Takaのエンタメ街道

一生を映画に捧ぐと決めたTakaが主に映画・テレビ・音楽について書くブログです。

<週刊興行批評>とあることをしたかったが、内容がデカくなったから別記事にしたよの巻!

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もうタイトルが思いつかない…こうなっちまったよ。

ということで、先週末のランキングと今週末のおすすめ作、あと別記事のお知らせもするよ。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位はランクアップの「名探偵ピカチュウ」。土日2日間で動員20万9000人、興収3億1200万円をあげ、累計では動員103万人、興収14億円を突破している。ネット上での話題が客足を加速させたか?

2位は「アベンジャーズ/エンドゲーム」。動員20万7000人、興収3億1600万円をあげ、興収では「名探偵ピカチュウ」を上回り1位。累計では間もなく動員330万人、興収48億円に達する勢いだ。

3位は「名探偵コナン 紺青の拳」。土日2日間で動員18万6000人、興収2億5000万円をあげ、累計では動員623万人、興収79億円を突破した。

4位は「キングダム」。土日2日間で動員17万9000人、興収2億5400万円をあげ、累計では動員303万人、興収40億円を突破している。

5位は「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン−失われたひろし−」。累計で動員149万人、興収17億円を突破。

6位は「映画 賭ケグルイ」。累計興収は2億3000万円を突破。

7位は初登場轢き逃げ −最高の最悪な日−」。

8位は初登場チア男子!!」。

9位は初登場ラ・ヨローナ 〜泣く女〜」。初日から3日間で動員2万5038人、興収3346万7500円を記録。

10位は初登場甲鉄城のカバネリ海門決戦−」。

 

2.お知らせ

先週MCU興行収入で振り返る記事を公開すると言い、ここで書こうかなと思ったのですが、ボリュームがあったので、別記事として書きました。よろしければご覧ください。

 

3.今週の注目作

コンフィデンスマンJP」(5月17日公開)

長澤まさみ東出昌大小日向文世が共演した人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。

天才的な知能を持つが詰めの甘いダー子と、彼女に振り回されてばかりのお人よしなボクちゃん、百戦錬磨のベテラン詐欺師のリチャードの3人の信用詐欺師は、香港マフィアの女帝ラン・リウが持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。3人がランに取り入るべく様々な策を講じる中、天才詐欺師ジェシーも彼女を狙っていることが判明。さらに以前ダー子たちに騙された日本のヤクザ・赤星の影もちらつきはじめ、事態は予測不可能な方向へ展開していく。

テレビドラマ版でおなじみのキャストが再結集するほか、ラン役を竹内結子ジェシー役を三浦春馬、赤星役を江口洋介がそれぞれ演じる。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどの脚本家・古沢良太がテレビドラマ版に引き続き脚本を担当。

アメリカン・アニマルズ」(5月17日公開)

2004年に4人の大学生が時価1200万ドル(約12億円相当)のビンテージ本強奪を狙った窃盗事件を映画化。

ケンタッキー州で退屈な大学生活を送るウォーレンとスペンサーは、くだらない日常に風穴を開け、特別な人間になりたいと焦がれていた。ある日、2人は大学図書館に保管されている時価1200万ドルを超える画集を盗み出す計画を思いつく。2人の友人で、FBIを目指す秀才エリック、すでに実業家として成功を収めていたチャズに声をかけ、4人は「レザボア・ドッグス」などの犯罪映画を参考に作戦を練る。作戦決行日、特殊メイクで老人の姿に変装した4人は図書館へと足を踏み入れ……。

エバン・ピーターズ、バリー・コーガン、ブレイク・ジェナー、ジャレッド・アブラハムソンの4人が犯人の大学生役で出演。監督は、ドキュメンタリー映画「The Imposter」で英国アカデミー賞最優秀デビュー賞を受賞したバート・レイトン。

レプリカズ」(5月17日公開)

キアヌ・リーブスが愛する家族のために倫理に反した暴走を加速させる科学者を演じるSFアクション。

人間の意識をコンピュータに移す実験成功を目前にした神経科学者ウィリアム・フォスターは、突然の事故により最愛の家族4人を一度に亡くしてしまう。失意の中でフォスターはタブーを犯し、家族の身体をクローン化させ、意識を移し変えることで完璧なレプリカとしてよみがえらせることに成功する。家族との幸せな日々を再開しようとするウィリアムの前に、研究サンプルとして家族を奪おうとする政府組織が襲い掛かる。

リーブスが主人公フォスターを演じるほか、「スター・トレック イントゥ・ダークネス」のアリス・イブ、 「キングコング 髑髏島の巨神」のジョン・オーティスらが脇を固める。監督は「デイ・アフター・トゥモロー」で脚本を担当したジェフリー・ナックマノフ。

居眠り磐音」(5月17日公開)

佐伯泰英の人気時代劇小説「居眠り磐音 決定版」シリーズを松坂桃李の時代劇初主演で映画化。

3年間の江戸勤番を終えた坂崎磐音は幼なじみの小林琴平、河井慎之輔とともに九州・豊後関前藩に戻った。琴平の妹・舞は慎之輔に嫁ぎ、磐音もまた、琴平と舞の妹である奈緒との祝言を控えていた。しかし、妻の舞が不貞を犯したという噂を耳にした慎之輔が舞を斬ってしまい、それに激高した琴平が慎之輔に噂を吹き込んだ人物と慎之助本人をも斬るという事態に発展。磐音は罰せられた琴平を討ち取るよう命じられてしまう。2人の友を1日にして失う悲劇に見舞われた磐音は、許婚の小林奈緒を残したまま関前を後にし、たどり着いた江戸の長屋で浪人に身をやつすこととなる。昼は鰻割きとして働き、夜は両替商・今津屋で用心棒稼業を始めた磐音だったが……。

監督は「超高速!参勤交代」シリーズの本木克英。NHK木曜時代劇「ちかえもん」を手がけた藤本有紀が脚本を担当。

ガルヴェストン」(5月17日公開) (PG12)

イングロリアス・バスターズ」「グランド・イリュージョン」などハリウッド大作でも活躍するフランスの女優メラニー・ロランがメガホンを取り、「TRUE DETECTIVE」の脚本家ニック・ピゾラットの小説デビュー作「逃亡のガルヴェストン」を映画化。「マレフィセント」「ネオン・デーモン」のエル・ファニングと、「疑惑のチャンピオン」「最後の追跡」のベン・フォスターが共演し、組織に追われる余命いくばくもない男と孤独な少女の逃避行を描いた。

裏社会で生きてきたロイはある日、末期ガンと診断され、余命宣告を受ける。その夜、いつものようにボスに命じられて向かった仕事先で何者かの襲撃を受け、自分が組織から切り捨てられたことを悟ったロイは、とっさに相手を撃ち殺し、その場に捕らわれていた少女を連れて逃亡する。少女はロッキーと名乗り、行く当てもなく身体を売って生活していたという。ともに深い傷を抱えた2人は、果てしない逃避行に出るが……。

コレット」(5月17日公開) (PG12)

1890年代のベル・エポック真っただ中のパリを舞台に、フランスの文学界でいまなお高い人気を誇る女性作家シドニー=ガブリエル・コレットの波乱と情熱に満ちた人生を描いたドラマ。主演は「つぐない」「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイ、監督は「アリスのままで」のウォッシュ・ウエストモアランド。

フランスの片田舎で生まれ育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、それまでとは別世界のようなパリへと移り住む。芸術家たちが集うサロンで華やかな生活を送る中、コレットの文才に気づいたウィリーは、自身のゴーストライターとして彼女に小説を書かせる。そうして彼女が執筆した「クロディーヌ」シリーズはベストセラーとなるが、コレットは自分が作者であることを世間に認められない葛藤に苦しめられることになる。

保守的で男性優位な当時の社会にあっても、ありのままの自分を貫き才能を開花させていったコレットを、ナイトレイが演じた。

僕たちは希望という名の列車に乗った」(5月17日公開) (PG12)

ベルリンの壁建設前夜の東ドイツを舞台に、無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった高校生たちに突きつけられる過酷な現実を、実話をもとに映画化した青春ドラマ。1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見る。自由を求めるハンガリー市民に共感した2人は純粋な哀悼の心から、クラスメイトに呼びかけて2分間の黙祷をするが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは社会主義国家への反逆とみなされてしまう。人民教育相から1週間以内に首謀者を明らかにするよう宣告された生徒たちは、仲間を密告してエリートとしての道を歩むのか、信念を貫いて大学進学を諦めるのか、人生を左右する重大な選択を迫られる。監督・脚本は「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」のラース・クラウメ。

うちの執事が言うことには」(5月17日公開)

高里椎奈の人気小説シリーズをアイドルグループ「King & Prince」の永瀬廉の映画初主演作として実写映画化。

社交界の名門として名高い烏丸家第27代当主・烏丸花穎が留学先の英国から帰国した。しかし、彼を迎えたのは、花穎が絶大な信頼を寄せる老執事・鳳ではなく、まったく見ず知らずの仏頂面の青年・衣更月だった。突如行方をくらました花穎の父・真一郎が残した命令によって、花穎は不本意ながら衣更月と主従関係を結ぶ羽目になってしまう。新たに執事として仕える衣更月との微妙な空気が流れる中、花穎に上流階級の陰謀が降りかかる。

頭脳明晰なメガネ男子の御曹司・花穎役を永瀬が演じ、同じく「King & Prince」の神宮寺勇太が赤目家の御曹司・赤目刻弥役、清原翔が執事の衣更月役をそれぞれ演じる。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

<週刊興行批評>GW特大号!コナン、キングダム、アベンジャーズ、ピカチュウ!四つ巴決戦!!

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ゴールデンウィーク」の名称は、映画会社の大映が松竹と競作して1951年(昭和26年)に同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』が大映創設以来(当時)最高の売上を記録し、正月映画やお盆映画以上の興行成績を残したことで、映画界でこの時期に多数の動員を生み出すことや活性化を目的として当時の大映常務取締役であった松山英夫によって作成された宣伝用語であり、和製英語である。1952年(昭和27年) - 1953年(昭和28年)頃から一般にも使用されるようになり、他の業界にも広まった。

(Wikipediaより)

元々は映画の宣伝用語だったゴールデンウィーク。今年は平成→令和へと切り替わることが原因で例年より多い10連休となった。

今回は2週分のランキングを振り返りながら、今年のGWを大いに賑やかした4作品の興行を書いて行こうと思う。

 

 

1.先々週末のランキング

それでは、先々週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場アベンジャーズ/エンドゲーム」。土日2日間で動員62万8000人、興収9億6200万円をあげ、初日から3日間の累計では動員96万人、興収14億円を突破。

2位は「名探偵コナン 紺青の拳」。土日2日間で動員46万8000人、興収6億1800万円をあげ、累計では早くも動員361万人、興収47億円を突破。

3位は「キングダム」。土日2日間で動員29万6000人、興収4億1100万円をあげ、累計では動員121万人、興収16億円を突破した。

4位は「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン−失われたひろし−」。土日2日間で動員17万3000人、興収2億900万円をあげた。

5位は「シャザム!」。

6位は「翔んで埼玉」。累計では動員270万人を突破、興収は間もなく35億円を超える。

7位は初登場東映まんがまつり」。

8位は「劇場版 響け!ユーフォニアム−誓いのフィナーレ−」。

9位は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。

10位は初登場バースデー・ワンダーランド」。5月6日までの11日間の累計で動員11万人、興収1億3000万円を突破した。

 

2.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「名探偵コナン 紺青の拳」。土日2日間で動員44万8000人、興収5億8700万円をあげ首位に返り咲き。累計では6日までで動員591万人、興収75億円を突破している。

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2位は「アベンジャーズ/エンドゲーム」。土日2日間で動員35万4000人、興収5億3300万円をあげ、累計では早くも動員279万人、興収40億円を突破し、MCU最高成績に。

3位は初登場名探偵ピカチュウ」。土日2日間で動員31万7000人、興収4億5700万円をあげ、初日から4日間の累計では動員67万6000人、興収9億4800万円をあげた。

4位は「キングダム」。土日2日間で動員31万3000人、興収4億3600万円をあげ、累計では動員267万人、興収35億円を突破した。

5位は「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン−失われたひろし−」。土日2日間で動員15万8000人、興収1億9200万円をあげ、累計では動員140万人、興収16億円を突破している。

6位は初登場映画 賭ケグルイ」。 初日からの4日間の累計で動員12万人、興収1億5000万円を突破。

7位は「シャザム!」。累計では動員47万人、興収6億3000万円を突破した。

8位は「翔んで埼玉」。累計興収は36億円を突破。

9位は初登場KING OF PRISM −Shiny Seven Stars− IV ルヰ×シン×Unknown」。

10位は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。累計では動員431万人、興収49億円を突破した。

ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」は惜しくも11位のスタートとなった。

 

3.興行チェック!「名探偵コナン 紺青の拳」

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やはりGW映画No.1は名探偵コナンになるようだ。

既に動員591万人、興収75億円を突破している。単純計算で1日3億を稼いでる計算となる。

前後はあるかもしれないが、10連休を使って、80億近くまで迫ってくるとは思わなかった。

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こちらは「ゼロの執行人」と「紺青の拳」を比較した週末興収と週ごとに発表された累計興収を比較したグラフ。

わずかに「紺青の拳」が上回っている。特に第4週の累計興収。10連休が功を奏したか。「ゼロの執行人」の第4週時点の1.2倍の累計興収を稼ぎ出した。

GWも終わり、やや落ち着くかと思うが、5月中までに100億円を超えていてもおかしくはない状態となった。

4.興行チェック!「キングダム」

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GWの実写邦画で一番稼いだのは「キングダム」。

累計は動員267万人、興収35億円を突破した。

これは昨年の漫画実写映画No.1「銀魂2」の最終興収(37.0億円)に匹敵する数字。

最終興収も40〜50億円が狙えるだろう。

5.興行チェック!「アベンジャーズ/エンドゲーム」

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先々週末は1位、先週末は2位と好調を見せたのは「アベンジャーズ/エンドゲーム」。

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初週末の土日2日間では動員62万8000人、興収9億6200万円を記録。歴代のMCU作品の中でも最高のオープニングを切った。
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さらに、先週末の時点で既に動員279万人、興収40億円を突破しており、これまでのMCU作品の最終興収の最高記録を樹立した(各作品を興収面で振り返れる記事を来週はやる予定)。

これまで描かれてきたストーリーの完結編であり、高評価(ぴあの初日満足度filmarksでは歴代最高評価を記録)ということもあり、最終的には50億以上、シリーズの一つの集大成に華を添えれる数字となるのは確実だ。

ここ最近になって、より一層ブームが加速化したといえるMCU(物語として大きなピリオドを打ったのもデカいだろう)。6月のスパイダーマン以降より一層人気となれるよう良い結果を残して欲しいものだ。

ちなみに今週末からは応援上映も実施。こちらもどういう結果になるか注目だ。

6.興行チェック!「名探偵ピカチュウ

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先週末初登場3位はポケモン初のハリウッド映画がランクイン。

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こちらはポケモン映画の2005年以降の成績。「名探偵ピカチュウ」は昨年の「みんなの物語」のオープニング成績を下回る結果に。

最終興収は20〜30億あたりだろうか?

「名探偵ピカチュウ」は大人の客も多く、本編終了後には「ミュウツーの逆襲 EVORUTION」の映像が見られる。

そのため、今作を観て、夏のポケモン映画や今年発売予定の「ポケットモンスター ソード/シールド」の鑑賞や購入をする人が出てくる可能性は充分にあり得る。

今作が成功するかは興収だけではなく、今後のポケモン展開にも関わってきそうな気がする。

7.今週の注目作

甲鉄城のカバネ海門決戦」(5月10日公開) (PG12)

2016年4~6月に放送されたオリジナルアニメ「甲鉄城のカバネリ」の新作となる中編作品。近世から近代へと移り変わろうとしていた頃の極東の島国・日ノ本(ひのもと)を舞台に、「カバネ」と呼ばれる不死の怪物たちを相手に生き残りをかけて戦う人々の姿を描く。

分厚い装甲に覆われた蒸気機関車、通称「駿城(はやじろ)」のひとつである「甲鉄城」に乗り、熾烈な戦いを潜り抜けてきた生駒たちは、人間とカバネの新たな攻防の地である海沿いの廃坑駅「海門(うなと)」へやってくる。生駒たちは現地の人々と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てるが、海門の地にはある秘密が隠されていた。

監督・脚本はテレビシリーズも手がけた「進撃の巨人」の荒木哲郎。キャラクター原案の美樹本晴彦、音楽の澤野弘之らおなじみのスタッフが再結集。

ラ・ヨローナ〜泣く女〜」(5月10日公開)

中南米に古くから伝わる怪談「ラ・ヨローナ」を題材に、「死霊館」シリーズのジェームズ・ワン製作で描くホラー。

愛する夫に浮気をされ、嫉妬に狂った結果、夫が世界で一番愛する我が子を溺死させてしまった女、ヨローナ。そのことを後悔し、嘆き苦しんだ彼女は自ら川に身を投げた。呪いとなってこの世をさまようヨローナは、子どもたちをさらっていく。1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのアンナは子どもたちが危険にさらされているという、ある母親からの助けを無視してしまうが、それは泣き声を聞いた子どもが必ず連れ去られてしまうヨローナの呪いだった。そして、ヨローナが次のターゲットとして狙いを定めたのは、

アンナの2人の子どもたちだった。「グリーンブック」「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」のリンダ・カーデリニがアンナ役を演じる。監督は「死霊館」第3弾でメガホンをとる新鋭マイケル・チャベス

チア男子!!」(5月10日公開)

桐島、部活やめるってよ」「何者」で知られる直木賞作家の朝井リョウが実在する男子チアチームをモデルにし、アニメや舞台にもなった同名小説を横浜流星中尾暢樹の主演で実写映画化。

柔道一家に生まれながら、やさしすぎる性格から強くなれずにいた晴希は、試合で肩を負傷してしまう。晴希が柔道を続けるべきか迷っていると、柔道仲間で無二の親友である一馬が「やりたいことがある」と、突然柔道をやめると宣言する。一馬が晴希と一緒にやりたいこと、それは男子チアリーディング部の創設だった。些細なことから大ケガにつながってしまうため「仲間を信頼すること」というチアの基本を守りながら、男子チア部「BREAKERS」は練習に打ち込んでいた。しかし、メンバー間の歯車が徐々におかしくなり、やがて決定的ともいえる亀裂を生んでしまう。

晴希役を横浜、一馬役を中尾が、「BREAKERS」のメンバーを浅香航大瀬戸利樹岩谷翔吾、菅原健、小平大智が演じる。

オーヴァーロード」(5月10日公開) (R15+)

スター・ウォーズ」「ミッション:インポッシブル」シリーズなど数々の話題作を手がけるヒットメイカーのJ・J・エイブラムスがプロデューサーを務めたサバイバルアクション。

第2次世界大戦時、ナチス占領下のフランスの小さな村を舞台に、思わぬ敵と戦うはめになった米軍兵士の姿を描いた。第2次世界大戦下の1944年6月。ノルマンディー上陸作戦が開始された直後、ナチス占領下のフランスに、侵攻作戦の成功を担う重要な使命を帯びた米軍の落下傘部隊が送り込まれる。激戦を潜り抜けて経て生き残った兵士たちは、ナチスの要塞となった教会の塔に潜り込むが、地下にある謎めいた研究所でこれまで誰も見たことのない敵と遭遇する。

監督は「ガンズ&ゴールド」のジュリアス・エイバリー。

轢き逃げ 最高の最悪な日」(5月10日公開)

「相棒」シリーズでおなじみの俳優・水谷豊の長編映画監督第2作。水谷による完全オリジナル脚本で、ひき逃げ事件の加害者、被害者の両親、事件を追う刑事たちの人生が複雑に絡み合い、彼らが心の奥底に抱える何かを浮き彫りにしていくさまを描き出す。

ある地方都市でひき逃げ事件が起こり、ひとりの女性が命を落とす。車を運転していた青年・宗方秀一と、助手席に乗っていた親友の森田輝は、秀一の結婚式の打合せに急いでいたのだった。被害者の両親である時山光央と千鶴子は悲しみに暮れ、ベテラン刑事の柳公三郎と新米刑事の前田俊が事件の捜査にあたる。

監督の水谷はひき逃げで命を落とした女性の父・光央も演じる。事件の加害者となる秀一役は特撮ドラマ「牙狼 GARO 魔戒ノ花」の中山麻聖、親友の輝役を「カナリア」は石田法嗣。そのほか小林涼子、毎熊克哉、檀ふみ岸部一徳らが出演。

ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」(5月10日公開)

ハリー・ポッター」シリーズや「シンドラーのリスト」「グランド・ブタペスト・ホテル」で知られる名優レイフ・ファインズの監督作で、ソ連から亡命し、世界3大バレエ団で活躍した伝説的なダンサー、ルドルフ・ヌレエフの半生を描いた。

1961年、若きダンサーのルドルフ・ヌレエフは、海外公演のため生まれて初めて祖国ソ連を出る。フランスにやってきたヌレエフは、パリでの生活や文化・芸術に魅せられていくが、その行動はKGBに監視されていた。やがてフランス人女性クララ・サンとも親しくなったヌレエフだったが、それによってますます疑惑を深めるソ連政府から信じがたい要求を突きつけられる。やがて他の団員たちはロンドンへと旅立つが、ひとりパリに残ったヌレエフは、ある決断を下す。

主演はオーディションで抜てきされた現役ダンサーのオレグ・イベンコ。共演に「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルホプロスと、バレエ界の異端児と呼ばれるダンサーのセルゲイ・ポルーニン。脚本は「めぐりあう時間たち」「愛を読むひと」のデビッド・ヘア。2018年・第31回東京国際映画祭で最優秀芸術貢献賞受賞。

RBG 最強の85才」(5月10日公開)

85歳で現役の最高裁判所判事としてアメリカで広く知られる女性ルース・ベイダー・ギンズバーグ(通称・RBG)に迫ったドキュメンタリー。

アメリカでは関連本が何冊も出版され、Tシャツやマグカップといったグッズまで作られるほどの知名度と人気を誇る、RBGことルース・ベイダー・ギンズバーグ。85歳で現役の最高裁判所判事として活躍する彼女は1993年、ビル・クリントン大統領政権下でアメリ最高裁判事に任命される。女性やマイノリティへの差別撤廃に緩やかに寄与していった彼女の判例の数々や、ニューヨークのユダヤ系の家に生まれ、苦学の末に最高裁判事まで上り詰めていったキャリア、そして、それを支える信念や愛情を、女性監督のベッツィ・ウェスト&ジュリー・コーエンがカメラに収めた。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

ディズニーが2027年までの公開スケジュールを発表!FOXも加わりさらなる帝国化へ。

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映画ファンとしては注目のニュースが飛び込んできた。

今や世界で最も稼いでる映画会社とも言えるディズニーが2027年までの公開スケジュールが発表されたのだ。

今回のスケジュール発表には大きく注目すべき理由がある。

当ブログでも以前取り上げたが、20世紀フォックス(厳密には買収元は21世紀フォックス)が買収されて初めての公開スケジュールの発表だからだ。

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FOXにはX-MENファンタスティック・フォーといったマーベル作品やアカデミー賞の常連であるFOXサーチライトを抱えており、それらの境遇に注目が集まっていた。さらには、「デッドプール」や「キングスマン」といったR指定作品をディズニーは裁いてしまうのかや現在世界興収No.1*1の「アバター」の続編が控えてたりと今後の行く末を気にしてた人も少なからずいただろう。

そんな中での発表、果たしてどんなスケジュールになっていくのか。取り上げていきたい。

※公開日は米国のスケジュールに倣っており、日本公開日が未定のものもございます。

2019年

5月10日(日本・今夏) 「トールキン 旅のはじまり」(FOXサーチライト製作)

指輪物語」で知られるイギリス人作家J・R・R・トールキンの伝記映画。ニコラス・ホルト主演。

5月24日(日本・6月7日)「アラジン」

ジーニー役のウィル・スミスのビジュアルも話題となっている実写版。もちろんジーニーの吹替は山寺宏一。日本でも大ヒットが予想される。

6月7日(日本・6月21日)「X-MEN:ダーク・フェニックス」(20世紀FOX製作)

X-MEN」シリーズ第7作。前作から10年。 ジーン・グレイは宇宙での事故が原因で自分の中のダークサイドが増幅し、制御不能になってしまう。 そして、彼女の内に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれ、地上の生命体が全滅しかねない危機が訪れる。

本作はシリーズ最終章と謳われており、今後、MCUと絡んでくるかにも注目だ。

6月21日(日本・7月12日)「トイ・ストーリー4」

あの感動的なラストを迎えた「トイ・ストーリー3」から9年。幾つかの短編を経て、ついに長編の新作が!なんとボー・ピープの姿が変わっているがそこに意味は?

7月12日「Stuber」(20世紀FOX製作)

Uberの運転手である主人公が探偵を拾うアクションコメディ。デイヴ・バティスタ出演。

7月19日(日本・8月9日)「ライオン・キング

「アイアンマン」、「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が実写化。シンバは「This is America」でお馴染みドナルド・グローヴァー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)。

8月9日「The Art of Racing in the Rain」(20世紀FOX製作)

ケヴィン・コスナー主演で同名小説を映画化した作品。

8月23日「Ready or Not」(FOXサーチライト製作)

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リッチな彼氏と結婚する花嫁が、結婚式の夜、新郎の家族に伝わる由緒ある行事に参加するが、その行事とは生死をかけて戦うサバイバルゲームだった、というホラー・スリラー。

9月20日「Ad Astra」(20世紀FOX製作)

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20年前の海王星への地球外生命体探査任務中に行方不明となった父親を持つ陸軍技術者が調査に乗り出すSFスリラー。主演はブラッド・ピット

10月4日「Woman in the Window」(20世紀FOX製作)

ジョー・ライト監督、エイミー・アダムス主演で同名小説を映画化したスリラー。

FOX買収時に、FOX2000の閉鎖を明らかにしており、これがFOX2000最後の作品になるとみられる。

10月18日「Maleficent:Mistress of Evil」

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アンジェリーナ・ジョリー主演で日本でも話題になった「マレフィセント」の続編。

11月15日「Ford v. Ferrari」(20世紀FOX製作)

ジェームズ・マンゴールド監督、マット・デイモン×クリスチャン・ベール主演でカーレース界を舞台にフォード社とフェラーリ社の熾烈なライバル争いを描く。

11月22日(日本・11月22日)「アナと雪の女王2」

日本歴代興行収入3位(洋画歴代最高成績)を記録したアナ雪の続編。

12月20日(日本・12月20日)「スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー (邦題未定)」

「フォースの覚醒」、「最後のジェダイ」につづく3部作の最終章にして、これまで描かれた「スカイウォーカー・サーガ」の完結編。

12月25日「Spies in Disguise」(20世紀FOX製作)

スパイがハトに変身してしまうコメディ。ウィル・スミス、トム・ホランド主演。

2020年

1月10日「Underwater」(20世紀FOX製作)

クリステン・スチュワートヴァンサン・カッセル出演のアクション・スリラー。

2月14日「キングスマン」新作(タイトル未定) (20世紀FOX製作)

詳細は不明だが、前日譚である「Kingsman: The Great Game」とみられている。1900年代初期から第1次世界大戦にかけて、スパイ組織「キングスマン」がいかにして生まれたのかを描く。

2月21日「Call of the Wild」(20世紀FOX製作)

ジャック・ロンドンによる「野生の呼び声」をハリソン・フォード主演で映画化。

3月6日「Onward」

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さいころに父親を亡くした10代のエルフの兄弟が魔法の力のおかげで父親と最後の日々を過ごす物語。主演にクリス・プラットトム・ホランド、ジュリア・ルイス=ドレイファス、オクタヴィア・スペンサー

3月27日「Mulan」

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「ムーラン」を実写化。ムーラン役はリウ・イーフェイ。他にもドニー・イェン、ジェイソン・スコット・リー、 ジェット・リーが出演。

4月3日「The New Mutants」(20世紀FOX製作)

X-MEN」シリーズのスピンオフ。若者ミュータントの葛藤を描いたアクションホラー。

当初は2018年4月公開予定だったが、2019年2月→8月と延期され、ついに2年延期された。いつ公開されるのか…?

5月1日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

MCUのフェーズ4突入作とみられる。スカーレット・ヨハンソン演じるナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウの単独映画かアンジェリーナ・ジョリーが出演交渉の報が入っている「Eternals」になるとみられる。

正式発表は7月のサンディエゴ・コミコンにて明かされるだろう。

5月29日(日本・未定)「アルテミスと妖精の身代金」

全世界で発行部数2500万部を超えるSFファンタジー小説アルテミス・ファウル」シリーズを、「シンデレラ」のケネス・ブラナー監督が映画化。

当初は今年8月米国公開、日本でも今秋公開を予定していたが、延期。

6月19日 ピクサーの新作(タイトル未定)

7月3日 「Free Guy」(20世紀FOX製作)

架空のオープンワールドのアクション・アドベンチャー・ゲームを舞台に、自分がゲーム内の背景キャラであることに気づいてしまった銀行窓口係の男を描く。主演はライオン・レイノルズ。

7月17日「Bob's Burgers」(20世紀FOX製作)

2011年からFOXで放送されているファミリーアニメの映画化。

7月24日「Jungle Cruise」

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ディズニーランドにあるアトラクション「ジャングルクルーズ」の映画化。主演はドウェイン・ジョンソンエミリー・ブラント

8月14日「The One and Only Ivan」

児童書「世界一幸せなゴリラ、イバン」を映画化。アンジェリーナ・ジョリーが象のステラ、ブルックリン・プリンスが赤ちゃん象のルビーの声を演じるとみられる。

10月9日「Death on the Nile」(20世紀FOX製作)

オリエント急行殺人事件」につづくケネス・ブラナーが監督兼主演を務めた名探偵ポアロシリーズの続編で、「ナイルに死す」を映画化。

11月6日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

11月6日「Ron's Gone Wrong」(20世紀FOX製作)

11月25日 ディズニー製作のアニメーション映画(タイトル未定)

12月18日「West Side Story」(20世紀FOX製作)

スティーブン・スピルバーグ監督が「ウエスト・サイド物語」をリメイク。主演は「ベイビー・ドライバー」のアンセル・エルゴート

12月23日「Cruella」

「101匹わんちゃん」の悪役クルエラがどのようにして、自らの毛皮コートを作るため、ダルメシアンの子犬たちを誘拐する非情な悪女となったかを描く前日譚。クルエラ役にはエマ・ストーン

2021年

2月12日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

先ほど挙げた2作の他にも、MCU初のアジア系ヒーロー単独映画「Shang-Chi」、「ドクター・ストレンジ」や「ブラックパンサー」の続編、ジェームズ・ガン監督が復帰する「Guardians of the Galaxy Vol.3」が公開される予定となっている。

3月5日「Nimona」 (20世紀FOX製作)

同名のウェブコミックをアニメ映画化。

3月12日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

5月7日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

5月28日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

6月18日 ピクサーの新作(タイトル未定)

7月9日「インディ・ジョーンズ5(タイトル未定)」

インディ・ジョーンズ」の最新作にして、ハリソン・フォードインディ・ジョーンズを引退する作品となる。ちなみにハリソン・フォードは2021年には79歳に。体を大事にして、最後の勇姿を見せていただきたいところだ。

7月30日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

10月8日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

11月5日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

11月24日 ディズニー製作のアニメーション映画(タイトル未定)

12月17日「Avater 2」(20世紀FOX製作)

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かねてより報じられた「アバター」の続編がようやくビジュアルを出せる段階に。11年ぶりの続編となりそうだ。

ケイト・ウィンスレットミシェル・ヨーの出演、水中でのパフォーマンス・キャプチャー、メガネなしの3D映像などが報じられてるが、果たしてどんなものになっているか。

2022年

2月18日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

3月18日 ピクサーの新作(タイトル未定)

5月6日マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

5月27日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

6月17日 ピクサーの新作(タイトル未定)

7月8日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

7月29日 マーベル・スタジオの新作(タイトル未定)

10月7日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

11月4日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

11月23日 ディズニー製作のアニメーション映画(タイトル未定)

12月16日 スター・ウォーズの新作(タイトル未定)

「最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が指揮する新3部作、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の脚本家、デイヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスによる新シリーズの企画が同時進行しており、どちらかが公開されるとみられる。

一時休止が報じられたが、どうやら3年で帰ってくるようだ。

2023年

2月17日 ディズニー製作の実写映画(タイトル未定)

12月22日 「Avatar 3」(20世紀FOX製作)

2024年

12月20日 スター・ウォーズの新作(タイトル未定)

2025年

12月19日「Avatar 4」(20世紀FOX製作)

2026年

12月18日 スター・ウォーズの新作(タイトル未定)

2027年

12月17日「Avatar 5」(20世紀FOX製作)

 

以上が今回発表されたスケジュールだ。

2021年以降は年末にアバタースター・ウォーズが交互に公開される形となった。個人的にそこにMCUを挟めば面白いのにな…とか思っちゃったわけですが、どうなんでしょう?

直近の2年でもキングスマンの新作など様々な作品が上映されます。まだまだタイトルが明かされてないマーベルやディズニーの作品がどういう発表をしてくのかも気になりますし、まだまだディズニー無双は続きそうな気配です。

FOXを取り込んだディズニーがどういう未来を描いていくのか。また、ネット配信でもオリジナル映画の質が高くなってきた中で、ディズニーがどういう選択をしていくのか(Disney+は期待してますよ…)。今後のディズニーの展開も目が離せない。

↓あ!そういえば、X-MENのスピンオフ「ガンビット」の企画が頓挫したようです。ディズニーがFOXをどう扱うのか。これとFOX2000の件を聞くとちょっと暗雲が立ちこめますね…↓

*1:執筆時点ではそうだが、間も無くディズニーの「アベンジャーズ/エンドゲーム」がその座に昇り詰めるだろう

<週刊興行批評>「キングダム」から見る漫画実写映画と東宝の新たなる可能性

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いよいよGWに向けて、主力作が続々公開。今週は「キングダム」から見る漫画実写映画と東宝の新たなる可能性、クレヨンしんちゃん、シャザム!の動向と様々な話題を書いていきます。

 

 

1.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「名探偵コナン 紺青の拳」。土日2日間で、動員67万8000人、興収8億8600万円をあげ、累計では早くも動員275万人、興収35億円を突破しており、7年連続のシリーズ最高興収更新に向けさらに勢いは衰えなかった。

2位は初登場キングダム」。土日2日間で動員38万2000人、興収5億2600万円をあげ、初日から3日間の累計では動員50万7000人、興収6億9000万円を稼いだ。

3位は初登場映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン−失われたひろし−」。土日2日間で動員24万2000人、興収2億8900万円をあげ、初日からの累計では動員26万人、興収3億円を突破している。

4位は初登場シャザム!」。土日2日間で動員11万5000人、動員1億6700万円をあげ、初日からの累計では動員15万人、興収2億円を突破した。

5位は初登場劇場版 響け!ユーフォニアム−誓いのフィナーレ−」。

6位は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。累計で動員414万人、興収47億円を突破。

7位は「翔んで埼玉」。累計で動員264万人、興収34億円を突破。

8位は「ハンターキラー 潜航せよ」。累計興収は2億6000万円を突破。

9位は「キャプテン・マーベル」。累計興収は19億円を突破した。今作は「エンドゲーム」公開前日の25日に終了してしまうため、来週末以降のランクインはされないが、20億円は超えるのか?

10位は「ダンボ」。累計興収は8億5000万円を突破した。

 

2.興行チェック!「キングダム」

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今週初登場2位は「キングダム」。

中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久のベストセラー漫画を実写映画化した作品だ。

初日の金曜日から3日間で7億円近い興収を叩き出し、漫画の実写映画で久々に大ヒットスタートを切った形となった。

今回、この映画で注目したいのが製作体制である。

映画は配給会社と製作会社のロゴから始まる。今回は、東宝→日テレ→ソニーコロンビア映画という順でロゴが上映された。

普段からたくさんの映画を観てきてる人なら、ちょっと驚くかもしれない。いつも、洋画で見かけるコロンビア映画のロゴが邦画に映っている。

そう、これこそが今回の「キングダム」の成功にして、実写映画化に漕ぎ着けた要因の一つであるかもしれないと考えている。

「キングダム」は中国の戦国時代を舞台にしているため、いつもの漫画の実写化よりも莫大な予算がかかる。じゃあ、どうしたかというとコロンビア映画のプロデューサーに参加してもらうという形で予算を確保した。

さらに、ソニー・ピクチャーズが共同配給を務めることにより、海外のセールスも通る。

これは漫画実写映画の新たなる形を作り出したと感じるし、この形を取れば、今後、予算的に難しかった漫画の実写化も出来るのではないか?と考えている。

さらに、今作は脚本に原作者の原泰久さんが参加と漫画実写映画にこの上ないクオリティの高さについて保証されている。

実際、鑑賞してもキャスティングもロケーションもしっかりとされていて、素晴らしい作品だった。

GW効果で40〜50億も期待できるし、ぜひ大ヒットさせて、続編という運びに進んでもいいのではないでしょうか?

 

さっき、コロンビア映画の話題を取り上げたが、東宝はこれから海外の配給会社の作品に製作参加した作品がいくつか公開される予定であることにも触れよう。

来週、5月3日からは「名探偵ピカチュウ」(ワーナー・ブラザースレジェンダリー・ピクチャーズ製作)、5月31日には「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(ワーナー・ブラザースレジェンダリー・ピクチャーズ製作)、2020年には「ゴジラvsコング」(ワーナー・ブラザースレジェンダリー・ピクチャーズ製作)、「モンスターハンター」(ソニー・ピクチャーズ、コンスタンティン・フィルム製作)が公開。

まだ公開は未定だが、「君の名は。」の実写版(パラマウント・ピクチャーズ、バッド・ロボット製作)、「僕のヒーローアカデミア」(レジェンダリー・ピクチャーズ製作)にも東宝は参加している。

これまで、東宝の作品がハリウッドで映画化されてもライセンス契約をするという形だけだったが、これらのハリウッド映画には自ら製作に参加・出資を取る形となる。

今回の「キングダム」でのソニー・ピクチャーズ(コロンビア映画)含め、日本一の映画スタジオとも云える東宝がハリウッドと手を組むという意義。これはかなり大きいのではないだろうか?

3.興行チェック!「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン−失われたひろし−」

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つづいて、3位に初登場したのがGW恒例、クレヨンしんちゃんの新作だ。

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こちらはコナンのときも行ったこれまでの累計興収の比較と今年を含めた2004年以降の初週末の成績の比較だ。

今年は去年を下回った結果となったが、10連休でどこまでいくか。しんちゃんの声が変わって初の劇場版。これからもGWの恒例作としてのスタンスは変わらないとは思う。

4.興行チェック!「シャザム!」

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そして、4位に初登場したのがDCコミックの新作「シャザム!」。

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DCEUの過去作と比べたが、非常に厳しいスタートとなった。

今回は吹替版が福田雄一監修、主人公の声を菅田将暉が参加するという情報が批判の声を挙げ、翌週からアベンジャーズが公開されるという厳しい状態での公開で、10億を超えるか否かといった状況だ。

ぜひ、テレビなどで定期的にやって欲しいような良作ゆえにこの状況は個人的に残念というのが正直なところである。

5.今週の注目作

アベンジャーズ エンドゲーム」(4月26日公開)

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクといったマーベルコミックが生んだヒーローたちが同一の世界観で活躍する「マーベル・シネマティック・ユニバースMCU)」の中核となるシリーズで、各ヒーロー映画の登場人物たちが豪華共演するメガヒット作「アベンジャーズ」の第4作。

前作「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」で、宇宙最強の敵サノスに立ち向かうも、ヒーローたちを含めた全人類の半分を一瞬で消し去られてしまうという敗北を喫したアベンジャーズが、残されたメンバーたちで再結集し、サノスを倒して世界や仲間を救うため、史上最大の戦いに挑む姿を描く。

「インフィニティ・ウォー」では姿を見せなかったホークアイアントマンといったヒーローも登場し、新たにキャプテン・マーベルも参戦。監督は前作に引き続き、アンソニージョー・ルッソ兄弟が務めた。

バースデー・ワンダーランド」(4月26日公開)

百日紅 Miss HOKUSAI」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督が、柏葉幸子の名作児童文学「地下室からのふしぎな旅」をイマジネーション豊かに映像化したアニメーション映画。

誕生日の前日、自分に自信がない小学生の少女アカネの前に、謎めいた大錬金術ヒポクラテスとその弟子ピポが現れる。自分たちの世界を救ってほしいと必死で訴える2人に無理やり連れて行かれたのは、骨董屋の地下室の扉から繋がるワンダーランドだった。不思議な動物や人が住むそのカラフルな世界は、色が消えてしまう危機に陥っていた。ワンダーランドを守る救世主にされてしまったアカネは大冒険を繰り広げ、やがて人生を変える決断を迫られる。

キャラクター/ビジュアルアーティストは、ロシア出身の新進気鋭イラストレーター、イリヤ・クブシノブ。主人公アカネの声は、原監督の実写作品「はじまりのみち」にも出演した松岡茉優が演じる。

東映まんがまつり」(4月26日公開)

東映の子ども向け映画興行「東映まんがまつり」が29年ぶりに復活を果たす。

「映画 おしりたんてい カレーなる じけん」、「映画 爆釣バーハンター 謎のバーコードトライアングル! 爆釣れ!神海魚ポセイドン」、「えいが うちの3姉妹」、「りさいくるずー」の4作が上映される。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

<週刊興行批評>名探偵コナンが6作連続でオープニング新記録!100億突破はあるのか??

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さあ、ついに公開された。今、日本で最も稼ぐシリーズ「名探偵コナン」の最新作。今年はどういう数字を叩き出したか?そして、100億円突破はあり得るのか??

 

 

1.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場名探偵コナン 紺青の拳」。土日2日間で動員114万5000人、興収14億6400万円をあげる圧倒的な強さで首位スタートを切った。初日からの累計では、動員145万8000人、興収18億8600万円を突破。前作「ゼロの執行人」との初週末の興収対比では112.9%となり、6作品連続でシリーズのオープニング最高記録を更新した。

2位は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。累計では動員409万人を突破、興収47億円まであと少しと迫っている。

3位は初登場ハンターキラー 潜航せよ」。初日からの3日間で動員10万2420人、興収1億2354万4500円を稼いだ。

4位は「ダンボ」。累計興収は7億6500万円を突破した。

5位は「翔んで埼玉」。累計で動員257万人、興収33億円を突破。

6位は「キャプテン・マーベル」。累計興収は18億円を突破した。

7位は初登場ハロウィン」。

8位は「グリーンブック」。累計で動員146万人、興収18億円を突破した。

9位は「映画 プリキュアラクルユニバース」。累計興収は8億7000万円を突破した。

10位は「バンブルビー」。累計興収は8億1000万円に迫っている。

 

2.興行チェック!「名探偵コナン 紺青の拳」

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今年もこの季節がやってきた。今や日本の映画界を引っ張っている「名探偵コナン」の新作だ。今回は怪盗キッドを軸に、シンガポールを舞台に京極真と鈴木園子のロマンスも描かれた作品となっている。

筆者も観てきたが、いつも通りのアクションの派手さではあるが、面白かった。今回のゲスト声優である山崎育三郎が非常に良かったりとコナン映画でも非常にバランスがしっかりしているのではなかろうか?

まあ、個人的な感想は置いておくとして…

先週はコナン映画の規模はどれくらいなのか?という前段階を置かせていただいたわけだが…

今週は過去のコナン映画と比べ、どれくらいなのか?そして、コナン映画以外と比べて初動はどれほど良いのか?さらに、前回を超え100億を超えることができるのか?初動の数字を軸に検証してまいります。

・過去のコナン映画と比べてみよう!

まずはこれまでのコナン映画の興収を比べてみましょう。

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すごいのがこれまであまり下回ることがなく、どんどん成長していっているところ。特にここ10年の成長の仕方は著しい。2009年からは30億、2013年の「ルパン三世vs名探偵コナン」からは40億、2016年から60億をそれぞれ突破したかと思いきや、昨年2018年でついに90億を突破するなど毎年のように成長し、今や日本の映画界を支えてしまう要素になってしまったのである。

・コナン映画の初動で比べればどうなるのか?

ちなみに今年の「紺青の拳」は土日2日間で動員114万5000人、興収14億6400万円、初日からの3日間だと、動員145万8000人、興収18億8600万円という数字を叩き出した。

ランキング上にも書いたが、これはシリーズの最高記録。そう、あの90億以上を最終的に叩き出した「ゼロの執行人」をも超える数字だ。

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これは全国での観客動員数を集計するようになった2004年以降のデータである。これまた2016年以降の伸びが凄いが、グラフにすると実はから紅とゼロ執の初動はさほど差はなく、ゼロ執がファンによる長期的な足の運びだということが分かるだろう(多くの劇場が7月までのロングランを果たしている)。

そのゼロ執の初動(101万2000人・12億9600万円)を13万3000人、1億6800万円上回る数字である。これはもしかしてもしかするのだろうか?

ちなみに初日からの3日間で18億円を稼いだのですが、既に1作目の最終興収を超え、2作目の最終興収に迫っているという記録であることも書かせていただきます。

・他作品の初動と比較するとどうなのか?

ちょっとここに来てズレた話になるかもしれませんが、興行収入を追っている身としてちょっと興味深いデータを作れたので話をさせてください。

実は「紺青の拳」はシリーズのオープニング最高記録であって、日本最高のオープニング記録ではないんです。

ということで、データがしっかりとある2010年代のオープニング記録を基に動員と興収のそれぞれのトップ10を出しました。

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なんてこった!妖怪ウォッチの1作目の初動は凄かった…

これはついでにしたかった話です(笑)。でも、2位ですよ!2位!!

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ちなみに直近のメガヒット作品の初動はこんな感じ。

コナンの今回の初動がいかに凄いかがお分かり頂けたじゃないだろうか?

・100億を突破することはあり得るのか?

ここまで今年のコナンの初動がいかに凄いかがお分かりいただけただろうが、果たして100億という壁を突破することはできるだろうか?

これは正直に言うと今後の展開を見守るしかないのですが、可能性は0ではないということは言えるでしょう。

はぐらかしたなと思われたかもしれませんが、実を言うと今年のGW商戦は昨年よりも熱くなるのではなかろうか?と個人的には感じるからであります。

というのも、今週からは実写版キングダム、あいみょんが主題歌を歌うクレヨンしんちゃん菅田将暉が吹替を務めるシャザム!、来週からは昨年もぶつかったアベンジャーズ(前売りの売り上げが3日で前作の総売上に達成と前作以上のヒットになることは充分にあり得る*1。)、5月に入ると名探偵ピカチュウと昨年以上に毎週のように注目作が公開され、さらには今年は平成から令和に変わるタイミングで最大10連休のGWが発生。劇場の混雑も連日のようにあり、ヒットの分散も起こりそうな気がする。

が、今週の劇場側のスケジュールを見た限りは引き続きコナンに力を入れてく感じで、これはGW以降も続いていきそうだ。

なので、今後のGW作品のヒット展開、さらにはゼロ執同様リピーターがどれだけ出るかで100億という壁を打ちこわすことができるかといった感じだ。今後の推移に期待を寄せよう。

 

ちなみに…

ゴールデンウィーク」の名称は、映画会社の大映が松竹と競作して1951年(昭和26年)に同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』が大映創設以来(当時)最高の売上を記録し、正月映画やお盆映画以上の興行成績を残したことで、映画界でこの時期に多数の動員を生み出すことや活性化を目的として当時の大映常務取締役であった松山英夫によって作成された宣伝用語であり、和製英語である。1952年(昭和27年) - 1953年(昭和28年)頃から一般にも使用されるようになり、他の業界にも広まった。

(Wikipediaより)

今年は例年以上にGWが熱くなるだろう。ぜひとも、コナンを観て、他の映画も観ていただいて、映画同士が元気であって欲しいものだと一映画ファンとしては思う。

↓配給の東宝としても、コナンの流れを他に繋げたいんだろうなとはすごく思う(先週の予告解禁ラッシュを見て思う。)↓

 

3.今週の注目作

シャザム!」(4月19日公開)

「スーパーマン」や「バットマン」と同じDCコミックスのヒーロー「シャザム」を映画化。見た目は大人だが中身は子どもという異色のヒーローの活躍を、独特のユーモアを交えて描く。

ある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられた少年ビリーは、「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」という6つの力をあわせもつヒーロー「シャザム(SHAZAM)」に変身できるようになる。筋骨隆々で稲妻を発することができるが、外見は中年のシャザムに変身したビリーは、悪友のフレディと一緒にスーパーマン顔負けの力をあちこちで試してまわり、稲妻パワーをスマホの充電に使ってみるなど悪ノリ全開で遊んでいた。しかし、そんなビリーの前に、魔法の力を狙う科学者Dr.シヴァナが現れ、フレディがさらわれてしまう。遊んでいる場合ではないと気付いたビリーは、ヒーローらしく戦うことを決意するが……。

シャザム役はTVシリーズ「CHUCK チャック」のザッカリー・リーヴァイ、監督は「アナベル 死霊人形の誕生」のデビッド・F・サンドバーグ

キングダム」(4月19日公開)

中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久のベストセラー漫画を山崎賢人主演で実写映画化。

紀元前245年、春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。王都の大臣・昌文に召し上げられた漂が王宮へ入り、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなる。

山崎が主人公の信を演じ、吉沢亮長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多満島真之介高嶋政宏要潤大沢たかおらが顔をそろえる。監督は「アイアムアヒーロー」「いぬやしき」「図書館戦争」などの佐藤信介。

愛がなんだ」(4月19日公開)

直木賞作家・角田光代の同名恋愛小説を、「パンとバスと2度目のハツコイ」「知らない、ふたり」の今泉力哉監督で映画化。「おじいちゃん、死んじゃったって。」の岸井ゆきの、「キセキ あの日のソビト」「ニワトリ★スター」の成田凌の共演でアラサー女性の片思い恋愛ドラマが展開する。

28歳のOL山田テルコ。マモルに一目ぼれした5カ月前から、テルコの生活はマモル中心となってしまった。仕事中、真夜中と、どんな状況でもマモルが最優先。仕事を失いかけても、友だちから冷ややかな目で見られても、とにかくマモル一筋の毎日を送っていた。しかし、そんなテルコの熱い思いとは裏腹に、マモルはテルコにまったく恋愛感情がなく、マモルにとってテルコは単なる都合のいい女でしかなかった。テルコがマモルの部屋に泊まったことをきっかけに、2人は急接近したかに思えたが、ある日を境にマモルからの連絡が突然途絶えてしまう。

ある少年の告白」(4月19日公開) (PG12)

俳優ジョエル・エドガートンが「ザ・ギフト」に続いて手がけた監督第2作で、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」などの若手実力派俳優ルーカス・ヘッジズを主演に迎え、2016年に発表され全米で大きな反響を呼んだ実話をもとに描いた人間ドラマ。

アメリカの田舎町で暮らす大学生のジャレッドは、牧師の父と母のひとり息子として何不自由なく育ってきた。そんなある日、彼はある出来事をきっかけに、自分は男性のことが好きだと気づく。両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という転向療法への参加を勧めるが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止のプログラム内容は驚くべきものだった。自身を偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、ある行動を起こす。

ジャレッドの両親役をラッセル・クロウニコール・キッドマンが演じるほか、映画監督・俳優としてカリスマ的人気を誇るグザビエ・ドラン、シンガーソングライターのトロイ・シバン、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のフリーらが共演。

劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ」(4月19日公開)

吹奏楽に打ち込む高校生たちの青春を描いた京都アニメーション制作の人気アニメ「響け!ユーフォニアム」の完全新作劇場版。

テレビシリーズでは1年生だった主人公の黄前久美子らが2年生になり、新たに入部してきた1年生たちとともに全国大会金賞を目指す中で起こる波乱の日々を描く。全日本吹奏楽コンクールに出場を果たした北宇治高校吹奏楽部で、2年生になった黄前久美子は、4月から新しく入った1年生の指導にあたることになる。全国大会出場校とあって、多くの1年生が入部する中、久美子たちの低音パートには、久石奏、鈴木美玲、鈴木さつき、月永求という4人の1年生がやってくる。サンライズフェスティバルやオーディション、そしてコンクールと、全国大会金賞を目標に掲げて進む吹奏楽部だったが、問題が次々と勃発し……。

監督の石原立也、脚本の花田十輝らテレビシリーズを手がけたスタッフ&キャストが再結集した。

アガサ・クリスティー ねじれた家」(4月19日公開)

ミステリーの女王アガサ・クリスティが1949年に発表した「ねじれた家」を映画化。

無一文から巨万の富を築いた大富豪レオニデスが毒殺され、私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。レオニデスの屋敷には3世代にわたる一族が勢ぞろいしており、巨額の遺産をめぐって疑惑や嫉妬、憎悪が入り乱れていた。捜査を開始したチャールズは、ソフィアを含めた一族全員に殺害の動機があることに気づく。そして真相に近づいていく中で、第2の殺人が起こり……。

一族を仕切る大伯母イーディス役に、「天才作家の妻 40年目の真実」ほかで7度のアカデミー賞ノミネートのグレン・クローズ。私立探偵チャールズ役は同作でクローズと共演しているマックス・アイアンズ。監督に「サラの鍵」「ダーク・プレイス」のジル・パケ=ブレネール、脚本に群像劇「ゴスフォード・パーク」でアカデミー脚本賞を受賞しているジュリアン・フェロウズ。

映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 失われたひろし」(4月19日公開)

人気長寿アニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版27作目。

新婚旅行に行っていなかったひろしとみさえが、しんのすけたちを連れてやってきた初のハネムーンで予想外の事態に巻き込まれ、幸せな旅行が危険が待ち受ける大冒険になってしまう様子を描く。結婚当時、新婚旅行に行っていなかったひろしとみさえ。ある日、みさえが見つけてきた家族参加OKの激安新婚旅行ツアーに参加することになった野原一家だったが、旅先のオーストラリアに到着早々、ひろしが謎の仮面族にさらわれてしまう。そして、ひろしが“お宝のカギ”となってしまい、野原一家と仮面族、そして世界中のトレジャーハンターたちとの三つどもえの争奪戦が勃発する。

監督は、シリーズ最高の興行収入を記録した「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」を手がけ、シリーズ4度目の登板となる橋本昌和

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ」(4月19日公開)

ナチスドイツにより奪われた美術品と、それに関わる人々の運命を描いたドキュメンタリー。

1933年から45年にかけて、ナチスがヨーロッパ各地で略奪した美術品の総数は約60万点にものぼり、戦後70年以上が過ぎた現在でも10万点が行方不明と言われている。権力は芸術をも支配できると盲信するナチスによる美術史上最悪の略奪と、今なお続く奪還をめぐる戦いを、歴史家や美術研究家、関係者らの証言をもとに描き、ヒトラーの思想の背景と略奪品がたどった闇の美術史を浮かび上がらせていく。

「グレート・ビューティー 追憶のローマ」などで知られるイタリアの名優トニ・セルビッロが案内人を務める。ベストセラー「怖い絵」シリーズの著者・中野京子が日本語字幕監修を担当。

幸福なラザロ」(4月19日公開)

カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「夏をゆく人々」などで世界から注目されるイタリアの女性監督アリーチェ・ロルバケルが、死からよみがえったとされる聖人ラザロと同じ名を持ち、何も望まず、目立たず、シンプルに生きる、無垢な魂を抱いたひとりの青年の姿を描いたドラマ。「夏をゆく人々」に続き、2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、脚本賞を受賞した。

20世紀後半、社会と隔絶したイタリア中部の小さな村で、純朴な青年ラザロと村人たちは領主の侯爵夫人から小作制度の廃止も知らされず、昔のままタダ働きをさせられていた。ところが夫人の息子タンクレディが起こした誘拐騒ぎを発端に、夫人の搾取の実態が村人たちに知られることとなる。これをきっかけに村人たちは外の世界へと出て行くのだが、ラザロだけは村に留まり……。

ハイ・ライフ」(4月19日公開) (PG12)

パリ、18区、夜。」「ネネットとボニ」などで知られるフランスの巨匠クレール・ドニが描いたSFスリラー。出演は「トワイライト」シリーズ、「グッド・タイム」のロバート・パティンソン、「イングリッシュ・ペイシェント」「アクトレス 女たちの舞台」のジュリエット・ビノシュ、リメイク版「サスペリア」のミア・ゴス共演で描いた近未来。

太陽系を遥かに超えて宇宙へと突き進む宇宙船「7」には、モンテや幼なじみの少女ボイジーら9人の元死刑囚がクルーとして乗り込んでいた。彼らは極刑の免除と引き換えに、同乗する女性科学者ディブスが指揮する実験に参加することになったのだ。やがて、目標地であるブラックホールが少しずつ迫り……。

イメージの本」(4月20日公開)

ヌーベルバーグの巨匠ジャン=リュック・ゴダールが、暴力・戦争・不和に満ちた世界への怒りを、様々な絵画・映画・文章・音楽で表現した作品。

過去人類がたどってきたアーカイブの断片を中心に、新たに撮り下ろした子どもたちや美しい海辺などの映像を交えながら、ゴダール特有のビビッドな色彩で巧みにコラージュ。

5章で構成され、ゴダール自らがナレーションを担当した。2018年・第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、特別に設けられた「スペシャル・パルムドール」を受賞した。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

*1:

<週刊興行批評>春休み映画ベスト2019&いよいよ、今週末は名探偵コナン!!

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春休みも終了し、いよいよ新年度初の週末が。そこで春休み映画ランキングといよいよ今週末に迫った名探偵コナンの話題を取り上げます。

 

 

1.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は6週連続で「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。土日2日間で動員14万6000人、興収1億7500万円をあげ、累計では動員396万人、興収45億円を突破した。

2位は「ダンボ」。土日2日間で動員8万3000人、興収1億1000万円をあげ、累計興収は6億円に迫っている。

3位は「翔んで埼玉」。土日2日間で動員7万5000人、興収1億400万円をあげ、累計で動員245万人、興収31億円を突破した。

4位は「キャプテン・マーベル」。累計で動員118万人、興収17億円を突破している。

5位は「バンブルビー」。累計興収は7億2000万円を突破している。

6位は「君は月夜に光り輝く」。累計で動員81万人、興収9億4000万円を突破。

7位は「映画 少年たち」。累計興収は3億1000万円を突破している。

8位は「映画 プリキュアラクルユニバース」。累計興収は8億2000万円を突破。

9位は「グリーンブック」。累計興収は興収17億円を突破。

10位は初登場バイス」。初日からの3日間で動員4万4123人、興収5673万5900円を稼いだ。

 

2.春休み映画ランキング2019!

さあ、春休みも終了したところで、今年の春休み映画興収トップ10を出してみたいと思います。

↓春休み映画の興収予想をしていたので、参考程度に。↓

 

1位 「映画ドラえもん のび太の月面探査記」 45.3億円

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やはり今年もドラえもんの壁は厚かった。今年も興収40億円台を記録し、春休み映画1位となった。

2位 「翔んで埼玉」 31.6億円

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こちらは予想外の大ヒット。興収30億超えという記録を叩き出した。4月を過ぎてもなお、週末のランキングでトップ3に居座るなど誰が考えただろうか?

3位 「グリーンブック」 17.4億円

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こちらはアカデミー賞作品賞受賞作品。作品賞受賞作品は10億を超えるのはなかなか難しいのが昨今の状況だが、今年は20億に迫る記録を残した。

4位 「キャプテン・マーベル」 17.2億円

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こちらはMCU作品。「グリーンブック」にはわずか2000万円差となっているが、間も無く「アベンジャーズ/エンドゲーム」が公開されるため、興収20億も十分に狙える。

5位 「君は月夜に光り輝く」 9.4億円

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北村匠海永野芽郁主演作も間も無く10億超えといったところ。今年の春休み青春映画として大ヒットした。

6位 「映画 プリキュアラクルユニバース」 8.2億円

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春休み恒例といえばプリキュアも捨てがたい。こちらも8億超えを記録した。

7位 「運び屋」 7.6億円

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イーストウッド久々の主演作は監督としての前作にして昨年の同時期に公開した「15時17分、パリ行き」(5.3億円)を超える成績となった。

8位 「バンブルビー」 7.2億円

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トランスフォーマー」のスピンオフは10億に行くのがやっとという感じ。個人的には少々物足りない。

9位 「スパイダーマン:スパイダーバース」 7.1億円

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アカデミー賞受賞作でもこちらは長編アニメーション賞受賞作。7億を突破した。スパイダーマン映画としても評価からしても10億はいって欲しかったが難しいか?

10位 「ダンボ」 5.9億円f:id:ot20503:20190410182942j:image

まだまだ2週目なのでこれからだが、10億を超えるかが課題となってきそうだ。

 

その他は「えいがのおそ松さん」は5.1億円、「PRINCE OF LEGEND」は4億円となっている。

 

3.いよいよ今週末!「名探偵コナン」!!

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よっ!待ってました!!というわけで、いよいよ12日(金)から「名探偵コナン 紺青の拳」が公開。

昨年公開された「漆黒の追跡者」は91.8億円を記録するなど日本屈指のメガヒットシリーズとなっている名探偵コナン

今年もそれ並み、いや、もしかしたらそれ以上を記録してしまうおそれもある可能性がある。

今年はGW定番のライバル同士クレヨンしんちゃんと公開日がズレたことからコラボ、さらには拳に絡んで「北斗の拳」、昨年もGWにぶつかった「アベンジャーズ」ともコラボするなど昨年以上に宣伝への手は込まれている。

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毎週のように興収を追う記事を書く自分も今作の行き末は気になる次第です。

来週も今作の初動をシリーズの過去作と比較しながら語っていきたいと思いますが…

今週はこのメガヒット作に向けて、劇場側はどういう対応をしていくのかを迫っていきたいと思います。

・公開館数

まずは公開館数。全国で364館での上映となる(詳しい劇場情報はこちらから)。

・どれだけ稼働してくれるの?

これだけの上映館で上映されるが、週末は混雑が予想される。そこで問題となってくるのが…

劇場がどれだけ、その作品を回すことができるのか?

今回は364館全て自ら調査し、コナンの全国稼働回数トップ10を作ってみたいと思います。

ルール

  • 今回は「名探偵コナン 紺青の拳」を上映する映画館364館すべてが対象とする。
  • 特に多くの方が見るであろう4/12(金)〜4/14(日)の合計上映回数を対象とする。

以下のルールから導き出したトップ10はこれだ。

⑩TOHOシネマズ梅田(大阪) 55回

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⑩TOHOシネマズなんば(大阪) 55回

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⑩あべのアポロシネマ(大阪)55回

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⑨小田原コロナシネマワールド(神奈川) 60回

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⑧福山コロナシネマワールド(広島) 65回

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安城コロナシネマワールド(愛知) 66回

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⑥半田コロナシネマワールド(愛知) 66回

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④豊川コロナシネマワールド(愛知) 69回

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④金沢コロナシネマワールド(石川) 69回

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③小倉コロナシネマワールド(福岡) 72回

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②中川コロナシネマワールド(愛知) 80回

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①小牧コロナシネマワールド(愛知) 87回

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なんと、1位から9位まですべてがコロナワールドだった。

それでは、1位のスケジュールを見てみよう。

まず、初日に25回。

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つづいて、土曜日は34回。
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そして、日曜日は28回。
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というとんでもない数の上映を行なっているのだ。朝は7時から、終わりは深夜の3時まで。コロナワールドの営業姿勢もそうだが、今回全劇場を調べて、複数のスクリーンを展開して上映する劇場が多いため、これは初動がどこまで行くのか。来週、そこらへんもしっかりと書いていきたい。

 

4.今週の注目作

名探偵コナン 紺青の拳」(4月12日公開)

大ヒットアニメシリーズ「名探偵コナン」の劇場版23作目。劇場版シリーズでは初めての海外となるシンガポールを舞台に、伝説の宝石をめぐる謎と事件が巻き起こる。コナン宿命のライバルでもある「月下の奇術師」こと怪盗キッドと、これが劇場版初登場となる空手家・京極真が物語のキーパーソンとなる。

19世紀末に海賊船とともにシンガポールの海底に沈んだとされるブルーサファイア「紺青の拳」を、現地の富豪が回収しようとした矢先、マリーナベイ・サンズで殺人事件が発生。その現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた。同じころ、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦するため、毛利蘭と鈴木園子が現地を訪れていた。パスポートをもっていないコナンは日本で留守番のはずだったが、彼を利用しようとするキッドの手により強制的にシンガポールに連れてこられてしまう。キッドは、ある邸宅の地下倉庫にブルーサファイアが眠っているという情報をつかむが……。

ビューティフル・ボーイ」(4月12日公開) (R15+)

フォックスキャッチャー」のスティーブ・カレルと「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが父子を演じ、父デビッドとドラッグ依存症だった息子ニックがそれぞれの視点から描いた2冊のノンフィクションを原作に、家族の愛と再生を描いたドラマ。

監督は「オーバー・ザ・ブルースカイ」を手がけたベルギー出身のフェリックス・バン・ヒュルーニンゲン。「ムーンライト」「それでも夜は明ける」を手がけたブラッド・ピット率いるプロダクションのプランBエンターテインメントが製作。脚本に「LION ライオン 25年目のただいま」のルーク・デイビス

ハロウィン」(4月12日公開) (R15+)

ジョン・カーペンター監督による1978年の名作ホラー「ハロウィン」の40年後を描いた続編。

ジャーナリストのデイナとアーロンは、40年前のハロウィンに起きた凄惨な殺人事件の真相を調べていた。犯人の「ブギーマン」ことマイケル・マイヤーズは事件後ひと言も話さず、動機や感情は一切不明。事件の唯一の生き残りであるローリー・ストロードに話を聞いても収穫はなかった。しかしローリーは再びマイケルが自分の前に現れることを予感し、その時のためにひとり備えていた。そしてハロウィン前夜、精神病棟から患者を輸送する車が横転し、マイケルが再び街に解き放たれる。

78年版でローリーを演じたジェイミー・リー・カーティスが再び同役を務め、「ジュラシック・ワールド」のジュディ・グリアらが共演。ジョン・カーペンターが製作総指揮のほか音楽も担当。「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作、「ボストンストロング ダメな僕だから英雄になれた」のデビッド・ゴードン・グリーンがメガホンをとった。

ハンターキラー 潜航せよ」(4月12日公開)

ジオストーム」「エンド・オブ・ホワイトハウス」のジェラルド・バトラー主演で描いた潜水艦アクション。

ロシア近海で1隻の米海軍原子力潜水艦が消息を絶ち、捜索に向かったジョー・グラス艦長率いる攻撃型原潜「ハンターキラー」は、現場付近に沈んでいたロシア原潜の生存者を捕虜にする。同じ頃、ロシア国内で世界を揺るがす陰謀が企てられていることが判明。ハンターキラーに陰謀阻止のための過酷なミッションが下される。その任務を達成するには、絶対不可侵のロシア海域へ潜航せねばならず……。

原作は、小説家ドン・キースと米海軍潜水艦の元艦長ジョージ・ウォレスによるベストセラー小説。共演に「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞を受賞したゲイリー・オールドマン。製作は「ワイルド・スピード」シリーズのニール・H・モリッツ。監督は「裏切りの獣たち」のドノバン・マーシュ。

魂のゆくえ」(4月12日公開)

タクシードライバー」「レイジング・ブル」といった名作映画の脚本家として知られ、監督としても「アメリカン・ジゴロ」などを手がけてきた名匠ポール・シュレイダーが、「6才のボクが、大人になるまで。」のイーサン・ホークを主演に迎えて描いた人間ドラマ。

戦争で息子を失い、罪悪感を背負って生きる牧師が、教会の抱える問題を知ったことから信仰心が揺らいでいく姿を描いた。ニューヨーク州北部の小さな教会「ファースト・リフォームド」の牧師トラーは、ミサにやってきた女性メアリーから、環境活動家である夫のマイケルの悩みを聞いてほしいと頼まれ、彼女の家を訪れる。そこでマイケルが地球の未来を憂うあまり、メアリーのお腹の中にいる子を産むことに反対しているという話を聞かされる。また、トラーは自身が所属する教会が環境汚染の原因を作っている企業から巨額の支援を受けていることを知り……。

メアリー役に「マンマ・ミーア!」「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライド

荒野にて」(4月12日公開)

「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督が、孤独な少年と一頭の馬の歩む旅路を描いた人間ドラマ。「ゲティ家の身代金」にも出演した新星チャーリー・プラマーが主人公チャーリーを演じ、第74回ベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。

幼いころに母親が家出し、愛情深いがその日暮らしの父親と2人で生活する少年チャーリーは、家計を助けるため厩舎で競走馬リーン・オン・ピートの世話をする仕事をしていた。しかし、そんなある日、父親が愛人の夫に殺されてしまう。さらに、試合に勝てなくなったピートの殺処分が決定したという知らせを受けたチャーリーは、ひとりピートを連れ、唯一の親戚である叔母を探すため荒野へと一歩を踏み出す。

ザ・バニシング 消失」(4月12日公開)

ある日突然消えた恋人を捜す執念と亡霊にとり憑かれたかのような男が、次第に精神的に追い詰められていく姿を描いたサイコサスペンス。1988年に製作され、93年には監督のジョルジュ・シュルイツァー自身のメガホンにより、「失踪 妄想は究極の凶器」(ジェフ・ブリッジスキーファー・サザーランドサンドラ・ブロック出演)としてハリウッドリメイクもされている。日本では長らく劇場未公開だったが、2019年4月に劇場公開が実現。

オランダからフランスへ車で小旅行に出がけたレックスとサスキアだったが、立ち寄ったドライブインで、サスキアがこつ然と姿を消してしまう。レックスは必死に彼女を捜すが手がかりは得られず、3年の月日が流れる。それでもなお捜索を続けていたレックスのもとへ、犯人らしき人物からの手紙が何通も届き始める。

マローボーン家の掟」(4月12日公開)

ジュラシック・ワールド 炎の王国」でメガホンをとったスペインの気鋭J・A・バヨナ監督が製作総指揮を務め、不気味な何かがうごめく屋敷に隠された謎に翻弄される兄弟の姿を描いたサスペンススリラー。バヨナ監督の出世作永遠のこどもたち」「インポッシブル」で脚本を手がけたセルヒオ・G・サンチェスが初監督を務め、「はじまりへの旅」のジョージ・マッケイ、「スプリット」のアニヤ・テイラー=ジョイら英米若手俳優たちが主人公となる兄弟を演じた。

森の中にたたずむ大きな屋敷で、不思議な5つの掟を守りながら暮らすマローボーン家の4人兄弟。忌まわしい過去を振り切り、この屋敷で再出発を図る彼らだったが、母親が病死し、凶悪殺人鬼である父親を殺害したことをきっかけに、明るい日々への希望はもろくも崩れ出す。父親の死体を隠した屋根裏部屋からは不気味な物音が響き、鏡の中には怪しい影がうごめき、やがて掟が次々と破られていく。心身ともに追いつめられた兄弟の長男ジャックは、妹や弟たちを守るため、ある決断を下す。

多十郎殉愛記」(4月12日公開)

893愚連隊」「狂った野獣」「極道の妻たち」シリーズなど、さまざまな傑作を生み出した日本映画界のレジェンド・中島貞夫監督の20年ぶりとなる長編劇映画。

尊皇攘夷派の長州や薩摩脱藩志士たちと新撰組や見廻り組が抗争を繰り広げていた幕末の京都。長州を脱藩した清川多十郎は、居酒屋・満つやの用心棒をしながら、なんとか糊口をしのぐ生活を送っていた。満つやを切り盛りするおとよは多十郎に好意を寄せるが、おとよの思いを多十郎が気づく気配はなかった。町方からの注進で多十郎の存在を知った見廻組は、新撰組に目にものを見せようと多十郎襲撃を企てるが……。

主人公の多十郎役を高良健吾、おとよ役を多部未華子、兄を頼り京都へやって来る多十郎の腹違いの弟・数馬役を木村了がそれぞれ演じる。監督補佐として「私の男」の熊切和嘉が参加。

殺人鬼を飼う女」(4月12日公開) (R18+)

大石圭の同名エロティックホラー小説を「リング」スマホを落としただけなのに」の中田秀夫監督のメガホンで映画化。

ビストロで働く美しいギャルソンのキョウコ。幼い頃に義父から受け続けた性的虐待により、彼女の中にはさまざまな人格が共存していた。キョウコを愛するレズビアンの直美、ビッチなゆかり、そしてあの頃の小学生のままのハル……キョウコの中の彼女たちは辻褄を合わせ、互いに支え合っていた。しかし、マンションの隣人が憧れの小説家と知ったキョウコが恋心を抱いたことをきっかけに、今まで感じたことのない歪みを覚えるようになるり……。

さまざまな人格を持つ主人公キョウコ役は、中田監督の「ホワイトリリー」でも主役を務めた飛鳥凛。別人格である直美を大島正華、ゆかりを松山愛里、ハルを中谷仁美と4人の女優が一人の女性を演じる。タブーなどにとらわれない先鋭的な作品を送り出す「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第1弾作品。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

<週刊興行批評>2019年、ディズニーはどう動いていくのか?

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今週は初登場した「ダンボ」の興行、そして2019年のディズニーの動向を書いていきます。

 

 

1.先週末のランキング

それでは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は5週連続で「映画ドラえもん のび太の月面探査記」。土日2日間で動員27万6000人、興収3億2400万円をあげ、先週末を上回る成績を叩き出し、累計では動員332万人、興収38億円を突破した。

2位は初登場ダンボ」。土日2日間で動員14万4000人、興収1億8600万円をあげ、初日からの3日間で動員19万人、興収2億5000万円を突破した。

3位は「翔んで埼玉」。土日2日間で動員12万2000人、興収1億6500万円をあげ、1ヶ月経っても先週とほぼ変わらない落ちの少ない興行を果たし、累計では間もなく動員224万人、興収30億円を超える。

4位は「キャプテン・マーベル」。土日2日間で動員8万4000人、興収1億2400万円をあげ、累計で動員103万人、興収15億円を突破した。

5位は「バンブルビー」。累計興収は5億5000万円を突破。

6位は「映画 プリキュアラクルユニバース」。累計で動員62万人、興収7億100万円を突破した。

7位は「君は月夜に光り輝く」。累計で動員65万人、興収7億6000万円を突破。

8位は初登場映画 少年たち」。

9位は「グリーンブック」。累計で動員128万人、興収16億円を突破。4月26日から日本語吹替版を上映することを決定した。

10位は「えいがのおそ松さん」。累計興収は4億3000万円を突破した。

 

2.興行チェック!「ダンボ」

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今週初登場2位にランクインしたのは「ダンボ」。

1941年製作のディズニー・アニメの名作「ダンボ」をティム・バートン監督のメガホンで実写化した作品だ。

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こちらは過去10年のティム・バートン監督映画の比較。

「ダンボ」は「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を下回る結果となってしまった。

先日公開された同じくディズニー映画「メリー・ポピンズ リターンズ」(動員13万9000人、興収1億8600万円)と同程度なので、最終興収としては春休み商戦も合わせて、10億あたりを超えると予想するが果たして?

 

3.2019年、ディズニーはどう動く?

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こちらのデータは今現在の2010年代の洋画興収トップ10だ。なんと10本中6本がディズニー映画なのだ。

しかも、2010年代各年の洋画トップ10では2012年以外では複数ランクイン*1しており、2013、2014、2016、2017年は洋画トップを記録するなどさすが夢の国を持つ企業、洋画を牽引していった。

そんな、ディズニー。2009年にマーベル・スタジオ、2012年にルーカスフィルムを買収し、つい先日、ついに20世紀フォックスを買収した(そう考えると先程出した画像の8作品はディズニー作品という言い方も出来る)。

今年のディズニーはどういう展開をしていくのか。アメリカの公開日を基準に今年の公開スケジュールを見ていくことにします。

黄色い文字のタイトルは20世紀フォックス作品です。

 

Penguins」(米・4月17日、日本・公開未定)

日本では馴染みが薄いネイチャードキュメンタリーブランド「ディズニーネイチャー」の新作。

Breakthrough(米・4月17日、日本・公開未定)

2015年セントルイスの湖から若者が奇跡的に救出されたという出来事を描いた実話映画。

アベンジャーズ/エンドゲーム」(米、日本・4月26日)

アベンジャーズ」シリーズ第4作。「インフィニティ・ウォー」の衝撃的なラストから1年。ついにサノスに向けてのリベンジが始まる。全世界大注目の一本。

「Tolkien」(米・5月10日、日本・今夏)

指輪物語」で知られるイギリス人作家J・R・R・トールキンの伝記映画。ニコラス・ホルト主演。

アラジン」(米・5月24日、日本・6月7日)

ガイ・リッチー監督により実写化。ジーニー役のウィル・スミスのビジュアルも話題となっている。もちろんジーニーの吹替は山寺宏一

Ad Astra(米・5月24日、日本・公開未定)

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20年前の海王星への地球外生命体探査任務中に行方不明となった父親を持つ陸軍技術者が調査に乗り出すSFスリラー。主演はブラッド・ピット

X-MEN:ダーク・フェニックス(米・6月7日、日本・6月21日)

X-MEN」シリーズ第7作。前作から10年。 ジーン・グレイは宇宙での事故が原因で自分の中のダークサイドが増幅し、制御不能になってしまう。 そして、彼女の内に封じ込められていたもう一つの人格〈ダーク・フェニックス〉が解き放たれ、地上の生命体が全滅しかねない危機が訪れる。

トイ・ストーリー4」(米・6月21日、日本・7月12日)

あの感動的なラストを迎えた「トイ・ストーリー3」から9年。幾つかの短編を経て、ついに長編の新作が!なんとボー・ピープの姿が変わっているがそこに意味は?

Stuber(米・7月12日、日本・公開未定)

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Uberの運転手である主人公が探偵を拾うアクションコメディ。デイヴ・バティスタ出演。

ライオン・キング」(米・7月19日、日本・8月9日)

「アイアンマン」、「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が実写化。シンバは「This is America」でお馴染みドナルド・グローヴァー(チャイルディッシュ・ガンビーノ)。

The New Mutants(米・8月2日、日本・公開未定)

X-MEN」シリーズのスピンオフ。若者ミュータントの葛藤を描いたアクションホラー。

この映画に関しては、度重なる公開延期がされていながらも具体的な情報がされておらず、もしかしたら新しく始めるサービス「disney+」で公開するのではないかという噂も出始めている作品。

アルテミスと妖精の身代金」(米・8月9日、日本・今秋)

全世界で発行部数2500万部を超えるSFファンタジー小説アルテミス・ファウル」シリーズを、「シンデレラ」のケネス・ブラナー監督が映画化。

Spies in Disguise(米・9月13日、日本・公開未定)

スパイがハトに変身してしまうコメディ。ウィル・スミス、トム・ホランド主演。

The Art of Racing in the Rain(米・9月27日、日本・公開未定)

ケヴィン・コスナー主演で同名小説を映画化。

The Woman in the Window(米・10月4日、日本・公開未定)

ジョー・ライト監督、エイミー・アダムス主演で同名小説を映画化したスリラー。

FOX買収時に、FOX2000の閉鎖を明らかにしており、これがFOX2000最後の作品になるとみられる。

Maleficent:Mistress of Evil」(米・10月18日、日本・公開未定)

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アンジェリーナ・ジョリー主演で日本でも話題になった「マレフィセント」の続編。

Ford v. Ferrari(米・11月15日、日本・公開未定)

ジェームズ・マンゴールド監督、マット・デイモン×クリスチャン・ベール主演でカーレース界を舞台にフォード社とフェラーリ社の熾烈なライバル争いを描く。

アナと雪の女王2」(米、日本・11月22日)

日本歴代興行収入3位(洋画歴代最高成績)を記録したアナ雪の続編。

スター・ウォーズ:エピソード9」(米、日本・12月20日)

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2015年から展開した「スター・ウォーズ」新シリーズがついに完結。

Call of the Wild(米・12月25日、日本・公開未定)

ジャック・ロンドンによる「野生の呼び声」をハリソン・フォード主演でCGアニメ化。

 

以上が今判明している現時点でのディズニー作品。20作品(そのうちFOX作品が11作品)、ディズニーはどれだけ稼ぐ気かよ…って話ですよね。

また、今年から始まる新しい配信サービス「disney+」*2に送られるFOX作品も少なからずあるのではないかということも考えられますし、ディズニーがこれからFOXをどう扱っていくのか、そして自社・マーベル・ルーカスフィルムとはどう展開していくのか、どう勢力図を描いていくのか…まだまだ未知数なことも多く、期待と不安が入り混じってるというのが思いとしてありますが、まずは今年のディズニーの動向に注目していくのがポイントではないのでしょうか?

 

4.今週の注目作

バイス」(4月5日公開)

「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスタッフ&キャストが再結集し、ジョージ・W・ブッシュ政権でアメリカ史上最も権力を持った副大統領と言われ、9・11後のアメリカをイラク戦争へと導いたとされるディック・チェイニーを描いた社会派エンタテインメントドラマ。

1960年代半ば、酒癖の悪い青年だったチェイニーは、後に妻となる恋人リンに叱責されたことをきっかけに政界の道へと進み、型破りな下院議員ドナルド・ラムズフェルドの下で政治の裏表を学んでいく。やがて権力の虜になり、頭角を現すチェイニーは、大統領首席補佐官、国務長官を歴任し、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領の座に就くが……。

これまでも数々の作品で肉体改造を行ってきたクリスチャン・ベールが、今作でも体重を20キロ増力し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどしてチェイニーを熱演した。妻リン役に「メッセージ」「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスラムズフェルド役に「フォックスキャッチャー」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のスティーブ・カレル、ブッシュ役に「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルアカデミー賞常連の豪華キャストが共演。第91回アカデミー賞で作品賞ほか8部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。

麻雀放浪記2020」(4月5日公開) (PG12)

1984年に和田誠監督で映画化された阿佐田哲也のベストセラー小説「麻雀放浪記」を、主人公が1945年から2020年にタイムスリップするという大胆なアレンジを加え、斎藤工主演&白石和彌監督で再映画化。

新たな世界大戦の勃発により、東京オリンピックが中止となった2020年の東京。人口は大幅に減少し、AIに労働が取って代わられた結果、失業者と老人が街にあふれていた。そんな荒廃した東京に、坊や哲が1945年の戦後復興期の時代からタイムスリップしてやってくる。坊や哲が目にしたのは75年の時を経た、驚がくの世界だった。坊や哲は思わぬ状況で立ちはだかるゲーム「麻雀」で死闘を繰り広げていくが……。

斎藤が主人公・坊や哲を演じるほか、竹中直人、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー的場浩司岡崎体育堀内正美小松政夫らが顔をそろえる。

希望の灯り」(4月5日公開)

旧東ドイツの巨大スーパーを舞台に、社会の片隅で助け合う人々の日常を穏やかにつづったヒューマンドラマ。旧東ドイツ生まれの作家クレメンス・マイヤーの短編小説「通路にて」を、同じく旧東ドイツ出身のトーマス・ステューバー監督が映画化した。

ライプツィヒ近郊の田舎町に建つ巨大スーパー。在庫管理係として働きはじめた無口な青年クリスティアンは、一緒に働く年上の女性マリオンに恋心を抱く。仕事を教えてくれるブルーノは、そんなクリスティアンを静かに見守っている。少し風変わりだが素朴で心優しい従業員たち。それぞれ心の痛みを抱えているからこそ、互いに立ち入りすぎない節度を保っていたが……。

「未来を乗り換えた男」のフランツ・ロゴフスキが主演を務め、ドイツアカデミー賞で主演男優賞を受賞。マリオン役に「ありがとう、トニ・エルドマン」のサンドラ・フラー。2018年・第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

4月の君、スピカ。」(4月5日公開)

高校の天文部を舞台に繰り広げられる三角関係を描いた青春ラブストーリー。小学館Sho-Comi」で連載された杉山美和子による人気少女コミックの実写映画化で、福原遥佐藤大樹FANTASTICS from EXILE TRIBE)が主演を務める。

高校受験に失敗し、うっかり超スパルタ進学校へ入ってしまった早乙女星は、授業にはついていけず、友だちともうまく会話できず、入学早々に落ち込む日々が続く。そんなある日、天文好きの無口な美少年・深月と、ちょっぴりチャラいが学年トップの秀才・泰陽の2人組と知り合った星は、彼らに誘われるまま天文部に入り、そこで思いがけず自分の居場所を見つける。

星役を福原、泰陽役を佐藤が演じるほか、深月役で「MEN'S NON-NO」モデルの鈴木仁、泰陽の元カノである天川咲役で11代目ゼクシィCMガール井桁弘恵が共演。監督は「NANA」の大谷健太郎

マックイーン モードの反逆児」(4月5日公開)

デビッド・ボウイレディー・ガガといったアーティストをはじめ、キャサリン妃にも愛されたファッションデザイナー、アレキサンダー・マックイーンのドラマティックな生涯を追ったドキュメンタリー。

1969年にロンドンの労働者階級に生まれ、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビューしたマックイーンは、27歳の若さでジバンシィのデザイナーに大抜擢される。自身のブランドで展開した過激なショーから「モードの反逆児」と呼ばれる一方、ボウイやガガなどの衣装、ビョークのMV監督、プーマやティム・バートンとのコラボなど精力的に活動を展開し、34歳で大英帝国勲章を授与される。しかし、成功の絶頂の中で2010年に40歳の若さで自ら命を断ってしまう。マックイーンの波乱に満ちた人生を友人や家族たちのインタビュー、発掘されたファッションアーカイブなどから迫っていく。

マックイーンの友人でもあったマイケル・ナイマンが音楽を担当。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

*1:2010年が3本、2011年が4本、2012年が1本、2013年が4本、2014年が2本、2015年が4本、2016年が6本、2017年・2018年が4本ランクインしている

*2:日本では「ディズニーデラックス」が開始されたが、そこで配信されるかは不透明なままだ(これで配信しなかったら、日本のディズニーとドコモを許してはならない)