Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>アナ雪2独走状態はいつまでつづく?

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今週は「ジュマンジ/ネクスト・レベル」の初登場と「アナと雪の女王2」の4週目の分析したいと思います。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「アナと雪の女王2」。土日2日間で動員60万7000人、興収7億8000万円をあげ、累計では、動員568万人、興収73億円を突破。公開から4週目にして早くも歴代興収ランキング82位にランクインした。 

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2位は初登場ジュマンジ/ネクスト・レベル」。土日2日間で動員13万人、興収1億8700万円をあげ、初日から3日間の累計では動員16万5000人、興収2億3700万円をあげる好スタートを切った。

3位は初登場屍人荘の殺人」。土日2日間で動員12万5000人、興収1億6500万円をあげ、初日から3日間の累計では動員16万7000人、興収2億2000円と、動員で「ジュマンジ/ネクスト・レベル」を上回った。昨年同時期に公開された東宝配給作「来る」(土日2日間で動員10万1000人、興収1億3700万円、最終興収8.9億円)の動員比123%、興収比120%と上回り、最終興収10億円も充分に狙える。

4位は初登場映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」。初日からの3日間で動員11万7700人、興収1億3200万円をあげた。

5位は「ルパン三世 THE FIRST」。累計で動員43万人、興収5億9100万円を突破した。

6位は「午前0時、キスしに来てよ」。累計で動員35万8000人、興収4億3100万円を突破した。

7位は「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。

8位は初登場カツベン!」。初日からの3日間で動員6万2700人、興収7800万円をあげた。

9位は「決算!忠臣蔵」。累計で動員78万2000人、興収9億5800万円を突破した。

10位は初登場映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!」。

ぼくらの7日間戦争」は初日からの3日間で動員2万8400人、興収3600万円をあげて初登場11位となっている。

 

2.興収チェック!「ジュマンジ/ネクスト・レベル」

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今週初登場2位にランクインしたのは「ジュマンジ/ネクスト・レベル。テレビゲームの世界を舞台にゲームキャラクターのアバターになった高校生たちが冒険を繰り広げる「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編だ。

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前作と比較するとこんな感じ。動員比で72%、興収比で68%と前作を上回るオープニング成績を叩きだすことは出来なかった。

前作はアメリカなどでは2017年の冬休みだったところを2018年の春休みに日本公開されたが、全世界の大ヒット(9億6226万ドル*1 )、日本でのマジ卍をもじった「マジジュマンジ」といった宣伝の上手さが功を奏しヒットを記録。

続編ではさらなるヒットも期待したが、前作を上回る出足とはならなかった。冬休みに向けて、10億円以上のヒットを狙っていただきたい。

 

3.興収チェック!「アナと雪の女王2」

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さて、今週も1位に輝いたのが「アナと雪の女王2」。

土日2日間で動員60万7000人、興収7億8000万円をあげ、累計では動員568万人、興収73億円を突破した。段々と減速はしてきたものの、他作品をまだまだ寄せ付けないペースで独走中だ。

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毎週恒例となった今年同じくディズニー映画でヒットした「アラジン」と「トイ・ストーリー4」、そして、前作との比較だ。ここに来て、「アラジン」の4週目を下回る成績、さらには前作の累計興収に抜かされる事態となった。

今週は冬休みに向けた映画が多数公開されたこともあって、アナ雪2もさすがに落ち着いたといったところだろうか。

この独走状態もさすがに今週いっぱいだろう。というのも、いよいよ今週末には「スター・ウォーズ」の新作が公開。前作が賛否両論で熱が若干冷めたとはいえ、SWが持つ力はアナ雪2の独走状態を落ち着かせることは間違いない。今週末、あるいは子供たちが冬休みに入るクリスマス以降の成績に注目したいところだ。

 

4.今週の注目作

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(12月20日公開)

スター・ウォーズ」の新たな3部作としてスタートした「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に続く3部作の3作目。「スター・ウォーズ」サーガのエピソード9にあたり、1977年のシリーズ1作目から計9作品を通して語られてきたスカイウォーカー家の物語が完結する。

「フォースの覚醒」を手がけたJ・J・エイブラムスが再びメガホンをとり、主人公のレイを演じるデイジー・リドリーほか、ジョン・ボイエガアダム・ドライバーオスカー・アイザックら3部作の主要キャラクターを演じてきたキャストが集結。初期3部作の「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」、「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」に登場した、ビリー・ディー・ウィリアムズ演じるランド・カルリジアンが再登場するほか、シリーズを通して重要な役割を担ってきた、16年12月に急逝したキャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナも、「フォースの覚醒」製作時に撮影されていたものの未使用だった映像を用いて登場する。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(12月20日公開)

片渕須直監督がこうの史代の同名漫画をアニメーション映画化して異例のロングランヒットを記録し、国内外で高い評価を得た「この世界の片隅に」に、新たなシーンを追加した長尺版。

日本が戦争のただ中にあった昭和19年広島県・呉に嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれ、新たな生活を始める。戦況の悪化に伴い生活も困窮していくが、すずは工夫を重ねて日々の暮らしを紡いでいく。そんなある日、迷い込んだ遊郭でリンという女性と出会ったすずは、境遇は異なるものの、呉ではじめて出会った同世代の女性であるリンと心を通わせていくが……。

片渕監督のもと、主人公すず役ののん、今作でシーンの追加されたリン役の岩井七世らキャスト陣は変わらず続投。

テッド・バンディ」(12月20日公開) (R15+)

グレイテスト・ショーマン」のザック・エフロンが、30人以上の女性を惨殺した実在の殺人鬼を演じた犯罪ドラマ。

1969年、ワシントン州シアトル。とあるバーで出会い恋に落ちたテッド・バンディとシングルマザーのリズは、リズの幼い娘モリーとともに3人で幸福な家庭生活を築いていた。しかし、ある時、信号無視で警官に止められたテッドは、車の後部座席に積んであった疑わしい道具袋の存在から、誘拐未遂事件の容疑で逮捕されてしまう。また、その前年にも女性の誘拐事件が起きており、目撃された犯人らしき男はテッドと同じフォルクスワーゲンに乗り、その似顔絵はテッドの顔に酷似していた。

テッド役のザック・エフロンのほか、リリー・コリンズ、ジョン・マルコビッチらが脇を固める。監督は、同じくテッド・バンディを題材としたNetflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ「殺人鬼との対談 テッド・バンディの場合」を手がけたジョー・バリンジャー。

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」(12月20日公開)

 

週刊少年ジャンプ」連載の堀越耕平による人気コミックを原作とする大ヒットアニメ「僕のヒーローアカデミア」の劇場版第2弾。

ある雪の夜。ヒーロー社会を壊そうともくろむヴィラン・死柄木弔たちが、密かに「何か」を運ぼうとしていた。彼らの不穏な動きを掴んだプロヒーローたちが現場に駆けつけ、激しい戦いを繰り広げる中、その「何か」は仲間とともに去って行った。同じ頃、出久ら雄英高校ヒーロー科1年A組の生徒たちは、ナンバーワンヒーロー・オールマイトの跡を継ぐ「次世代のヒーロー育成プロジェクト」の一環として、日本のはるか南に位置する那歩島へやって来る。そこへ突如として謎のヴィランたちが襲来し、次々と島の施設を破壊していく。出久たちは力を合わせて立ち向かうが、敵を率いる「ナイン」の個性と力は想像を遥かに超えるものだった。

ヒックとドラゴン 聖地への冒険」(12月20日公開)

クレシッダ・コーウェルの同名児童文学を原作に、バイキングの少年とドラゴンの友情と成長を描いたドリームワークス製アニメ「ヒックとドラゴン」シリーズの劇場版第3作。

かつてドラゴンは人間の敵だったが、弱虫なバイキングの少年ヒックと傷ついたドラゴンのトゥースの活躍によって両者は共存する道を選び、バーク島で平和に暮らしていた。ところが、急激な人口&ドラゴン増加により、バーク島は定員オーバーに達してしまう。亡き父の跡を継いで若きリーダーとなったヒックは、皆と島を出て新天地を探し求めることを決意。しかし旅の途中、一行は最凶のドラゴンハンターに命を狙われ、トゥースの前には謎の白いドラゴン“ライト・フューリー”が姿を現す。やがて彼らがたどり着いたのは、人間が住むことのできないドラゴンだけの“隠された王国”だった。

前2作に続き、「リロ&スティッチ」のディーン・デュボアが監督・脚本を手がけた。

THE UPSIDE 最強のふたり」(12月20日公開)

日本でも大ヒットを記録したフランス映画「最強のふたり」のハリウッドリメイク版。

スラム街出身で職もなく、妻子にも見放されたデルは、全身麻痺で車椅子生活を送る大富豪フィリップの介護人として働くことになる。秘書のイヴォンヌをはじめフィリップの周囲の人々は、キャリアも教養もなく、お調子者のデルを雇うことに否定的だったが、周囲の反対をよそに、フィリップとデルは互いにひとりの人間として接し、充実した日々を送る。しかし、フィリップは誰にも言えない秘密を抱えており、ある日、ふたりの友情を揺るがす出来事が起こる。

主人公デルを「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」のケヴィン・ハート、フィリップを「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のブライアン・クランストンが演じたほか、秘書イヴォンヌ役でニコール・キッドマンが共演。監督は「それぞれの空に」「ダイバージェント」のニール・バーガー

ブレッドウィナー」(12月20日公開)

  

タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、過酷な日常を生き抜こうとする少女とその家族の姿を描き、第90回アカデミー長編アニメーション賞にノミネートされた社会派アニメ映画。原作はカナダの児童文学作家デボラ・エリスの小説「生きのびるために」。監督は「ブレンダンとケルズの秘密」のノラ・トゥーミー。

両親や姉、幼い弟と暮らす少女パヴァーナへは、戦争で片脚を失った父と一緒に露店を出して日銭を稼いでいた。そんなある日、父親が突然タリバンに連行されてしまう。女性だけでの外出は禁じられており、一家は食料も買うことができず窮地に立たされる。そこでパヴァーナへは髪の毛を切って男装し、街へ働きに出るが……。

冬時間のパリ」(12月20日公開)

パーソナル・ショッパー」「夏時間の庭」のオリヴィエ・アサイヤス監督が、冬のパリを背景に、もつれた2組の男女の愛の行方や幸せを模索していく姿を、洗練された会話やユーモアとともに描いた恋愛ドラマ。

編集者のアランは、押し寄せる電子書籍ブームの時代に順応しようと奮闘していた。そんな中、作家で友人のレオナールから、不倫をテーマにした新作の相談を持ちかけられる。内心で彼の作風を古いと感じていたアランだったが、アランの妻で女優のセレナの意見は正反対だった。アランとセレナの夫婦仲は最近うまくいっていないのだが、実はアランは年下のアシスタントと不倫中で、セレナもレオナールと秘密の関係を持っていて……。

セレナ役のジュリエット・ビノシュ、アラン役のギョーム・カネ、レオナール役のバンサン・マケーニュらフランスの名優が共演。

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」(12月21日公開)

2000年からスタートした「平成仮面ライダー」シリーズの20作目で最後の作品となった「仮面ライダージオウ」と、平成から令和への改元を経た19年に「令和仮面ライダー」の1作目として誕生した「仮面ライダーゼロワン」が共闘する劇場版。

タイムジャッカーの歴史介入によって、世界はヒューマギアに人間が支配される構図へと変わってしまう。飛電或人は荒廃した世界に戸惑いを隠せないが、そこに追い討ちをかけるように、ヒューマギアのウィル/アナザーゼロワンの存在によってゼロワンの力が失われてしまう。元の世界を取り戻すべく、仮面ライダーとしての記憶がよみがえった常磐ソウゴとともに、或人は全ての始まりの日である12年前へと向かう。しかし、そんな或人の前に、12年前の大事故「デイブレイク」に巻き込まれて命を落としたはずの父・飛電其雄が現れる。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

*1:ソニー・ピクチャーズ作品では「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」、「007 スカイフォール」に続く歴代3位