Takaのエンタメ街道

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<週刊興行批評>「ボヘミアン・ラプソディ」は2018年映画の女王(クイーン)になれるのか?

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新年あけましておめでとうございます。

さあ、今年も興行収入を追っていきたいと思いますが、今週は2週分のランキングと今週初登場した「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」、未だに上位に立つ「ボヘミアン・ラプソディ」の動向に注目したいと思います。

 

 

1.2週分のランキング

まずは先々週末のランキングを見てみましょう。

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1位は2週連続で「シュガー・ラッシュ:オンライン」。土日2日間で動員28万7000人、興収3億6400万円をあげた。

2位は4位からランクアップした「ボヘミアン・ラプソディ」。土日2日間で動員24万5000人、興収3億6400万円をあげ、興収では「シュガー・ラッシュ:オンライン」とほんのわずかな差まで詰め寄った。12月30日までの累計では動員521万人、興収72億円を突破し、歴代興収ランキング82位にランクイン。

3位は「ドラゴンボール超 ブロリー」。土日2日間で動員22万5000人、興収2億9700万円をあげた。

4位は5位からランクアップした「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」。土日2日間で動員13万5000人、興収1億8900万円をあげた。

5位は「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」。1月2日時点で興収10億円を突破し、冬の仮面ライダー映画シリーズの歴代最速記録となっている。

6位は8位からランクアップした「映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」。
7位は初登場こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」。
8位は「グリンチ」、9位は「アリー/スター誕生」、10位は「ニセコイ」という結果になった。

それでは、引き続き先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は3週連続で「シュガー・ラッシュ:オンライン」。土日2日間で動員23万人、興収2億9400万円をあげ、累計では動員217万人、興収26億円を突破している。

2位は「ボヘミアン・ラプソディ」。土日2日間で動員22万8000人、興収3億3600万円をあげた。動員では及ばなかったものの、興収では「シュガー・ラッシュ:オンライン」を上回り1位。累計では動員612万人、興収84億円を超え昨年公開の洋画1位に躍り出た。

3位は「ドラゴンボール超 ブロリー」。土日2日間で動員12万4000人、興収1億6700万円をあげ、累計では動員260万人、興収33億円を突破。

4位は7位からランクアップした「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」。土日2日間で動員9万7000人、興収1億2400万円とオープニング2日間を上回る成績をあげ、累計では動員45万人、興収5億円を突破。大泉洋高畑充希が年末年始にかけてテレビ番組での番宣出演などが功を奏したか?

5位は「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」。累計で動員443万人、興収61億円を突破。

6位は「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」。累計で動員101万人、興収12億円を突破。
7位は9位からランクアップした「アリー/スター誕生」。累計で動員73万人、興収9億円を突破。
8位は初登場ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」。

9位は「映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS」。累計で動員93万人、興収10億円を突破した。

10位は「グリンチ」という結果になった。

 

2.興行チェック!「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow

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さあ、先週末公開された映画は人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の劇場版だ。

が、初登場の成績は8位と物寂しい結果となった。

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こちらは過去にヒットした深夜アニメの映画の興収を比較したデータだ。

こう比べると物寂しさが余計に増した感じがある。

ちなみに公開規模はμ'sのほうのラブライブまどマギFateと同規模の公開館数ではある。

果たして、正月休みにぶつけたからヒットしてないと言えるのだろうか?

色々と言いたくなったり考えたくなるデータだが、このままだと興行収入は10億を超えるのも厳しいだろう。

 

3.興行チェック!「ボヘミアン・ラプソディ

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9週経った現在も2位と上位にランクインしている本作。

当ブログでは「ボヘミアン・ラプソディ」の興行収入の動向をチェックしてきましたが、まさか80億までヒットするとは個人的には思わなかったですね…

↑冬休み映画の興行収入を予想したときは50〜60億と予想。

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こちらがこれまでの週末の興行収入と累計興行収入

第7週の観客動員数のデータはないが、週末の興行収入については初週末とほぼ変わらない興収を今週も稼いでいるのだ。11月初旬公開ながら、冬休み映画の強力な映画として走り続けた。

そして、今週、累計興収84億円を記録したため、洋画では2018年トップの成績を記録した。

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邦画を含めた2018年全体だと現在3位。「コード・ブルー」(92.3億円)、「名探偵コナン」(91.8億円)を超えることはできるのか。そして、100億円の大台を突破するのか。

さらに、一昨日発表されたゴールデン・グローブ賞では作品賞と主演男優賞(どちらもドラマ部門)を受賞*1。今後のアカデミー賞次第ではさらなるロングランも期待される。

今後の動向に注目だ。

 

4.今週の注目作

クリード 炎の宿敵」(1月11日公開)

「ロッキー」シリーズを新たな主人公アドニスの物語として復活させ、世界中で好評を博した「クリード チャンプを継ぐ男」の続編。

「ロッキー4 炎の友情」で、アドニスの父であり、ロッキーの盟友だったアポロ・クリードを葬ったイワン・ドラコの息子ヴィクターが登場し、アドニスが因縁の対決に挑む姿を描く。

前作から続いてアドニス役をマイケル・B・ジョーダン、ロッキー役をシルベスター・スタローンが演じ、脚本も担当。「ロッキー4」でイワン・ドラコを演じたドルフ・ラングレンも同役で出演。

蜘蛛の巣を払う女」(1月11日公開) (PG12)

世界的ベストセラーのミステリー小説「ミレニアム」シリーズの第4作を映画化。

特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカーで、背中にあるドラゴンのタトゥーが特徴のリスベットは、AIの世界的権威であるバルデル教授から、図らずも開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局NAS)から取り戻してほしいと頼まれる。依頼を受けて陰謀の裏を探っていたリスベットは、やがて16年前に別れた双子の姉妹カミラの存在にたどり着き、カミラが仕かけた罠にはまってしまう。

前作「ドラゴン・タトゥーの女」に続く物語となり、主人公のリスベット役をルーニー・マーラからテレビドラマ「ザ・クラウン」や映画「ファースト・マン」などで活躍するクレア・フォイが演じ、監督をデヴィッド・フィンチャー(本作では製作総指揮を担当)から「ドント・ブリーズ」で注目されたフェデ・アルバレスが務めるなど、メインスタッフ&キャストは新たな顔ぶれに。

喜望峰の風に乗せて」(1月11日公開) 

1968年、イギリス。ヨットによる単独無寄港世界一周を競うゴールデン・グローブ・レースが開催されることになり華々しい経歴を持つセーラーたちが参加する中、航海計器の会社を経営するビジネスマン、ドナルド・クロウハーストが名乗りをあげる。アマチュアの果敢な挑戦にスポンサーも現われ、家族や周囲の期待に押されながら出航するドナルド。そんな彼を待ち受けていたのは、過酷な自然と耐え難い孤独、そして自分自身の思いがけない行動だった。

博士と彼女のセオリー」のジェームズ・マーシュ監督が「英国王のスピーチ」のコリン・ファースを主演に迎え、実話をもとに描いた海洋冒険ドラマ。共演には「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ、「ワンダーウーマン」のデビッド・シューリス

この道」(1月11日公開)

「あめふり」「ペチカ」「この道」など数々の童謡を残した詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生を、音楽家山田耕筰との友情とともに描いていくヒューマンドラマ。

天賦の才を持ちながら、酒におぼれ、隣家の人妻に手を出して姦通罪で入獄するなど、自由奔放な天才詩人・北原白秋。ドイツ留学を経て、日本初の交響楽団を結成した生まじめな性格の秀才音楽家山田耕筰。児童文学誌「赤い鳥」を発刊した鈴木三重吉は「日本の子どもたちに、日本人による童謡を創ろう」と、性格も生き方も異なるこの2人に童謡創作の白羽の矢を立てる。2人は才能がぶつかりあいながらも、関東大震災の被害で意気消沈する子どもたちを元気づけるため、数々の童謡を世に送り出す。しかし、時勢は戦時下へと突入し、2人は子どもたちを戦場へ送り出すための軍歌を作ることを命ぜられてしまう。

北原白秋大森南朋山田耕筰EXILE AKIRAが演じ、「陽はまた昇る」「半落ち」の佐々部清監督がメガホンをとった。

緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー」(1月11日公開)

CS放送ファミリー劇場で2012年から放送されているオカルトバラエティ番組「緊急検証!」の劇場版。

かつては日本中で一大ブームとなりながら、現在ではいわゆるオワコン状態となっているオカルト。そんな中、この番組は最新のプレゼンテーションを展開し、平成のオカルトシーンを牽引してきた。今回の劇場版では、番組でもおなじみの飛鳥昭雄山口敏太郎中沢健による通称「オカルト三銃士」の3人が、スプーン曲げのユリ・ゲラーノストラダムスの大予言ネス湖の怪獣ネッシーなど、かつて大ブームを巻き起こしたオカルト案件の数々を、イギリス・ネス湖への取材敢行などスケールアップした内容で徹底検証していく。

 

平成最後になって映画館でオカルト映画とは…

劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly」(1月12日公開) (PG12)

TYPE-MOONの人気PCゲーム「Fate/stay night」で、ヒロインのひとりである間桐桜を通じて「聖杯戦争」の真実に迫ったシナリオルート「Heaven's Feel」(通称・桜ルート)をアニメ化した劇場版3部作の第2章。

10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪みが生じていく。一方、魔術師(マスター)として参戦していた衛宮士郎は傷つき、英霊(サーヴァント)のセイバーを失ってしまう。それでも士郎は、桜を守るため戦い続ける。そんな士郎の身を案じる桜だったが、彼女自身もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

 

*1:アメリカでは批評家の評価も低くく、受賞は難しかったが、予想外の受賞であった。