Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評> 福田雄一監督の「ヲタクに恋は難しい」が初登場No.1!

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今週は初登場した「ヲタクに恋は難しい」の興収を分析したいと思います。

 

 

1.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場ヲタクに恋は難しい」。土日2日間で動員16万9000人、興収2億2900万円をあげ、初日から3日間の累計では動員22万人、興収3億円を超える好スタートとなっている。

2位は初登場犬鳴村」。土日2日間で動員11万6000人、興収1億5500万円をあげ、初日からの3日間の累計では動員15万人、興収2億円を超えた。昨年公開された「貞子」と比較して動員比98%、興収比95%とほぼ変わらないスタートとなった。

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3位は「AI崩壊」。土日2日間で動員8万8000人、興収1億1800万円をあげ、累計興収は5億5500万円を突破した。

4位は「パラサイト 半地下の家族累計では動員113万人を突破し、興収は16億円が目前となっている。

5位は初登場劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー/魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO」。

6位は「キャッツ」。累計で興収10億円を突破。

7位は「アナと雪の女王2」。累計興収は130億7900万円を突破。歴代興収ランキング18位のままだ。

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8位は「カイジ ファイナルゲーム」。累計で動員130万人、興収18億円を突破。

9位は「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」。累計興収が70.6億円となり、歴代興収ランキング91位にランクインしている。

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10位は「バッドボーイズ フォー・ライフ」。累計で動員18万4700人、興収2億3800万円を突破した。

 

2.興行チェック!「ヲタクに恋は難しい

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今週1位に初登場したのは「ヲタクに恋は難しい」。隠れ腐女子のOLと重度のゲームオタク(ヲタク)の幼なじみが繰り広げる不器用な恋模様を描いたコミックを高畑充希山崎賢人が主演、「勇者ヨシヒコ」「銀魂」シリーズの福田雄一監督が実写映画化。

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ここ最近の福田雄一監督作品のオープニングを比較すると次のとおり。「斉木楠雄のΨ難」との動員比108%、興収比118%というスタートを切り、最終興収も10〜15億円となりそうだ。

福田雄一監督は映画では「HK 変態仮面」、「銀魂」、「斉木楠雄のΨ難」、ドラマでは「アオイホノオ」、「スーパーサラリーマン左江内氏」、「今日から俺は!!」、「聖☆おにいさん」と数々の漫画の実写化をしてきた監督の一人。ムロツヨシ佐藤二朗を毎回起用し、今作でも山崎賢人菜々緒賀来賢人若月佑美といった福田雄一監督作品でも見かけるキャストで固めている。これに対して疑問の声が上がることもなくはないが、ここまでのキャストを集めて、毎度ヒットを飛ばすことをハイペースでしているのは改めてすごいと思わせてくれる。

今年は福田雄一監督の作品が今作を含めて3作品ある。7月にはドラマとしても大ヒットした「今日から俺は!! 劇場版」、12月には大泉洋を主演に迎えた「新解釈・三國志」が控えている。今年はより福田雄一監督作品について語る日も増えそうだ。

 

3.今週の注目作

1917 命をかけた伝令」(2月14日公開)

「007 スペクター」「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」などで知られる名匠サム・メンデスが、第1次世界大戦を舞台に描く戦争ドラマ。

若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクの2人が、兄を含めた最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、重要な命令を一刻も早く伝達するため、さまざまな危険が待ち受ける敵陣に身を投じて駆け抜けていく姿を、全編ワンカット撮影で描いた。1917年4月、フランスの西部戦線では防衛線を挟んでドイツ軍と連合国軍のにらみ合いが続き、消耗戦を繰り返していた。そんな中、若きイギリス兵のスコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐の部隊に重要なメッセージを届ける任務を与えられる。

戦場を駆け抜ける2人の英国兵をジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマンという若手俳優が演じ、その周囲をベネディクト・カンバーバッチコリン・ファースマーク・ストロングらイギリスを代表する実力派が固めた。撮影は「007 スペクター」でもメンデス監督とタッグを組み、「ブレードランナー 2049」でアカデミー賞を受賞した名手ロジャー・ディーキンス。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む10部門でノミネートされ撮影賞、録音賞、視覚効果賞を受賞した。

影裏」(2月14日公開)

第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の小説「影裏(えいり)」を、綾野剛松田龍平の共演で映画化したヒューマンミステリー。「るろうに剣心」「3月のライオン」の大友啓史監督がメガホンを取り、自身の出身地である岩手県を舞台に描いた。

転勤で岩手に移り住んだ今野は、慣れない土地で出会った同僚の日浅に心を許し、次第に距離を縮めていく。2人で酒を酌み交わし、釣りをし、遅れてやってきたかのような成熟した青春の日々に、今野は心地よさを感じていた。しかし、ある日突然、日浅は何も言わずに会社を辞めてしまう。しばらくして再会を果たした2人だったが、一度開いた距離が再び縮まることはなく、その後は顔をあわせることなく時が流れていく。そしてある時、日浅が行方不明になっていることを知った今野は、日浅を捜すが、その過程で日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまう。

グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」(2月14日公開)

太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点を交えたスクリューボールコメディとして「グッドバイ」のタイトルで戯曲化、演出した舞台を大泉洋小池栄子主演で映画化。

戦後の復興期、文芸雑誌の編集長・田島周二は何人もの愛人を抱えていた。さすがにこのままではまずいと思った田島は彼女たちと別れる決心を固めるが、愛人たちを前にすると優柔不断な性格が災いし、別れを切り出すことが出来ずにいた。困り果てた田島は、ガサツで金に金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に女房を演じてくれと頼み込む。しかし、泥だらけの顔を洗ったキヌ子は誰もが振り返る美しい女性だった。

大泉洋が田島役を、小池栄子が舞台版でも演じたキヌ子役をそれぞれ演じるほか、水川あさみ橋本愛緒川たまき木村多江濱田岳松重豊らが顔をそろえる。監督は「八日目の蝉」「ソロモンの偽証」の成島出

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」(2月14日公開) (R15+)

ソウル・キッチン」「女は二度決断する」のファティ・アキン監督が、1970年代のドイツ・ハンブルクに実在した5年間で4人の娼婦を殺害した連続殺人犯の日常を淡々と描いたサスペンスホラー。

第2次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごしたフリッツ・ホンカ。彼はハンブルクにある安アパートの屋根裏部屋に暮らし、夜になると寂しい男と女が集まるバー「ゴールデン・グローブ」に足繁く通い、カウンターで酒をあおっていた。フリッツがカウンターに座る女に声をかけても、鼻が曲がり、歯がボロボロな容姿のフリッツを相手にする女はいなかった。フリッツは誰の目から見ても無害そうに見える男だった。そんなフリッツだったが、彼が店で出会った娼婦を次々と家に招き入れ、「ある行為」に及んでいたことに、常連客の誰ひとりも気づいておらず……。

ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏」(2月14日公開) (PG12)

美少年作家としてアメリカの文壇に登場し、またたく間に時代の寵児となったものの、実は2人の女性が作り上げた架空の作家だったことから一大スキャンダルとなったJ・T・リロイにまつわる事件を、クリステン・スチュワート主演で映画化。

娼婦として生きる母と息子を描いた映画「サラ、いつわりの祈り」の原作者として知られ、その才能と美貌から多くのセレブを魅了したリロイ。しかし、後にローラという女性が50ドルで雇った女性サヴァンナにリロイを演じさせていたことが明らかになり、リロイが架空の人物であることが判明。サヴァンナはなぜ、ローラの言われるままに数年もの間リロイを演じ続けたのか。この事件のてん末をサヴァンナの視点から描いていく。

サヴァンナ役をクリステン・スチュワート、ローラ役をローラ・ダーンがそれぞれ演じ、ダイアン・クルーガージム・スタージェスコートニー・ラブらが脇を固める。

ACCA13区監察課 Regards」(2月14日公開)

オノ・ナツメによる人気コミックをアニメ化した「ACCA13区監察課」のOVA。13の自治区に分かれた王国で、国民の生活を守るため、政治と切り離された民間組織として組成された「ACCA(アッカ)」に所属する主人公ジーン・オータスを中心に描かれる群像劇で、2017年1~3月に放送されたテレビアニメから1年後を、テレビアニメ版のスタッフ&キャストが再結集し、オリジナルストーリーで描く。

クーデター騒ぎから1年がたった、ドーワー王国の首都バードン。新体制となったACCAでは、その1周年を祝う祭事を間近に控ていた。ジーンたち監察課も準備に追われ、それぞれの思いが交錯する中で、止めていた時間が再び動き出す。

性の劇薬」(2月14日公開) (R18+)

男同士の過激な監禁・SM・調教を描き、累計100万ダウンロードを突破した電子BLコミックを、R18+指定で実写映画化。

一度は命を捨てようとした男が監禁・SM・調教を通して再生していく姿を、男同士でひかれ合っていく心情や濃厚で過激なベッドシーン、SMシーンを交えながら描いていく。それまで歩んできた完璧な人生から滑り落ちたエリートサラリーマンの桂木は絶望し、酔った勢いで飛び降り自殺をはかる。そこへ現れた謎の男・余田に「捨てるならば、その命を俺に寄こせ」と言われて助けられた桂木だったが、それが恐ろしい監禁調教生活の始まりとなる。

「悦楽交差点」や「私の奴隷になりなさい」(第2章&第3章)ほか、数々の劇場映画やVシネマを手がける城定秀夫がメガホンをとった。

囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather」(2月15日公開) (R18+)

累計発行部数140万部を超えるヨネダコウの人気BLコミック「囀る鳥は羽ばたかない」をアニメ映画化。

被虐趣味で好色な一面を持つ真誠会若頭の矢代。そんな彼のもとに、傷害事件を起こし服役していた元警察官の百目鬼が、付き人兼用心棒として雇われる。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。互いの欠落を補いながら、次第にひかれ合っていく2人だったが……。

ドラマCDに続き、矢代の声を新垣樽助、百目⻤の声を羽多野渉がそれぞれ担当。テレビアニメ「BANANA FISH」の演出を手がけた牧田佳織が監督を務める。フジテレビによるBLに特化したアニメレーベル「BLUE LYNX」の第1作。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。