Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>2019年の映画界を興行収入で振り返る!

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あけましておめでとうございます。2020年最初のこのコーナーは2019年を"興行収入"という視点から振り返ろうと思います。

↓2018年の興行収入振り返りはこちら。1年に渡って常に注目記事としてたくさんのアクセスをいただきました。この場を借りて感謝します…↓

 

 

※数字は2019年12月31日時点の記述となっています。

 

1.日本の興行収入ランキングトップ10

まずは日本の興行収入を邦画、洋画別に見ていくことにしましょう。

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ご覧のような結果になった。さあ、ここからは様々なトピックを引き合いにしながら、今年の映画界を見ていきたい。

2.今年の日本映画界を振り返ろう!

2019年はアニメ映画の多様性が光った一年!

今年は邦画トップ10のうち、アニメ映画が5作品ランクインした。

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まず、邦洋合わせて年間1位に輝いたのが「君の名は。」の新海誠監督の新作「天気の子」。興収は140.4億円。「君の名は。」に比べて半分となったが、2作品連続で100億円という日本では宮崎駿監督以来の快挙を達成した。これから日本アニメをリードしていくのは新海誠監督であることは間違いないだろう。

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名探偵コナン 紺青の拳」は93.7億円を稼ぎ、前作「ゼロの執行人」(91.8億円)を上回った。

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来年は赤井ファミリーを主役にした「灰色の弾丸」が公開。100億円超えとなるか、注目したい。

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ONE PIECE STAMPEDE」は55.3億円を稼ぎ、前作「ONE PIECE FILM GOLD」(51.8億円)を上回った。

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映画ドラえもん のび太の月面探査記」は50.1億円を稼ぎ、前作「のび太の宝島」(53.7億円)に引き続き、50億円の大台を突破した。


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来年は連載50周年・映画化40周年を記念して、「のび太の新恐竜」、「STAND BY ME ドラえもん2」が公開。ドラえもんがさらなる注目を浴びそうだ。

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ドラゴンボール超 ブロリー」は40.0億円を稼ぎ、前作「ドラゴンボールZ 復活の「F」」(37.4億円)を上回った。


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毎年公開されているアニメ映画では「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」が29.8億円、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜」が20.5億円を稼いだ。

その他に「劇場版 Fate/stay night [Heaven’s Feel]II.lost butterfly」が16.7億円、「劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉」が15.0億円、「プロメア」が14.0億円、「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」が13.8億円、「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」と「映画 すみっコぐらし」が11.0億円、「コードギアス 復活のルルーシュ」が10.0億円、「映画 プリキュアラクルユニバース」が8.9億円、「冴えない彼女の育て方 Fine」と「映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」が7.0億円、「スター☆トィンクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」と「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形」が6.4億円、「えいがのおそ松さん」が6.1億円、「HELLO WORLD」が5.9億円、「空の青さを知る人よ」が5.7億円、「ガールズ&パンツァー最終章 第2話」が4.5億円、「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」が4.1億円、「海獣の子供」が3.1億円、「二ノ国」が3.0億円、「きみと、波にのれたら」が2.5億円、「バースデー・ワンダーランド」が1.3億円と稼いだ。

2019年はアニメ映画がたくさんヒットした年でもあり、多様なジャンルの作品が誕生しました。

2019年は漫画実写映画もヒットが連発!

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2019年は漫画実写映画でもヒットが連発した。

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まず、「翔んで埼玉」が37.6億円とサプライズヒット。面白さが伝染したのか、2月公開ながら春休み、GWまでロングラン上映され、11週連続でトップ10にランクインした。

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続いて、「キングダム」が57.3億円を稼ぎ出し、GW映画として大いに賑わした。続編も視野に入った展開だったので、是非とも正式に製作していただきたいところだ。

その他にも「かぐや様は告らせたい」が21.9億円など漫画実写映画のヒットが相次いだ年となった。

2020年は藤原竜也主演の「カイジ」完結編、福田雄一監督による「ヲタクに恋は難しい」、夏にはドラマもヒットした「今日から俺は!!」、るろうに剣心」最終章の2作が2ヶ月連続公開、浜辺美波北村匠海らが主演する「思い、思われ、ふり、ふられ」、冬には同じく浜辺美波が主演する「約束のネバーランド」が公開予定だ。

2019年はフジテレビ映画がヒットを連発!

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今年の邦画トップ10のうち9作品がテレビ局が製作に参加している作品だった(赤がフジテレビ、黄が日本テレビ、緑がテレビ朝日、青がテレビ東京)。そのうちの5作品がフジテレビだ。


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「ワンピース」の新作が55.3億円、木村拓哉主演の「マスカレード・ホテル」が46.4億円、ドラゴンボール」の新作が40.0億円、「翔んで埼玉」が37.6億円、三谷幸喜監督の「記憶にございません!」が35.9億円とヒットを連発した。

ここで各テレビ局の製作映画の興収を見てみよう。

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日本テレビは18本(2018年:16本)を公開。コナンキングダムのメガヒットを記録したほか、「十二人の死にたい子供たち」、シティーハンター、「ザ・ファブル」、「Diner ダイナー」、「アルキメデスの大戦」、ドラクエが10億円超えを果たした。

2020年はカイジ」の完結編、「AI崩壊」、ドラマ「奥様は、取り扱い注意。」や「今日から俺は!!」の劇場版が公開予定だ。

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テレビ朝日は11本(2018年:11本)を公開。ドラえもんしんちゃんプリキュア仮面ライダースーパー戦隊といった毎年のように公開されている映画に関しては大ヒットを記録したほか、ドラマ「おっさんずラブ」の映画化が25億円という大ヒットを記録した。

2020年もドラえもんしんちゃんプリキュア仮面ライダースーパー戦隊といった毎年恒例の映画が待機している。

f:id:ot20503:20200111032151j:plainTBSは4本(2018年:7本)を公開。池井戸潤原作の「七つの会議」や「かぐや様は告らせたい」が20億円を超える大ヒットとなった。

2020年は「スマホを落としただけなのに」の続編、中島みゆきの「」を基にした作品や田中圭主演の「ヒノマルソウル」が公開予定。

f:id:ot20503:20200111032404j:plainテレビ東京は6本(2018年:9本)を公開。「ミュウツーの逆襲」や「引っ越し会議!」が大ヒットを記録した。

2020年は「劇場版 ポケットモンスター ココ」が公開予定だ。

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フジテレビは13本(2018年:8本)を公開。前述のほかにも「コンフィデンスマンJP」や「ペット2」が20億円を超える大ヒットとなった。

2020年は「ヲタクに恋は難しい」の実写化、広瀬すず吉沢亮堤真一主演の「一度死んでみた」、「コンフィデンスマンJP」の新作、イルミネーションからは「ミニオン」の新作が公開予定だ。

2019年もフジテレビ制作の映画がヒットを連発した年となった。

その他の実写邦画は?

蜷川実花監督の「人間失格」は12.2億円、中島美嘉の楽曲を基にした「雪の華」が10.4億円、北村匠海永野芽郁主演の「君は月夜に光り輝く」が10.3億円、堤真一岡村隆史主演の「決算!忠臣蔵」が10.2億円、天海祐希吉永小百合主演の「最高の人生の見つけ方」が9.5億円、「映画 刀剣乱舞」が9.0億円、「蜜蜂と遠雷」が8.6億円、「貞子」が6.4億円、「映画 少年たち」が5.9億円、「新聞記者」が4.8億円、「愛がなんだ」が3.5億円、「見えない目撃者」が3.0億円という結果となった。

ディズニーがメガヒットを連発!

ここからは2019年の洋画を興行収入で振り返ろう。

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2019年はディズニーの大ヒットがたくさん生まれた年となった。

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ウィル・スミスがジーニー役を務めた「アラジン」が121.4億円、ピクサー作品の「トイ・ストーリー4」が100.7億円、フルCGで描かれた「ライオン・キング」が66.0億円とメガヒットを次々と記録した。

その他にも2018年12月に公開された「シュガー・ラッシュ」の続編が38.6億円を記録し、アナ雪2が100億円、SWの新作が50億円を既に記録しており、さらなるヒットを記録するのは間違いないだろう。

2020年はピクサーからは春に「2分の1の魔法」、夏には「Soul」が公開され、GWには「ムーラン」、夏には「ジャングルクルーズ」が公開予定。また、20世紀FOXが買収されたことにより、「フォードvsフェラーリ」や「ジョジョ・ラビット」といったオスカー有力作品や「キングスマン」やスピルバーグ監督によるウエスト・サイド物語」のリメイクといった話題作が続々公開される。

アメコミ映画がより定着!

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2019年はアメコミ映画がさらなる定着を迎えた年となった。

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マーベルからは「アベンジャーズ/エンドゲーム」が60億円超えというMCU最大のヒットとなり、「キャプテン・マーベル」が20億円、「スパイダーマン:FFH」が30億円とそれぞれ大ヒットした。

DCコミックからは「アクアマン」が16億円、「シャザム!」が6億円を記録した中、ホアキン・フェニックスの「ジョーカー」が50億円を超える予想以上の大ヒットとなった。題材が多くの人に共感された結果が数字に表された形となり、今後のDCコミック映画の方向性が示された。

2020年のアメコミ映画はMCUからは5月に「ブラック・ウィドウ」、11月にはアンジェリーナ・ジョリーが主演する「エターナルズ」が公開。他にもFOXからは4月(アメリカ)に「X-MEN」のスピンオフ「ニュー・ミュータンツ」がついに公開。ソニーからは7月(アメリカ)にジャレッド・レトによる「モービウス」、10月(アメリカ)に「ヴェノム」の続編が公開される。DCコミックは3月にはハーレイ・クインを主役にした「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」、6月には「ワンダーウーマン 1984」が公開予定だ。

その他の洋画は?

そのほかにはワイルド・スピード」のスピンオフが30.6億円、「名探偵ピカチュウ」が30億円、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が27.8億円、「ターミネーター:ニュー・フェイト」が23.0億円、アカデミー賞作品賞を受賞した「グリーンブック」が21.2億円、イルミネーション作品の「ペット2」が20.5億円、「IT/イット THE END」が18.0億円、タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が11.5億円、MIBが9.4億円、アリータが9.1億円、「バンブルビー」が8.4億円、イーストウッド監督の「運び屋」が7.6億円、「アド・アストラ」が5.9億円、「エスタデイ」が5.3億円、「ロケットマン」が5.1億円、「ジョン・ウィック パラベラム」が5億円、「ジェミニマン」が4.9億円を記録した。

3.世界はどうなのか?

では、ここで世界の興行収入を見ていくとしよう。

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10本中7本がディズニー映画で独占状態となり、「アベンジャーズ/エンドゲーム」が「アバター」(27億4385万ドル)を超えて歴代No.1ヒットとなった。

ちなみにハリウッドがあるアメリカも「アベンジャーズ/EG」が1位となっている。

4.2020年はどうなるのか?

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さて、2020年はその他にも1月には「パラサイト」や「キャッツ」といったオスカー有力作、岩井俊二監督の新作、3月にはロバート・ダウニー・Jr.主演の「ドクター・ドリトル」、ソニックの実写化、4月には007、5月には藤原竜也×竹内涼真主演作おジャ魔女どれみ」の新作岡田准一主演の「燃えよ剣」、6月には「シン・エヴァ」、7月にはトップガン」34年ぶりの続編、夏には「ゴーストバスターズ」のオリジナルキャストが登場する続編、9月にはクリストファー・ノーラン監督の新作、「鹿の王」のアニメ化、秋には「バイオハザード」のハリウッド版のスタッフによる「モンスターハンター」、小栗旬×星野源による「罪の声」が公開予定。

他にも2020年は山崎賢人×松岡茉優による又吉直樹原作の「劇場」、ライアン・レイノルズ主演の「フリー・ガイ」、「ピーターラビット2」、「キューティー・ブロンド3」、「ワイルド・スピード9」、「ゴジラvsキングコング」が公開予定となっている。

さらに、NETFLIXやDisney+といったネット配信サービスのオリジナル映画がさらに飛躍すると思われ、2020年も多種多様な映画に出会えそうだ。

 

今年も素敵な映画に出会えますように。閲覧ありがとうございました。