Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>「MIB:インターナショナル」が初登場!&夏休み直前のアニメ映画決戦!

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今週は「メン・イン・ブラック:インターナショナル」と過去作から動向を探ったり、毎週続々とランクインしているアニメ映画を見ていきたいと思います。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「アラジン」。土日2日間で動員75万7000万人、興収10億9900万円をあげ、動員比98.8%、興収比97.9%という非常に落ちの少ない興行を展開し、累計ではすでに動員249万人、興収35億円を突破している。

2位は初登場メン・イン・ブラック:インターナショナル」。土日2日間で動員18万8000人、興収2億7500万円をあげ、初日からの3日間では、動員25万人、興収3億6000万円を突破した。

3位は「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」。累計で動員151万人、興収22億円を突破した。

4位は初登場ガールズ&パンツァー 最終章 第2話」。土日2日間で動員11万8000人、興収1億4500万円をあげた。

5位は「コンフィデンスマンJP」。累計で動員191万人、興収25億円を突破した。

6位は初登場劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」。初日からの3日間で動員10万人、興収2億2000万円を突破した。

7位は初登場青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」。先行上映を含んだ土日2日間で動員6万人、興収1億100万円を突破した。

8位は「海獣の子供」。累計興収は2億4000万円を突破した。

9位は「キングダム」。累計で動員411万人、興収54億円を突破した。

10位は「空母いぶき」。累計で動員85万人、興収10億円を突破した。

 

2.興行チェック!「メン・イン・ブラック:インターナショナル」

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初登場2位となったのは「メン・イン・ブラック:インターナショナル」。

ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビでおなじみのシリーズがMCUでヴァルキリーとソーでもコンビを組んでいるテッサ・トンプソンクリス・ヘムズワースを主演に迎えてリブートされた作品だ。

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シリーズの過去作の興収を一覧にして比較をしてみた。

初週末の成績を見ると前作「3」の半分ほどの成績という厳しいスタートとなった。

吹替版では主人公に今田美桜を起用したり、吉本坂46を吹替版主題歌や声優として起用などをし、映画ファンからの批判を浴びたが、これらが功を奏したとも言い難い。

評判が良いとも言えず、今週末以降の挽回も厳しいと思われ、最終興収も10〜20億で落ち着けばまずまずといったところだろう。

 

3.夏休み直前のアニメ映画決戦!

1ヶ月後には夏休みに突入するわけだが、今、アニメ映画が動員ランキングに続々とランクインしている。

先週末のランキングトップ10のうち、4作品はアニメ映画。しかも、どれも国産だ。

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まずは4位、「ガールズ&パンツァー 最終章 第2話」。

2013年にテレビシリーズ、15年には劇場版が公開され、根強い人気を集めるアニメ「ガールズ&パンツァー」のOVA「最終章」。2017年12月に公開された「第1話」から1年半。満を持しての第2話だ。

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興収も「第1話」とほぼ変わらない成績を叩き出し、このまま前作と変わらず6億円、あるいはそれ以上の成績となるだろう。

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続いて、6位には「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム」。

2010年に発売されたPSP用ゲームを原作に、11年から16年にかけて4期まで放送された人気テレビアニメシリーズ初の劇場版だ。監督にはシリーズの副監督にして、「名探偵コナン 紺青の拳」の監督も務めた長岡智佳が務める。

初日からの3日間で動員10万人、興収2億2000万円を突破する大ヒットとなった。

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7位には「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のタイトルでテレビアニメ化もされた鴨志田一による人気ライトノベルシリーズの初の劇場版だ。同名の原作小説第6巻と第7巻「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」の内容をアニメ化した作品。

先行上映を含んだ土日2日間で動員6万人、興収1億100万円を突破した。

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8位は「海獣の子供」。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した五十嵐大介によるコミックをアニメ映画化。

鉄コン筋クリート」のSTUDIO4℃が制作、映画「ドラえもん」や「宇宙兄弟」などを手がけてきた渡辺歩が監督を務め、音楽を久石譲、主人公の声を芦田愛菜、主題歌が米津玄師が担当するということで話題を集めている作品だ。

2週目の累計興収は2億4000万円を突破している。

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なお、ランキングにはランクインしていないが、「天元突破グレンラガン」「キルラキル」の今石洋之監督と脚本家の中島かずきが再びタッグを組んだ「プロメア」が4.9億円と息の長いヒットを記録しているなど、小〜中規模のアニメが次々とヒットを記録している。

 

シネコンの発達により、こういったアニメーション映画が毎週上映され、入場特典やファンの足運びにより息の長いヒットを生み出す作品もあったりと今や日本映画界を支える柱となりつつあるこうしたアニメーション映画。こういった流れはしばらく続くだろうし、さらなる成長を秘めてるかもしれない。

 

4.今週の注目作

X-MEN:ダーク・フェニックス」(6月21日公開)

マーベルコミック原作の大ヒット作「X-MEN」シリーズの7作目で、原作コミックでも重要な作品として名高い「ダーク・フェニックス サーガ」を映画化。

X-MENのリーダーであるプロフェッサーXの右腕として、メンバーからの信頼も厚い優等生のジーン・グレイだったが、ある宇宙ミッションでの事故をきっかけに、抑え込まれていたもうひとつの人格「ダーク・フェニックス」が解放されてしまう。ジーン自身にも制御不能なダーク・フェニックスは暴走をはじめ、地上の生命体が全滅しかねない、かつてない危機が訪れる。

大ヒットテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目され、前作「X-MEN:アポカリプス」でジーン役に抜てきされたソフィー・ターナーが、今作でも再び同役を演じる。そのほか、プロフェッサーX役のジェームズ・マカボイ、マグニートー役のマイケル・ファスベンダー、ミスティーク役のジェニファー・ローレンスら、おなじみの豪華キャストが出演。これまでの「X-MEN」シリーズや「デッドプール」「LOGAN ローガン」などで製作や脚本を務めてきたサイモン・キンバーグがメガホンをとり、長編映画監督デビューを果たした。

ザ・ファブル」(6月21日公開)

2017年度講談社漫画賞を受賞した南勝久原作の人気コミックを岡田准一主演で実写映画化。

超人的な戦闘能力を持つ伝説の殺し屋ファブルは、育ての親であるボスから、1年間殺し屋を休業して普通の人間として生活するよう命じられる。もし誰かを殺したらボスによって処分されてしまうという厳しい条件の中、「佐藤アキラ」という偽名と、相棒ヨウコと兄妹という設定を与えられ、大阪で暮らしはじめたファブルは、生まれて初めての日常生活に悪戦苦闘。そんな中、偶然知り合った女性ミサキがある事件に巻き込まれたことから、ファブルは再び裏社会に乗り込んでいく。

相棒ヨウコを木村文乃、ボスを佐藤浩市が演じるほか、山本美月福士蒼汰柳楽優弥向井理ら豪華キャストが集結。カンヌをはじめ数々の広告祭で受賞歴を持つCM界の巨匠・江口カンが監督を務め、「20世紀少年」「GANTZ」の渡辺雄介が脚本を手がける。

きみと、波にのれたら」(6月21日公開)

夜明け告げるルーのうた」でアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞(クリスタル賞)、「夜は短し歩けよ乙女」で日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、手がける作品が続々と高い評価を受ける湯浅政明監督が、海辺の町を舞台に繰り広げられる青春ラブストーリーを描いたオリジナルの長編アニメーション映画。

サーフィンが大好きで小さな港町に引っ越してきた向水ひな子は、町で起こった火事騒動をきっかけに消防士の雛罌粟港(ひなげし・みなと)と知り合い、恋に落ちる。2人は互いにかけがえのない存在になっていくが、ある時、海で溺れた人を助けようとした港が命を落とし、そのショックでひな子は、大好きだった海を見ることすらできなくなってしまう。そんなある日、ひな子が2人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。再び港と会えたことを喜ぶひな子だったが……。

主人公・港の声を声優初挑戦の片寄涼太GENERATIONS from EXILE TRIBE)、ひな子を川栄李奈が担当。脚本は「夜明け告げるルーのうた」「映画 聲の形」などを手がけた吉田玲子。

パピヨン」(6月21日公開)

脱獄映画の金字塔とも言われる1973年製作の「パピヨン」を、「パシフィック・リム」のチャーリー・ハナムと「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックの共演でリメイク。

胸元に蝶の刺青をしていることから「パピヨン」と呼ばれる金庫破りの男は、身に覚えのない殺人の罪で終身刑を言い渡され、南米ギアナの絶海の孤島にある刑務所に投獄される。過酷な強制労働と、横暴な看守たちからゴミのように扱われる日々が続き、脱獄を決意したパピヨンは、紙幣を偽造した罪で逮捕された男ドガに目をつけ、ドガを守ることと引き換えに逃亡費用を稼ごうとする。やがて2人は奇妙な絆で結ばれていくが……。

オリジナル版同様、作家アンリ・シャリエールが無実の罪で投獄された実体験をもとに執筆した小説を原作に、オリジナルでスティーブ・マックイーンが演じた主人公パピヨン役をハナム、ダスティン・ホフマンが演じたドガ役をマレックが務めた。監督は「氷の季節」で東京国際映画祭の審査員特別賞を受賞した新鋭マイケル・ノアー。

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」(6月21日公開)

息子である事を隠し、ゲーム好きの父親とオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」をプレイする日々をつづり、ドラマや書籍にもなった人気ブログを坂口健太郎吉田鋼太郎の主演で映画化。

仕事一筋だった父が、ある日突然会社を辞めて家に帰ってきた。1日中ぼんやりとテレビを見ている父の姿を母と妹は遠巻きにながめていたが、何を考えているのかまったくわからなかった父の本音が知りたい欲求にかられたアキオは、オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の世界に父を導き、自分は正体を隠し、父とともにゲーム世界で冒険に出ることを思いつく。顔も本当の名前も知らないゲームの仲間たちに励まされながら、父と冒険を続ける中で、アキオは家族もこれまで知ることのなかった父の意外な一面を知ることとなる。

主人公の父子を坂口と吉田が演じるほか、佐久間由衣山本舞香佐藤隆太財前直見らが脇を固める。

ジョナサン ふたつの顔の男」(6月21日公開) (PG12)

ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴートが主演を務め、正反対の2つの人格を持つ青年を演じたサスペンススリラー。

毎日のルーティーンを繰り返して生活する内向的な青年ジョナサンには、ジョンというもうひとつの人格があった。2人は脳にタイマーを埋め込んで午前7時と午後7時の12時間ごとに切り替わるように設定し、ビデオテープにメッセージを残すことで、知らない時間に起こった出来事について共有していた。「恋人をつくらない」など様々なルールを互いに厳守することで2つの人格を完璧にコントロールしてきたジョナサンだったが、ある女性との出会いによって平穏だった彼の日常は狂い始める。

共演に「あと1センチの恋」のスキ・ウォーターハウス、テレビドラマ「ホワイトカラー」のマット・ボマー、「エイプリルの七面鳥」のパトリシア・クラークソン

アマンダと僕」(6月22日公開) (PG12)

突然の悲劇で肉親を失った青年と少女の絆を描き、2018年・第31回東京国際映画祭で最高賞の東京グランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞したフランス製ヒューマンドラマ。

パリに暮らす24歳の青年ダヴィッドは、恋人レナと穏やかで幸せな日々を送っていたが、ある日、突然の悲劇で姉のサンドリーヌが帰らぬ人になってしまう。サンドリーヌには7歳の娘アマンダがおり、残されたアマンダの面倒をダヴィッドが見ることになる。仲良しだった姉を亡くした悲しみに加え、7歳の少女の親代わりという重荷を背負ったダヴィッド。一方の幼いアマンダも、まだ母親の死を受け入れることができずにいた。それぞれに深い悲しみを抱える2人だったが、ともに暮らしていくうちに、次第に絆が生まれていく。

監督・脚本はこれが長編3作目のミカエル・アース。主人公ダヴィッド役はフランスの若手俳優バンサン・ラコスト。アマンダ役はアース監督が見いだしたイゾール・ミュルトリエ。

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」(6月22日公開) (PG12)

これまでにも何度も映画化や映像化がされているフィンランドの古典的名作小説「無名戦士」を映画化し、同国史上最大のヒット作となった戦争映画。

第2次世界大戦時、祖国防衛のためソ連軍を相手に戦ったフィンランド兵士たちの姿をリアルに描いた。1939年から40年にかけて行われたソ連との「冬戦争」で、独立は維持したものの、カレリア地方を含む広大な土地を占領されたフィンランドは、翌41年、なおも侵略を計画するソ連に対し、ドイツの力を借りて立ち上がる。これにより冬戦争に続く「継続戦争」が始まり、フィランド軍兵士たちは果敢にソ連軍へ立ち向かっていく。年齢や立場、支える家族など、それぞれ異なる背景を抱えた4人の兵士たちを中心に、戦場で壮絶な任務にあたる兵士目線に徹して戦争を描いた。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。