さあ、今週から始まった新コーナー。
このコーナーでは毎週月曜日に発表される週末の観客動員数ランキングを見ながら、様々なデータを使い、自分なりに興行収入で喋っていくコーナーです*1。
実はこの取り組みは7月あたりからTwitterでやってはいたんですよ。
今週のランキング
— Taka (@otmovie20503) 2018年11月19日
「ボヘミアン・ラプソディ」が土日2日間で動員26万3000人、興収3億8900万円と先週末の成績を上回り、V2!!
3位に「人魚の眠る家」(11万3000人、1億4800万円)、7位に「Burn the Stage:the Movie」、10位に「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」が初登場。https://t.co/fAUfKHz4en pic.twitter.com/ky2lqAuVbR
でも、伝えたいことを伝えようとすると複数ツイートをしなければならず、面倒くさいところはあったんですよね。
このブログを立ち上げた意味はTwitterでは書ききれないことを伝えることじゃないかということを思い出し、今回から書いてみることにします。
ちょうど映画界では正月映画商戦が始まったことなので、今週はそこにも触れながら話をしていければと思います。
1.先週末のランキング
それでは、先週末のランキングを見ていきましょう。
1位は初登場「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」。全国359館1008スクリーンという大規模公開*2で土日2日間で57万人、興収8億5400万円をあげた。初日から3日間の動員は早くも100万人を突破、興収も14億円を突破する大ヒットスタートとなった。
2位には先週まで2週連続1位だった「ボヘミアン・ラプソディ」。土日2日間では動員27万9000人、興収3億9500万円をあげた。ちなみにこの数字、動員対比で106%、興収対比で102%という好調な興行で、累計では動員166万人、興収23億円を突破した。
3位には先週4位だった「スマホを落としただけなのに」。土日2日間で動員8万6000人、興収1億1700万円を稼ぎ、累計では動員107万人、興収14億円を突破した。
4位には「人魚の眠る家」。土日2日間で動員7万6000人、興収1億100万円を稼ぎ、累計では動員41万7000人、興収5億2700万円を突破した。
5位に「ヴェノム」。累計では動員133万1198人、興収19億3360万7700円を突破した。
6位に「ういらぶ。」。累計興収は興収6億1148万900円を突破。
7位に「映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」。累計興収は10億4259万7000円を突破。
8位にBTSのドキュメンタリー「Burn the Stage:the Movie」がランクイン。
9位には先週まで圏外だった「日日是好日」がランクイン。累計興収では10億円を突破している。
そして、10位には竹内まりやのライブ映像を初めて映画化した「souvenir the movie −Mariya Takeuchi Theater Live−」が初登場した。
ジャッキー・チェン主演の「ポリス・ストーリー REBORN」は初登場11位となった。
2.興行チェック!「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」
さあ、ここでは先週末公開された映画の興行収入を見ていきながら、色々と語っていきたいと思います。
というわけで、先週末は勤労感謝の日もあり、金曜日から3連休の週末ということもあって、通常よりも多くの新作が公開されたが、特に注目が集まったのが「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ作品第2弾「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」だ。
先程も述べたように2日間で8億円を超える興行収入を稼ぎ出し、初日からの3日間では14億という好調なスタートを切った。
さて、この数字、過去作の数字と比べるとどうなのか。
さすが、日本でもドル箱であるハリポタシリーズ。全作品60億円は必ず超えているというのは改めて驚きである。
そして、ファンタビシリーズで見ると前作を上回る成績。これは80億円あたりも見えてくるか?
既に観た観客からはこれまでの「ハリー・ポッター」シリーズを全部観ないといけないといった声や賛否両論のラストなどが話題になっているため、年を越した興行でどれだけ稼げるかに注目だ。
ちなみに今週の金曜ロードSHOW!は前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(11月30日午後7時56分〜10時54分)が放送されるため、それを観てから足を運ぶ方も多いと予想。来週の興行成績も楽しみだ。
3.気になる正月映画の行方は?
さあ、今回は初回ということでもうひとつ注目すべきポイントを。
注目作ファンタビも公開されたことで正月映画商戦も本格化していきます。
そこで今回は正月映画の注目作を興行成績という視点から予想していきます。
「ボヘミアン・ラプソディ」(公開中)
最終興収(予想):50〜60億円
さあ、現在公開中のこの作品。既に興行収入は23億円を突破している作品だ。
週を追うごとに興行収入の比率が上がるという現象を引き起こしている本作。応援上映などの企画が実施され、今やCDも売れ、"第3次クイーンブーム"とまで云われています。冬休み、正月とさらなる興行成績が期待される一作。
今年、同じく20世紀フォックス映画配給で公開された「グレイテスト・ショーマン」を超える成績も期待できます。
「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(公開中)
最終興収(予想):65〜80億円
「くるみ割り人形と秘密の王国」(11月30日公開)
最終興収(予想):5〜10億円
ディズニーが「くるみ割り人形」を実写化した作品。ただ昨今のディズニー実写作品に比べると物足りない印象。頑張って10億に届くかが疑問に思うラインだ。
「来る」(12月7日公開)
最終興収(予想):20〜30億円
中島哲也監督4年ぶりの新作。岡田准一や松たか子、小松菜奈、妻夫木聡、黒木華ら豪華キャストのホラー映画。
東宝としても正月映画としてかなり推している本作。現実ラインとして20〜30億あたりだが、評価次第ではそれ以上の興行収入も充分見込める。
「グリンチ」(12月14日公開)
最終興収(予想):35〜50億円
ミニオンでお馴染みイルミネーション・エンターテインメントの新作。
安定のヒットを放つイルミネーション。吹替には大泉洋、主題歌にはPerfumeと今回も余念はなく、親子などで賑わうこと間違いなしだが、クリスマスを題材にしているため、クリスマス以降の動員にも注目が集まる。
最終興収(予想):30〜45億円
「ドラゴンボール」の劇場版第20弾。今回はブロリーの参戦などの話題性も充分。未だに愛され続ける国民的作品なだけに前作超えのヒットはありそうだ。
「映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」(12月14日公開)
最終興収(予想):10〜20億円
「妖怪ウォッチ」の劇場版第5弾。今回は小栗旬やブルゾンちえみを声優に抜擢。東方神起が主題歌を担当する。
が、「妖怪ウォッチ」の人気も下火になっているため、興行収入も20億届くのが精一杯というところか?
「春待つ僕ら」(12月14日公開)
最終興収(予想):10〜15億円
あなしん原作の同名人気コミックを土屋太鳳、北村匠海主演で実写映画化。
評価次第では20億もいけるか?
「シュガー・ラッシュ オンライン」(12月21日公開)
最終興収(予想):40〜50億円
「シュガー・ラッシュ」の続編。今回はインターネットの世界でディズニープリンセスなども登場。
前作(30億円)を超えることは確実だ。
「アリー/スター誕生」(12月21日公開)
最終興収(予想):30〜40億円
レディー・ガガ主演でも話題の一作。既にCMも放映されており、人気に火をつければ、50億円もあり得るか?
「ニセコイ」(12月21日公開)
最終興収(予想):10〜15億円
「週刊少年ジャンプ」で連載された同名漫画を中島健人と中条あやみの主演で実写映画化。
キャストで観に行く観客は多いと予想。原作ファンの来場や評価次第では厳しい結果も予測できる。
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」(12月28日公開)
最終興収(予想):5〜10億円
鹿野靖明さん(大泉洋)とボランティアの人々や家族の姿を描いた実話ドラマ。
10億いったらまずまずといった感じ。
「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」(2019年1月4日公開)
最終興収(予想):25〜35億円
「ラブライブ!サンシャイン!!」が映画化。2015年に公開された「ラブライブ!」が最終興収28.6億円なので、同程度かそれ以上を予想。
以上、注目の正月映画の興収予想をしました。いかがでしょう?果たして番狂わせがあるか??期待ですね…
4.今週の注目作
締めは今週公開の映画をピックアップしていきます。
「くるみ割り人形と秘密の王国」(11月30日公開)
「かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発」(11月30日公開)
「RAILWAYS」シリーズの3作目。有村架純と國村隼が出演する。
「ヘレディタリー 継承」(11月30日公開) (PG12)
全米で大ヒットしたホラー映画。個人的にも気になります…
「機動戦士ガンダムNT」(11月30日公開)
「機動戦士ガンダムUC」の続編。
ガンダムといえば、先日さらなるプロジェクトの発表があり、ガンダムのブランド力の強みを感じましたね…
というわけで、今回は長くなりましたが、今週のランキング・興収チェック・今週の注目作の3本柱で行きたいと思います。
閲覧ありがとうございました。