お久しぶりです…1ヶ月以上週刊興行批評を更新してませんでした。理由は単純で取り扱うことがなくなったことと書く意欲が失ってたことです。まあ、別にこれを仕事にはせずに趣味の範囲でやってるんでこれくらいの気まぐれはまあ、許していただきたい。そして、映画館で映画を観ない日々が2ヶ月近く続いていて、早く日常が戻って欲しいと思う日々です。そんな今回はこの1ヶ月の振り返り、今週末のランキングからこれからの映画興行をまた、考えていきたいと思います。
1.この1ヶ月の映画興行の振り返り
まずは前回のブログからの1ヶ月に起きたことをおさらいしておきましょう。
そもそも、前回のブログ時には東京などの首都圏に外出自粛要請が出ている段階でのことでした。それからは皆さんもお分かりのとおり、まず、東京や大阪での緊急事態宣言、そして翌週に緊急事態宣言は全国に広がりました。そうしたことで何が起きたのか。映画館の休業です。
TOHOシネマズを始めとするシネコンはもちろんのこと、ミニシアターも休館に追い込まれてしまいました。そうなると映画を公開しても映画館がやってないのでお客さんは来ません。そもそもこの状況下で映画を封切りしてもリスクは高まります。ですので、多くの映画は延期となり、ついには4月17日の週からは新作映画が一切公開されない事態となりました。このような状況は史上初と言っても良いと思います。
以上のような状況がコロナ禍で起きた日本の映画興行の影響です。ざっくりではありますが。では、このままで良いのか。といえばそうもいかないと声を挙げたところがたくさんありました。それはミニシアターです。ニュースでも大きく取り上げられたりとコロナによって危機的な状況と呼ばれてる一つとなっていました。
そこでミニシアター自らがクラウドファンディングやグッズの通信販売に乗り出しました。
また、著名人らが呼びかけて、署名運動やクラウドファンディングを設立しました。
結果的には署名運動「Save the CINEMA」には87000人以上、クラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」は3億3000万円以上を集めることに成功しました。
今の時代は一人一人が気軽に声を挙げれる時代でもあり、映画ファンの思いがこうした結果を生んだこともあるでしょう。ミニシアターはなくてはならない存在です。「カメラを止めるな!」も「この世界の片隅に」がここまでのヒットを歩んだのにはミニシアターの支えがあったからこそでもあるのです。こうした活動で集まった想いが一つでも多くのミニシアターへの救済、そして閉館を免れることを祈ります。
2.いよいよ再開!映画館の再開と未来
さて、映画館の休館が続いてはいましたが、先週から流れが変わってきました。5月14日に39県での緊急事態宣言解除を皮切りに映画館が再開され始めました。
先週末には5週ぶりにランキングも再開。そのランキングを見ながら、これからの興行を考えていくことにしよう。
1位は初登場「心霊喫茶「エクストラ」の秘密-The Real Exorcist-」。先週末唯一公開された新作映画で、幸福の科学映画である。
2位は「天気の子」。
3位は「パラサイト 半地下の家族」。
4位は「一度死んでみた」。
5位は「君の名は。」。
6位は「シン・ゴジラ」。
7位は「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」。
8位は「弥生、三月 -君を愛した30年-」。
10位は「ミッドサマー」。
以上のような結果となった。1位となった「心霊喫茶「エクストラ」の秘密」以外は「パラサイト」や「一度死んでみた。」、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」、「弥生、三月」、「AKIRA IMAX版」、「ミッドサマー」といった休業前に上映されていた映画がロングランでランクインしているが、「天気の子」、「君の名は。」、「シン・ゴジラ」といったリバイバル上映(この3作品ってのが今の状況らしい作品)がランクインするこの状況は今だからこそ見れるランキングとなった。
さて、このようにランキングに旧作がランクインしている今の状況はあと1ヶ月は最低続くことになるだろう。6月までは「シン・エヴァ」などの主力作は軒並み延期になってしまい、最短で大作に出会うのは7月3日の「るろうに剣心 最終章」に現段階ではなっている。以降、7月17日に「今日から俺は!! 劇場版」、8月7日に「ドラえもん のび太の新恐竜」へと続いていく。
現段階で夏休み作品が無事に公開できるかはコロナの第2波次第となってきそうだが、無事であって欲しいと祈るばかりだ。そして、個人的には春休みに公開予定だった映画に関しては夏休みのうちに解消しておいたほうが良いように思える。どちらにせよ公開はするべきなので踏み切れるかも夏休みがポイントになる。秋以降に関しても延期作品をどのタイミングで放てるかがポイントとなりそうだ。特に東宝とワーナーの動きが左右しそうな気がすると思うし、どの配給会社もどのタイミングで作品を放つかに頭を抱えてることだろう。
また、日本映画製作者連盟は、3月の主要12社の興行収入の合計が前年同月比で7割減の56億円*1、4月は2000年以降で最低の6億8824万円となった。過去最高の2611億円を記録した昨年があるだけにこの数字に戻るのも長い道のりになるかもしれない。
まだまだ先行きが見えないコロナウイルス、そして映画興行…だが、今言えることは映画館は再会の一途を辿っている。コロナの感染予防のために細心の取り組みに努めているだろう。
映画館は作品を待っている。これからどういったタイミングでどう作品を投下するか。そこに映画の未来が見えてくるかもしれない。
というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。