Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>「パラサイト」が公開!大ヒットなるか?

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今週は初登場した「カイジ ファイナルゲーム」と「パラサイト 半地下の家族」の興収を分析したいと思います。

 

 

1.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「アナと雪の女王2」。土日2日間で動員26万5000人、興収3億4500万円をあげ、公開から8週目を迎え、お正月第2弾の大作が次々と封切られる中でも腰の強い興行を見せている。1月13日までの累計は動員955万人、興収122億円となっており、歴代興収ランキング21位まで順位をあげている。

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2位は初登場カイジ ファイナルゲーム」。土日2日間で動員24万8000人、興収3億6200万円をあげ、興収では「アナ雪2」を上回る堂々の1位。初日から4日間の累計では、動員43万7000人、興収6億1600万円をあげるヒットスタートを切った。

3位は「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」。土日2日間で動員22万1000人、興収3億3100万円をあげ、累計では動員400万人、興収61億円を突破した。

4位は初登場フォードvsフェラーリ土日2日間で動員13万2000人、興収1億9400万円をあげた。

5位は初登場パラサイト 半地下の家族」。12月27日からのTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田での先行上映を含む1月13日までの累計は動員20万1400人、興収2億9600万円となった。

6位は「男はつらいよ お帰り 寅さん」。累計で動員89万人、興収10億円を突破。

7位は「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジン」。累計で動員109万人、興収13億円を突破。

8位は「仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション」。

9位は「午前0時、キスしに来てよ」。累計興収は10億円を突破。

10位は「映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」。累計で動員62万2300人、興収6億9900万円を突破している。

 

2.興行チェック!「アナと雪の女王2」「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

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今週は「アナと雪の女王2」が1位、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が3位にそれぞれランクインした。

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アナと雪の女王2」は累計は動員955万人、興収122億円を突破した。正月休みも終わり落ち着いた状況。今週末までには「美女と野獣」(124.0億円)を超え、今月末までに「天気の子」(140.4億円)を超えるのではないだろうか?

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そして、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」は累計では動員400万人、興収61億円を突破した。ペースは「最後のジェダイ」とほぼ同じペースとなった。やはり、70億円台で落ち着くと思われる。

3.興行チェック!「カイジ ファイナルゲーム」

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今週2位に初登場したのは「カイジ ファイナルゲーム」。藤原竜也主演で人気の「カイジ」シリーズ9年ぶりの続編にして完結編。

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シリーズのオープニング成績としては9年のブランクが空いたとしても人気は維持。前2作のオープニング成績とほぼ変わらない結果となった。

藤原竜也主演作で言うと2019年の「Dinner ダイナー」(12.2億円)のオープニング成績(13万2000人・1億9100万円)に比べ、動員比187%、興収比189%、2017年の「22年目の告白 -私が殺人犯です-」(24.1億円)のオープニング成績(23万3500人・3億2100万円)に比べ、動員比106%、興収比112%となった。

このペースでいけば、15〜20億円あたりとなるだろうが、作品の評価が低い(自分も実際に観たが微妙だった)ことが話題に挙がるほどで興収に響く可能性もあり得る…

4.興行チェック!「パラサイト 半地下の家族」

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そして、今週5位に初登場したのは「パラサイト 半地下の家族」。ポン・ジュノ監督の最新作。カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルムドールを受賞。今年のアカデミー賞でも韓国映画では初となる作品賞や監督賞、国際長編映画賞(旧名称:外国語映画賞)など6部門ノミネートを果たすなど今、世界で話題となっている作品の一つだ。

日本では12月27日からTOHOシネマズ日比谷、TOHOシネマズ梅田の2館のみで先行上映が行われた後に1月10日から全国公開された。13日までの累計では動員20万1400人、興収2億9600万円を突破している。これは韓国映画という枠組みで言えばかなりの快挙だ。というのも、そもそも韓国映画自体がトップ10に入るのは2013年の「王になった男」以来7年ぶりだというから驚きだ。

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一時期の韓流ブームによる韓国映画の大ヒットはあったが、今は上映されるにしても単館や都市部のシネコンに限られているのが現状だろう。

今作も単館や都市部のシネコンでの上映がほとんどで上映されているのは131スクリーン。「カイジ」が333スクリーンなので少ないほうであることが分かるだろう。

自分も先週末に観に行ったのだが(強烈な大傑作でした…)、満席状態が続いてる状況でいかにこの映画を観たい観客が多いかを改めて感じました。

おそらく、こういった状況が全国で起きていること、テレビ番組などでも特集が組まれたこと、アカデミー賞最有力候補であることからもこれから拡大公開されることは間違いないだろう。何よりもぜひ観てほしい一作であるし、様々な人の感想が聞きたくなる映画だからだ。

万引き家族」や「ジョーカー」が40〜50億円の大ヒットを生み出した日本なら、この映画も大ヒットして欲しい。まずは10〜20億円のヒットに向けて突っ走っていただきたいところだ。

5.今週の注目作

ラストレター」(1月17日公開)

「Love Letter」「スワロウテイル」の岩井俊二監督が、自身の出身地・宮城を舞台に、手紙の行き違いから始まった2つの世代の男女の恋愛模様と、それぞれの心の再生と成長を描いたラブストーリー。

姉・未咲の葬儀に参列した裕里は、未咲の娘・鮎美から、未咲宛ての同窓会の案内状と未咲が鮎美に遺した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるため同窓会へ行く裕里だったが、学校の人気者だった姉と勘違いされてしまう。そこで初恋の相手・鏡史郎と再会した彼女は、未咲のふりをしたまま彼と文通することに。やがて、その手紙が鮎美のもとへ届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎と未咲、そして裕里の学生時代の淡い初恋の思い出をたどりはじめる。

主人公・裕里を松たか子、未咲の娘・鮎美と高校生時代の未咲を広瀬すず、鏡史郎を福山雅治、高校生時代の鏡史郎を神木隆之介がそれぞれ演じる。

ジョジョ・ラビット」(1月17日公開)

マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ監督が第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を、ユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞した人間ドラマ。

第2次世界大戦下のドイツに暮らす10歳のジョジョは、空想上の友だちであるアドルフの助けを借りながら、青少年集団「ヒトラーユーゲント」で、立派な兵士になるために奮闘する毎日を送っていた。しかし、訓練でウサギを殺すことができなかったジョジョは、教官から「ジョジョ・ラビット」という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかいの対象となってしまう。母親とふたりで暮らすジョジョは、ある日家の片隅に隠された小さな部屋に誰かがいることに気づいてしまう。それは母親がこっそりと匿っていたユダヤ人の少女だった。

主人公のジョジョ役をローマン・グリフィン・デイビス、母親役をスカーレット・ヨハンソン、教官のクレツェンドルフ大尉役をサム・ロックウェルがそれぞれ演じ、本作の監督であるワイティティ監督が、ジョジョの空想の友だちであるアドルフ・ヒトラーに扮した。

リチャード・ジュエル」(1月17日公開) 

アメリカン・スナイパー」の巨匠クリント・イーストウッドが、1996年のアトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。

96年、五輪開催中のアトランタで、警備員のリチャード・ジュエルが、公園で不審なバッグを発見する。その中身は、無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾だった。多くの人々の命を救い一時は英雄視されるジュエルだったが、その裏でFBIはジュエルを第一容疑者として捜査を開始。それを現地の新聞社とテレビ局が実名報道したことで、ジュエルを取り巻く状況は一転。FBIは徹底的な捜査を行い、メディアによる連日の加熱報道で、ジュエルの人格は全国民の前で貶められていく。そんな状況に異を唱えるべく、ジュエルと旧知の弁護士ブライアントが立ち上がる。ジュエルの母ボビも息子の無実を訴え続けるが……。

主人公リチャード・ジュエルを「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」のポール・ウォルター・ハウザー、母ボビを「ミザリー」のキャシー・ベイツ、弁護士ブライアントを「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルがそれぞれ演じる。

ペット・セメタリー」(1月17日公開) (R15+)

1989年に映画化されたスティーブン・キングの同名小説を、新たな設定で再映画化したホラー。

家族ともに田舎に越した医師ルイスの新居の裏には動物の墓地「ペット・セメタリー」があった。ある日、飼い猫が事故で死んでしまったため、ルイスは墓地ではなく、さらに奥深い森に猫を埋葬する。翌日、死んだはずの飼い猫が凶暴に豹変し、ルイス一家の前に姿を現わす。その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だった。誕生日を迎えた娘のエリーが交通事故で亡くなってしまったことから、ルイスはある行動に出るが……。

主人公のルイス役を「猿の惑星:新世紀(ライジング)」のジェイソン・クラーク、妻のレイチェル役を「エイリアン コヴェナント」のエイミー・サイメッツ、一家の隣人役を「インターステラー」のジョン・リスゴー、子役のジェテ・ローレンスが娘エリー役をそれぞれ演じる。監督は「セーラ 少女のめざめ」を手がけたケビン・コルシュ&デニス・ウィドマイヤー。

記憶屋 あなたを忘れない」(1月17日公開)

第22回日本ホラー小説大賞で読者賞を受賞した織守きょうやの小説を、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介主演で映画化。

大学生の遼一は年上の恋人・杏子にプロポーズするが、その翌日から彼女と連絡が取れなくなってしまう。数日後に再会した彼女は、遼一の記憶だけを失っていた。信じられない思いの遼一は、人の記憶を消せるという都市伝説的な存在「記憶屋」のことを知り、大学の先輩で弁護士の高原に相談して杏子の記憶喪失の原因を探り始める。幼なじみの真希や高原の助手・七海らと調査を進めるうちに、人々の中にある忘れたい記憶やその奥にある思いに触れていく遼一だったが……。

ヒロイン・真希役に芳根京子。遼一の記憶を失う恋人・杏子を蓮佛美沙子、弁護士・高原を佐々木蔵之介がそれぞれ演じる。監督は「ツナグ」「僕だけがいない街」の平川雄一朗。

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」(1月17日公開)

博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズエディ・レッドメインが再共演し、気球で前人未到の高度世界記録に挑んだコンビを演じる、実話ベースのアドベンチャードラマ。

1862年ビクトリア朝時代のロンドン。当時では予測不可能と考えられていた天気の予測が可能であると唱えていた気象学者のジェームズは、荒唐無稽だと揶揄され、実験の資金も集められずにいた。そんな中、気球操縦士のアメリアに頼み込み、ジェームズは彼女の気球飛行に同乗することを許される。最愛の夫を亡くしたアメリアにとって、その気球飛行は悲しみから立ち直るための決意の飛行でもあった。正反対の性格から対立ばかりしていたアメリアとジェームズは、飛行していく中で次第に心を通わせていくが、前人未到の高度7000メートル超えに成功した2人に想像を絶する自然の脅威が待ち受けていた。

アメリア役をフェリシティ・ジョーンズ、ジェームズ役をエディ・レッドメインがそれぞれ演じる。

mellow」(1月17日公開)

 

パンとバスと2度目のハツコイ」「愛がなんだ」などで恋愛映画の旗手として注目される今泉力哉監督が、ドラマ「おっさんずラブ」「あなたの番です」などで勢いに乗る田中圭を主演に迎えた恋愛群像劇。

独身・彼女なしで「恋人は花」と言うほどに花が好きな夏目誠一が営む、おしゃれな花屋と、女性店主の木帆が切り盛りしているが、父親から代替わりして今では廃業寸前のラーメン屋。対照的な2つの店を舞台に、さまざまな人たちの不器用な片思いを描く。

田中圭が花屋の店長・夏目を演じ、「不能犯」「午前0時、キスしに来てよ」などに出演したモデルで女優の岡崎紗絵がヒロインの木帆に扮した。

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明」(1月17日公開) (R15+)

つくしあきひとの同名コミックを原作とするテレビアニメ「メイドインアビス」の劇場版。

隅々まで探索され尽くした世界に唯一残された秘境の大穴「アビス」。深く巨大なその縦穴には奇怪な生物たちが数多く生息し、今の人類には作ることのできない貴重な遺物の数々が眠っている。アビスの縁に築かれた街オースで暮らす孤児の少女リコは、偉大な探窟家だった母の白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意。記憶を失ったロボットの少年レグとともに、様々な困難を乗り越えながら冒険を進めていく。深界四層で出会った“成れ果て”のナナチも仲間に加わり、ボンドルドの待つ深界五層へと足を踏み入れた彼らは、そこでプルシュカと名乗る少女と出会う。

太陽の家」(1月17日公開)

2019年にデビュー40年を迎える長渕剛の「英二」(1999年)以来20年ぶりとなる映画主演作。

人情に厚く、大工の腕は神技的な棟梁・川崎信吾。年ごろの娘としっかり者の女房と幸せに暮らす川崎だが、好みの女性にはどうしても弱い。現場で仕事に励む川崎の前を通りかかったのが、保険会社の営業ウーマン・池田芽衣だった。芽衣は1人息子の龍生とともに暮らすシングルマザーで、川崎は父親を知らずに育った龍生のことが気になっていた。そんな龍生を「俺が男にしてやる!」と、半ば強引に触れ合おうとする川崎と龍生の男同士の距離は次第に近くなっていく。そして、芽衣と龍生のために家を作ろうと思い立った川崎の前に、龍生の父親と名乗る男が現れ……。

やんちゃで熱いが、どこか憎めない主人公・川崎役を長渕剛が演じる。監督は「TRASH トラッシュ」「アラグレ」の権野元。

サマーウォーズ 4DX」(1月17日公開)

時をかける少女」の細田守監督が、同作に続いて脚本・奥寺佐渡子、キャラクターデザイン・貞本義行とともに描くオリジナル長編アニメーション。

数学が得意だが気弱な高校2年生の健二は、憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みの間、彼女の実家で夏希のフィアンセとして過ごすことに。そんな時、健二はネット上の仮想空間OZで起きた事件に巻き込まれ、その影響が現実世界にも波及。夏希の一家ともども、世界の危機に立ち向かう。

2009年の劇場公開から10周年を記念したプロジェクトの一環として、20年1月に体感型上映システム「4DX」に対応した4DXバージョンが公開。

劇場版 ハイスクール・フリート」(1月18日公開)

ストライクウィッチーズ」「ガールズ&パンツァー」の鈴木貴昭が原案を手がけたテレビアニメ「ハイスクール・フリート」の劇場版。

国土水没によって海上大国となった日本。海の安全を守る「ブルーマーメイド」は、女の子の憧れの職業となっていた。ブルーマーメイドを目指して横須賀女子海洋学校に入学した岬明乃は、教育艦「晴風」の艦長に任命され、クラスメイトたちと海洋実習に参加する。個性豊かなクラスのメンバーは、数々の困難を共に乗り越えるうちに固い絆で結ばれていく。ある日、国内の全女子海洋学校の生徒が一堂に会し文化祭と体育祭を行う「競闘遊戯会」が横須賀で開催されることになり、明乃たち晴風クラスのメンバーも歓迎祭の準備に奔走する。大和・信濃紀伊など超大型艦のクラスも集い、様々な種目で賑わう中、彼女たちに新たな危機が迫り……。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。