Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>スター・ウォーズの新作が公開!新3部作の成績を振り返る!

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今週は「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の初登場から2015年から始まった新3部作(シークエル・トリロジー)の日本での興収の振り返り、さらには「アナと雪の女王2」の5週目の分析をしたいと思います。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」。土日2日間で動員67万1000人、興収10億3700万円をあげ、初日から3日間の累計では動員101万9000人、興収15億7000万円をあげ、2019年の実写映画オープニングNo.1を記録するヒットスタートとなった。

2位は「アナと雪の女王2」。土日2日間で動員40万人、興収5億1400万円をあげ、累計では動員641万人、興収82億円を突破。歴代興収ランキング64位まで順位を上げている。

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3位は初登場僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジン」。土日2日間で動員22万4000人、興収2億8300万円をあげ、初日からの3日間で動員33万2400人、興収4億2200万円をあげた。

4位は初登場仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」土日2日間で動員19万6000人、興収2億4900万円をあげた。

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昨年の冬の仮面ライダー映画を下回った結果となったが、まずは最終興収10億円に向けて、冬休みの動向に注目だ。

5位は「屍人荘の殺人」。累計で動員35万5800人、興収4億6800万円を突破した。

6位は「午前0時、キスしに来てよ」。

7位は「映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」。累計で動員19万8300人、興収2億2400万円を突破した。

8位は「ジュマンジ/ネクスト・レベル」。累計で動員32万6000人、興収4億6000万円を突破した。

9位は「ルパン三世 THE FIRST」。累計で動員54万人、興収7億3700万円を突破した。

10位は初登場ヒックとドラゴン 聖地への冒険」。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は42館で初日からの3日間で動員1万6100人、興収2350万円を突破し、初登場14位だった。

 

2.興収チェック!「アナと雪の女王2」

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今週は2位にランクインした「アナと雪の女王2

強敵SWが公開された中、土日2日間で動員40万人、興収5億1400万円をあげ、累計では動員641万人、興収82億円を突破。歴代興収ランキング64位にランクインするなどまだまだ勢いは止まらない。

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今年同じくディズニー映画でヒットした「アラジン」と「トイ・ストーリー4」、そして、前作との比較だ。先週もそうだったが、週末興収は「アラジン」のほうが今週も上だ。また、5週目の累計興収も「アラジン」が上回っている。ここに来て、勢いが収まりつつあるか?ちなみに「アラジン」の累計興収は121.4億円。まだ、冬休み突入前の数字なのでこれから息吹き返す可能性もあるが(実際に年末年始に向けた初鑑賞やリピーターに向けた本編にさらに入り込んだ映像を使用するCMに切り替えている)、150億円突破には暗雲が立ち込めてきた状況だ。

 

3.興収チェック!「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

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さて、今週初登場1位に輝いたのが「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」。

2015年の「フォースの覚醒」、2017年の「最後のジェダイ」につづく新3部作(シークエル・トリロジー)の最終章であり、これまで8作品手がけられたスカイウォーカー・サーガの最終章にもあたる作品となっている。

前作「最後のジェダイ」があまりの衝撃的でSWに風穴を開けた内容なだけに賛否両論に溢れ、半年後に公開されたスピンオフ「ハン・ソロ」が想像よりもヒットしない"SW疲れ"なる現象が発生するなど「スター・ウォーズ」のブランド価値も落ちかねない事態となった中でのエピソード9の公開となった。

結果としては土日2日間で動員67万1000人、興収10億3700万円をあげ、初日から3日間の累計では動員101万9000人、興収15億7000万円をあげ、オープニング成績としてはアナ雪2、コナン、トイ・ストーリー4、天気の子、アラジンにつづく結果となった。

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2019年のディズニー映画で比較するとこんな感じ。「アベンジャーズ/エンドゲーム」と比較すると動員比107%、興収比108%と僅かに上回った状態。ついに、SWもMCUに肉薄する時代となっている状況だ。

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2015年以降のSWシリーズで比較するとこんな感じ。2015年の「フォースの覚醒」は念願のSW復活ということもあって100億円を超えるヒットを果たしたが、以降そこまでのヒットには及んでいない。スピンオフも含めて、SWが毎年のように公開されてる状況は発表された当初は興奮もしたが、終わってみるとそんなハイペースで作って観るシリーズじゃないと痛感した。

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ちなみに過去2作の興収動向はこの通り。「最後のジェダイ」の落ち込み具合が激しいことが分かるだろう。おそらく、本作はそこまで落ち込みは激しくないとは言え、60億いくかいかないか、まずはそこが問われているように感じる。

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来週、再来週と年末年始シーズンに突入で各地の映画館も繁盛すると思われるが、SWはその恩恵に預かることはできるのか。来週以降の動向にも注目することで新3部作の動向、SWの未来を掻い摘むことができるだろう。

 

4.今週の注目作

男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日公開)

山田洋次監督による国民的人情喜劇「男はつらいよ」シリーズの50周年記念作品。1969年に第1作が劇場公開されてから50周年を迎え、97年の「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」以来、22年ぶりに製作された。倍賞千恵子前田吟吉岡秀隆らに加え、シリーズの看板俳優であり、96年に亡くなった渥美清も出演。さらに、歴代マドンナからは後藤久美子浅丘ルリ子と「男はつらいよ」でおなじみのキャストが顔をそろえる。柴又の帝釈天の参道にかつてあった団子屋「くるまや」は、現在はカフェに生まれ変わっていた。その裏手にある住居では車寅次郎の甥である満男の妻の7回忌の法事で集まった人たちが昔話に花を咲かせていた。サラリーマンから小説家に転進した満男の最新作のサイン会の行列の中に、満男の初恋の人で結婚の約束までしたイズミの姿があった。イズミに再会した満男は「会わせたい人がいる」とイズミを小さなジャズ喫茶に連れて行く。その店はかつて寅次郎の恋人だったリリーが経営する喫茶店だった。

劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X」(12月27日公開)

E5系はやぶさ」「N700Aのぞみ」など実在する新幹線が変形するロボット「シンカリオン」に乗る運転士となった子どもたちが、大人たちと協力して敵に立ち向かう姿を描いたテレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」の劇場版。

次世代新幹線開発のための試験車両「ALFA-X」がシンカリオンとして登場し、新たな運転士とともに戦う姿を描く。地球を狙う新たな敵ナハネの出現によって、再び戦いに身を投じることになったハヤトたち「チームシンカリオン」だったが、ナハネの襲撃によってハヤトの父ホクトが行方不明になってしまう。不安を隠せないハヤトの前に、時空を超えて9歳のホクトが現れる。タイムスリップしてきた少年ホクトは、地球を守り、元いた時間に戻るため、最新技術を結集して完成した「シンカリオンALFA-X」の運転士になることを決意する。

少年ホクト役は声優の釘宮理恵。ナハネ役で俳優の伊藤健太郎、ナハネの参謀オハネフ役で吉田鋼太郎がゲスト出演。

さよならテレビ」(1月2日公開)

ヤクザの現実を追った「ヤクザと憲法」の監督とプロデューサーによる、現在のテレビの現場で何が起こっているのかを探ったドキュメンタリー。さまざまな社会問題を取り上げたドキュメンタリー作品を世に送り出している東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第12弾。

潤沢な広告収入を背景に、情報や娯楽を提供し続けた民間放送。しかし、テレビがお茶の間の主役だった時代は過去のものとなり、テレビを持たない若者も珍しくなくなってしまった。マスメディアの頂点に君臨していたテレビが「マスゴミ」とまで揶揄されるようになったのは、市民社会が成熟したのか、それともテレビというメディア自体が凋落したのか。テレビの現場で何が起きているのかを探るため、自社の報道部にカメラを入れ、現場の生の姿を追っていく。

2018年9月に東海テレビ開局60周年記念番組として東海地方限定で放送されたドキュメンタリー番組に40分以上のシーンを追加した。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」(1月3日公開) (PG12)

 

才色兼備の国務長官とうだつのあがらないジャーナリストとの恋愛をシニカルに描いた、シャーリーズ・セロンセス・ローゲン主演のラブコメディ。

アメリカの国務長官として活躍するシャーロット・フィールドは目前に控えた大統領選の選挙スピーチ原稿作りをジャーナリストのフレッドに依頼する。常に世間から注目され、脚光を浴びるシャーロットと行動をともにするうちに、彼女が高嶺の花であることがわかっていながらフレッドは恋に落ちてしまう。しかし、この恋にはクリアしなければいけないさまざまな高いハードルが待ち受けていた。

シャーロット役をシャーリーズ・セロン、フレッド役をセス・ローゲンがそれぞれ演じるほか、オシェア・ジャクソン・Jr.、アンディ・サーキスアレクサンダー・スカルスガルドらが脇を固める。監督は、ローゲンとは「50/50 フィフティ・フィフティ」でもタッグを組んだジョナサン・レビン。

エクストリーム・ジョブ」(1月3日公開) (PG12)

 

ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班の姿を、「王になった男」のリュ・スンリョン主演で描いたコメディ。

忙しく走り回りながらも、思うような実績を積めずに解散の危機を迎えている麻薬班。国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手したコ班長は、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの4人のチーム員たちとともに潜伏捜査を開始する。24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、麻薬班メンバーによるチキン屋稼業をスタートさせるが、絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能により評判が広まり、チキン屋は捜査にも手が回らないほどの大人気店となってしまう。そんなある日、麻薬班に捜査の絶好の機会が訪れるが……。

監督は「二十歳」のイ・ビョンホン

尾崎豊を探して」(1月3日公開) (PG12)

 

「卒業」「I LOVE YOU」「15の夜」など数々の楽曲を残し、1992年に26歳の若さで亡くなったミュージシャン、尾崎豊のデビュー当時から20代前半のライブなどの貴重な映像記録から構成された映像作品。

さまざまな苦悩を歌の中に託し、優しさや愛とは何かを求め続けた尾崎豊。この世を去って30年近く経った今もなお、彼の遺した作品は世代を超えて聴き継がれている。そんな尾崎の歌は何を伝えようとしてたのかを探すため、81年の新宿ルイードの初ライブ、地方公演、ニューヨーク、大阪球場、国立代々木競技場などのライブ、なにげない日常を切り取った映像など、400時間にも及ぶ映像群から断片を丹念にひろい集め、尾崎豊に迫っていく。

監督は美空ひばり矢沢永吉萩原健一沢田研二尾崎豊など長年にわたりミュージシャンとの映像作品を数多く演出してきた映像作家の佐藤輝。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。