Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>「ドクター・スリープ」が初登場!&映画の日のアナ雪2の力はいかに?

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今週は「ドクター・スリープ」の初登場と「アナと雪の女王2」の2週目を分析したいと思います。冬休みの興行予想は来週に後回しにしたいと思います。12月1日の映画の日とも重なった先週末はどうなった?

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「アナと雪の女王2」。土日2日間で動員124万8000人、興収14億3500万円をあげ、動員数はオープニングの週末を上回る好調ぶり。累計では早くも動員338万人、興収43億円を突破した。

2位は「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。土日2日間で動員12万1000人、興収1億3100万円をあげ、先週の4位からジャンプアップ。累計では動員71万人、興収8億円を突破するヒットとなっている。

3位は「決算!忠臣蔵」。土日2日間で動員11万7000人、興収1億3100万円をあげ、興収では「すみっコぐらし」を上回る健闘をみせた。累計では動員51万人、興収6億2500万円を突破した。

4位は「ターミネーター:ニュー・フェイト」。累計で動員151万人、興収20億円を突破した。

5位は初登場ドクター・スリープ」。初日から3日間の累計で動員10万5000人、興収1億2600万円をあげるスタートを切った。

6位は「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」。累計で動員122万人、興収16億円を突破。

7位は「ジョーカー」。累計で動員336万人、興収49億円を突破。

8位は初登場シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」。初日からの3日間で動員3万8600人、興収4780万円を突破。

9位は「冴えない彼女の育てかた Fine」。累計で興収6億430万円を突破。

10位は「マチネの終わりに」。累計で動員63万人、興収8億2900万円を突破した。

 

2.興収チェック!「ドクター・スリープ」

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今週初登場5位にランクインしたのは「ドクター・スリープ」。

スティーブン・キング原作で1980年にスタンリー・キューブリックが映画化した「シャイニング」の40年後を舞台にした作品。

初日から3日間の累計で動員10万5000人、興収1億2600万円をあげた。これは同じくキング作品で公開中の「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」(土日2日間で動員18万5000人、興収2億7200万円、初日からの4日間の累計では動員36万人、興収5億円)を下回る結果となった。

そもそも、題材が「シャイニング」の40年後ということ、本編が152分ということで1日の上映回数が少ないこと(これは「IT/イット THE END」(169分)が前作を上回れてない原因の一つでもある)、さらにはアナ雪2といった競合作が強すぎることで苦戦を強いられており、最終興収は10億円いくのも難しい状況だ。

「ドクター・スリープ」は本国・アメリカでも初週末は1411万ドル(「IT/イット THE END」が9106万ドル)、累計興収が全米で3062万ドル、全世界で6712万ドルと苦戦を強いられてる状況だ。「シャイニング」の40年ぶりの続編というアピールは強く通じない結果となった。

 

3.興収チェック!「アナと雪の女王2」

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さて、今週も1位に輝いたのが「アナと雪の女王2」。土日2日間で動員124万8000人、興収14億3500万円をあげた。動員数は初週末(121万1000人)を上回った。これは12月1日(日)が映画の日でほとんどの映画館が入場料一律1000円だったことが大きいだろう(動員が上回り、興収が下回った原因にも当たる)。さらに、累計は動員338万人、興収43億円を突破した。

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今年100億円以上のヒットを果たしたディズニー映画「アラジン」や「トイ・ストーリー4」と比較しても高い水準で稼いでいることが確認できる。
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また、前作や昨年同時期にメガヒットした「ボヘミアン・ラプソディ」と比較するとこんな感じ。前作から5年ものブランクを感じさせない「アナ雪」ブランド、そして、アナ雪以降さらに勢いを増したディズニーブランドの恐ろしさも考える。

この勢いでは今月までに100億円を突破するのは確実だろう。今週はルパン三世、来週はジュマンジや屍人荘の殺人、再来週にはスター・ウォーズが公開される中でどれだけの稼ぎをしてくるのか。冬休み突入前の動きにも注目しなければいけないだろう。

 

4.今週の注目作

ルパン三世 THE FIRST」(12月6日公開)

 

モンキー・パンチ原作による国民的アニメ「ルパン三世」を初めて3DCGアニメーション化して描いた劇場版。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどVFXを駆使したヒット作を数々生み出し、「STAND BY ME ドラえもん」「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」など3DCGアニメも多数手がけてきた山崎貴が監督・脚本を担当し、ルパン一世が唯一盗むことに失敗したという伝説のお宝「ブレッソンダイアリー」に挑むルパン一味の活躍を描く。

20世紀最高の考古学者ブレッソンが遺した最大の謎・ブレッソンダイアリー。その謎を解き明かした者は莫大な富を手に入れることができるとされ、第2次世界大戦時にはナチスもその行方を追い求めたという。ルパンの祖父であるルパン一世でさえ盗み出すことに失敗した、史上最高難度の秘宝を手に入れるべく奔走するルパンたちだったが……。

午前0時、キスしに来てよ」(12月6日公開)

みきもと凜の人気同名漫画を片寄涼太GENERATIONS from EXILE TRIBE)と橋本環奈の主演で実写映画化。

優等生の花澤日奈々は、まじめすぎる性格で周りから一目置かれる存在だが、本当は王子様と恋に落ちるおとぎ話のような恋愛にあこがれる夢見がちな女子高生だった。ある日、日奈々の高校に国民的人気スターの綾瀬楓が映画の撮影でやってきた。エキストラとして参加することになった日奈々は、楓の飾らない素顔とやさしさに魅せられ、楓も日奈々の裏表のない実直さに次第にひかれるようになり、芸能人と一般人の誰にも知られてはいけない秘密の恋がスタートする。思いもよらぬ障害が2人に降りかかる中、日奈々をひそかに思い続けてきた幼なじみの浜辺彰が楓に宣戦を布告してくる。

片寄涼太と橋本環奈が主人公の2人を演じるほか、彰役を眞栄田郷敦が演じる。監督は「ひるなかの流星」「四月は君の嘘」の新城毅彦

https://lastchristmas-movie.jp:title=ラスト・クリスマス]」(12月6日公開)

 

1984年の発売以降、クリスマスの定番ソングとして全世界で愛されている「ワム!」の「ラスト・クリスマス」をモチーフに、「ゲーム・オブ・スローンズ」のエミリア・クラークと「クレイジー・リッチ!」のヘンリー・ゴールディング主演で描いたロマンチックコメディ。

ロンドンのクリスマスショップで働くケイト。華やかな店内で妖精エルフのコスチュームに身をまとうケイトは仕事に身が入らず、乱れがちな生活を送っていた。そんなある日、ケイトの前に不思議な青年トム現れる。トムはケイトが抱えるさまざまな問題を見抜き、彼女に答えを導き出してくれた。そんなトムにケイトは心をときめかせるが、2人の距離は一向に縮まることはなかった。やがてケイトはトムの真実を知ることとなるが……。

脚本は「いつか晴れた日」でアカデミー脚色賞を受賞し、女優として本作にも出演するエマ・トンプソン。監督は「シンプル・フェイバー」のポール・フェイグ

“隠れビッチ”やってました。」(12月6日公開)

 

あらいぴろよの同名コミックエッセイを、「旅猫リポート」「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」の三木康一郎監督が映画化。

見た目は清楚だが思わせぶりな言動で男を翻弄する「隠れビッチ」な女性の恋模様を描いた。異性からモテ続けることで承認欲求を満たしてきた女性ひろみは、相手の気持ちだけをもてあそびながら体の関係は断るというゲームのようなやり口で恋愛を楽しんでいた。そんな彼女の様子に、ルームメイトであるバイセクシャルの晃と恋愛に失敗してばかりの親友・彩は驚きを隠せずにいた。見た目は清楚だが計算し尽くした言動で男を落とすハンターぶりから、彩は彼女を「隠れビッチ」と名付ける。そんなある日、職場に気になる男性が現れたことで初めて自分の本音と向き合うことになったひろみは、晃からの叱咤を受け、「自分に必要なもの」を探し始めるが……。

NHK連続テレビ小説ひよっこ」の佐久間由衣が映画初主演を務め、村上虹郎大後寿々花森山未來ら実力派が共演。

ゴーストマスター」(12月6日公開) (R15+)

三浦貴大成海璃子を主演に、悪霊によって地獄絵図と化した青春恋愛映画の撮影現場を舞台に描くホラーコメディ。黒沢清監督に師事し、アメリカ人の父と日本人の母を持つヤング・ポール監督の長編デビュー作。

映画撮影現場で助監督をしている黒沢明は、名前だけは「巨匠」の風格だが、頼まれると断れない性格で要領の悪い、B級ホラー好きの気弱な映画オタクだ。現在の黒沢が携わる「壁ドン」な青春恋愛映画の現場で、監督やスタッフからこき使われる日々を送っていた。いつか自分が監督となった日に撮ることを夢見て、書き温めていた「ゴーストマスター」の脚本は、黒沢の心の支えとして、いつも肌身離さずに持ち歩いていた。しかし、あまりの過酷な撮影現場でたまりにたまった黒沢の不満と怨念のような映画愛が「ゴーストマスター」の脚本に悪霊を宿してしまう。そして、脚本に宿った悪霊により、青春映画の撮影現場は凄惨な地獄絵図と化していく。

ジーザス・イズ・キング」(12月6日公開)

 

2019年10月にリリースされたカニエ・ウェストのアルバム「ジーザス・イズ・キング」と同タイトルを冠した短編ドキュメンタリー。

19年夏、米アリゾナ州北部の都市フラッグスタッフのペインテッド砂漠にある、アーティストのジェームズ・タレルによる大規模アートインスタレーション「ローデン・クレーター」で行なわれたカニエ・ウェストのゴスペルイベント「サンデーサービス」(日曜礼拝)のパフォーマンスを収録した。死火山の噴火口とその周辺を天文台につくり変えるという壮大なプロジェクトとして、1972年から半世紀近く制作が続いている「ローデン・クレーター」の内部を撮影した世界初の映像となり、アメリカや各国のIMAXシアターで限定上映された。

日本では19年12月6日から、東京・池袋のグランドシネマサンシャインで3日間限定公開。

ジョン・デロリアン」(12月6日公開) (PG12)


 

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作で使用され、世界的に有名になった車・デロリアンDMC-12)。その開発者であるジョン・デロリアンの破天荒な半生を描いたドラマ。

1977年、南カリフォルニア。麻薬密売の現場をFBIに押さえられたパイロットのジム・ホフマンは、罪を問われない代償としてFBIの情報提供者となる。ジムの隣人であるジョン・デロリアンはかつてゼネラルモーターズでポンテアック・GTOの開発に携わり、現在は自身の夢のために新たに会社を立ち上げ、革新的な車「デロリアン」の開発に勤しんでいた。美しい妻子とともに素晴らしい家に住み、夢を追いかけるジョンの完璧な人生にジムは羨望のまなざしを向けていたが、ジョンの会社は新車開発でさまざまなトラブルが発生していた。ジョンが資金繰りで困っていることを知ったジムは、隣人として友人となったジョンを麻薬密売の罪でFBIに売り渡す計画を企てる。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。