Takaのエンタメ街道

一生を映画に捧ぐと決めたTakaが主に映画・テレビ・音楽について書くブログです。

<週刊興行批評>ターミネーター:ニュー・フェイトとすみっコぐらしがヒットしている件

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2週ぶりの更新です。さて、今週は「ターミネーター:ニュー・フェイト」と「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」について見ていこうと思います。

 

 

1.先々週末のランキング

まずは、先々週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場ターミネーター:ニュー・フェイト」。土日2日間で動員32万8000人、興収4億6900万円をあげ、初日から3日間の累計では動員45万人、興収6億4000万円をあげるヒットスタートを切った。

2位は「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」。土日2日間で動員15万8000人、興収2億2100万円をあげ、累計では動員63万人、興収8億8000万円を突破した。

3位は初登場映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。土日2日間で動員10万4000人、興収1億2100万円をあげ、累計では動員11万4000人、興収1億3200万円を突破し、館アベレージも100万円を上回るヒットスタートとなった。

4位は「ジョーカー」。累計で動員300万人、興収44億円を突破。

5位は「マチネの終わりに」。累計で動員38万人、興収5億円を突破。

6位は初登場Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」。

7位は初登場ひとよ」。

8位は「世界から希望が消えたなら。」。

9位は「マレフィセント2」。

10位は「冴えない彼女の育てかた Fine」。

 

2.先週末のランキング

つづいて、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「ターミネーター:ニュー・フェイト」。土日2日間で動員20万5000人、興収3憶円をあげ2週連続で首位を獲得した。累計では動員95万人、興収13億円を突破している。

2位は「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。土日2日間で動員14万8000人、興収1億8300万円をあげ、累計では動員33万人、興収4億円を突破した。

3位は「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」。土日2日間で、動員13万5000人、興収1億8800万円(興収では2位)をあげ、累計ではまもなく動員92万人、興収13億円に届く勢いだ。

4位は「ジョーカー」。累計で動員317万人、興収46億円を突破。

5位は「マチネの終わりに」。累計で動員49万人、興収5億4500万円を突破。

6位は「冴えない彼女の育てかた Fine」。累計興収は4億8300万円を突破。

7位は「マレフィセント2」。累計で動員97万人、興収13億円を突破。

8位は初登場エンド・オブ・ステイツ」。初日から3日間の累計では動員4万人、興収5000万円を超えるスタートを切った。

9位は「ひとよ」。累計興収は2億1900万円を突破。

10位は「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」。累計興収は1億8000万円を突破した。

ブライトバーン/恐怖の拡散者」は初登場11位のスタートとなっている。

 

3.興収チェック!「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

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先々週3位→先週2位と上位にランクインし続けているのは「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」。

先週は先々週と比べて動員比で43%、興収比で52%もアップする大躍進を遂げており、累計興収も4億円を突破しているなど予想以上のヒットを記録している。

ここまでヒットしている要因の一つとして挙げられているのはネットでの評判というのは間違いないだろう。

filmarksでは公開初週時点で4.26点(現在は3.8点)を記録。Twitter上でもその評判の良さからその面白さを推す投稿も多くありましたが、それが返って作品そのものの魅力を落としているといった声も挙がった。

こうした声が挙がるのも無理ないが(Twitterは文章の上手い人勝ちなところありますからね…)、自分自身はこうした映画がターゲットとしてる観客層以外の人にも届くことはすごい良いことだとは思います。子供向け映画って実は子供なんかより大人に響かせれる映画のほうが実は良かったりしますからね。100館規模でここまでヒットを記録しているのは今年一、興味深かったりします。

 

4.興収チェック!「ターミネーター:ニュー・フェイト」

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先々週、先週と2週連続1位を記録しているのは「ターミネーター:ニュー・フェイト」。

ターミネーター」のシリーズ通算6作目で、「ターミネーター2」の正当な続編となる本作。アーノルド・シュワルツェネッガーに加え、サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンが本格的に復帰することも話題の一作だ。

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ターミネーター」シリーズでの比較だ。徐々に人気は落ちているものの、それでも本作では初週末で4億円以上を稼ぎだす大ヒットとなった。

本国・アメリカでは3週目時点でトップ10圏外を記録する(現在、全米だけで5900万ドルしか稼ぎ出せていない)など低調ぶりを記録している本作。そんな中でも日本は未だに4億円のオープニング成績を記録するのは快挙と言っていいかもしれない。最終興収も20〜30億円を稼ぎだすのは確定だろう。

ちなみに自分も鑑賞させていただいたが、観客がおじさまばかりで作品自体ももうこのシリーズは締めたほうが良いなと感じた次第。ターミネーターシリーズが本国で1億ドルも稼ぎ出せない現状。これは厳しい現実を叩きつけられたと言っても良いかもしれない。

 

5.次回の更新

なんだかんだで更新ペースが乱れ始めている本シリーズ。今週は先々週・先週分をまとめた本記事と今週分をまとめた次回記事を同時更新しました。「アナと雪の女王2」公開ということで色々と書きました。どうぞご覧ください。

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

「So kakkoii 宇宙」感想〜この世界の日常には小沢健二がいるじゃないか!〜

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ついにこの時がやってきた。2019年11月13日、小沢健二の実に13年ぶりのアルバム、ボーカル入りとなると17年ぶりのアルバムとなる「So kakkoii 宇宙」が発売された。

自分も大学の授業が終わってすぐさまセブンイレブンで予約してあったタワーレコードの品物を取りに行きました。

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小沢健二にハマったのは2016年。偶然、NHKEテレでやってた「ニッポン戦後サブカルチャー史III 90'sリミックス」を見たときだ(ここに出演してるのが先週、Mステで小沢健二愛を語った風間俊介が出演しているのも偶然)。渋谷系というのを取り上げた際に小沢健二というワードが降りかかった。この時代というのはとても便利ですぐにネット検索。YouTubeでありとあらゆる言葉(歌)を知った。そして、気づいたら自分から小沢健二の曲なぞ離すことは不可能な状態が出来るくらいにハマった。猛烈にハマった。もはや、人生で最高のアーティストだと思うくらいだ。そして、そうやってハマっていくうちに突如として「流動体について」をリリース。もう離れる気なんてなくなった。そして、今に至るわけです。

まあ、こうやって小沢健二との出会いを無駄に書きはしたが、つまり今回のアルバムがリアルタイムで聴く初めてのアルバムなのです!ついにこの時が来てしまったのか…というわけで、今回はせっかくなので、こんな最高に待った最高のアルバムの感想でも書いてみようと思います。

 

 

1.ジャケットや歌詞カードからスゴい…

これまでもそうでしたけど、小沢健二さんはサブスク(ストリーミング)全盛期であってもCD実物を買いたくなるのはジャケットから攻めてるからなんですよね。「流動体について」、「フクロウの声が聞こえる」、「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」とどんどんCDという概念を打破していってきたわけですが、今回はどうなんでしょう?

買ってない人はあまり見ないほうがいいかな…?これは買って体感して欲しいけど、画像は載せるので見たい人はそのままスクロールだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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やってくれましたね…普通のアルバムサイズになったなと思ったら、情報量はシングルと変わらない。つまり密度は濃い。本当に3850円?

そして、マジでカード形式となった歌詞カード。それぞれ銀箔で型押ししたもので、形も丸ではあるものの、統一はされてない。片づける際に収めるのが面倒くさいんですけど、そこがサブスク全盛期時代にCD実物を買って良かったなと思えるんですよね〜(ベタ褒め)。いや、本当に3850円ですか(本当に気になるので2回使わせていただきました)?

そして、ジャケット。表はまさかの息子さん・凛音(Big Gakincho Smile・DJ Riri 6歳)だ。

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「彗星」のMVに出演したりと普通に考えてここまで自分の子供を登場させるというのは異常とも見て取れると思ってしまったが(別に「流動体について」でもりーりーはジャケットやMVに出ていたので変には驚かないけどさ…)、アルバムで自分の子供の成長の一端を収めるという…本来のアルバムの意味を通してる。今回のアルバムは子供が生まれた小沢健二の音楽を聴くことができるのでこのジャケットはすごく正しいんです。

 

2.アルバムを聴いていこう

さて、アルバムの外面、ジャケットは見てきたので、内面、曲を聴いていくことにしよう。

①「彗星」

 

さあ、10年以上のブランクを空けてのアルバムの一曲目は先月に先行配信されたこの曲。1995年から2020年へのトンネルを作り、未来へとぶっ飛ぶかのような、「強い気持ち・強い愛」並みの多幸感を最初に聴いたとき感じた。そして、最後の「あふれる愛がやってくる その謎について考えてる 高まる波 近づいてる 感じる」という歌詞がこれからの9つの小沢健二が想像する宇宙、愛を感じ、さらなる曲が到来することを予感させる。確実に僕の部屋にも届いていますよ。

②「流動体について」

 

こうして1995年から2020年へのトンネルが開かれた曲の次に到来するのはそんな小沢健二自身が羽田空港へと降り立つところから始まる曲である。

やはり、この曲を聴いてふと思い出すのは1997年にリリースされ、1998年、渡米前のラストシングル「春にして君を想う」のラストに収録されたシークレットトラック「ある光」(自分が小沢健二の曲の中で一番好きな曲です)でしょう。

この線路を降りたら赤に青に黄に

願いは放たれるのか?

今そんなことばかり考えてる

なぐさめてしまわずに 

 (ある光より)

もしも 間違いに気がつくことがなかったのなら?

並行する世界の僕は

どこらへんで暮らしてるのかな

広げた地下鉄の地図を隅まで見てみるけど 

神の手の中にあるのなら

その時々にできることは

宇宙の中で良いことを決意するくらい

(流動体についてより)

 

摩天楼の雪 融かされる日に

あと15分ばかりでJFKを追い

 

 (ある光より)

羽田沖 街の灯が揺れる

東京に着くことが告げられると

甘美な曲が流れ

僕たちは しばし窓の外を見る

(流動体についてより)

 

うむ。「ある光」でアメリカへ行ってしまった小沢健二がそれから19年ぶりの歳月を経て突如としてリリースしたシングルで東京へ戻り、その東京の美しさを我々・人間や地球、宇宙の美しさと合わせて歌い上げたこの曲。それをアルバムでは「彗星」の次に置いてきた。

数学的 美的に 炸裂する蜃気楼

彗星のように昇り

起きている 君の部屋までも届く

(流動体についてより)

繋がってますね…そういえば……

小沢健二自身も東京にちゃんとカムバックしてるみたいですね。

dot.asahi.com

 

③「フクロウの声が聞こえる (魔法的オリジナル)

さて、続いてやってきたのはチョコレートのスープに散歩に行くという絵本に出てきそうなファンタジミックな歌い出しで始まり、〇〇と△△が一緒にある世界を見事なまでに歌い上げるこの曲。

2017年にリリースされた小沢健二SEKAI NO OWARIとのバージョンではない。2016年に開催された「魔法的 Gターr べasス Dラms キーeyズ」を基にしている。シングル版とはアレンジが変わっているため、見事に味が違っている。さらに、「芽生えることと朽ちること〜」を2回もやるというもはやグッチャグッチャ。でも、その混ざり具合が気持ちいい。

渦を巻く宇宙の力に導かれる6分。6分もあります…シングルとアルバムでここまで違いを見せるとは。僕はセカオワ版も好きですけど、これはこれでありですよ。

 

④「失敗がいっぱい


新アルバム発表の際のティザー映像で流れていたBGMはこれですね。この曲はすごく心に来る…失敗を肯定してくれる見事な曲で落ち込んだ時にこれ聴いたらかなり勇気をもらえそうです……「涙に滅ぼされちゃいけない」見事な言葉選びです。唱和したい。

また、この曲、かなり見事な的を射ていて…

可愛い人たち どうしてでしょう

性格めちゃくちゃに悪いよね

つけ上がらせてる 世の中のせい

 

しちゃいけないこと しちゃうんだよ

鶴の恩返しのネタバレだけど

開けちゃいけない襖って

開けちゃうよね

(「失敗がいっぱい」より) 

突如「鶴の恩返し」のネタバレといってやっちゃだめと言われながらもついついやっちゃうという事例を日本人なら誰もが知ってる物語のネタバレという失敗で歌い上げるって天才か!と震え上がるしかなかったですね…

小沢健二の音楽を聴いて勇気を貰うという感覚を代弁してるような歌詞「感じないを感じちゃうにする 音楽へようこそ!」と歌われたその先は…

 

⑤「いちごが染まる

「音楽へようこそ!」と歌い上げた次に待ち受けていた曲にまたまた震え上がる。「いちごが染まる」ではないか!大正解。見事な繋がりだ。

染み渡る詩と緩急ある曲調。2010年のコンサートツアー「ひふみよ」から約10年の時を経てスタジオ音源化しただけはあるなと思いつつ、この曲が音源化するのであれば、2010年以降にライブで披露した曲たちもぜひとも音源化して繰り返し聴きたいという思いがさらに強くなった。音源化してください。お願いします…

 

⑥「アルペジオ (きっと魔法のトンネルの先)」 


↑ライブ「飛ばせ湾岸 2 nights、guitar bass drums で So kakkoii 宇宙へ」は行っていませんが、このように各々のスマホで様々な視点で撮って、ネットに拡散するって行為、すごく令和って感じがすると勝手に思っています。良いよな…

さて、アルバムも折り返し。続いては岡崎京子原作の「リバーズ・エッジ」の実写映画版の主題歌になった曲。

この曲はまるで手紙を貰ったかのような一曲だなと最初聴いたときから感じるんです。「汚れた川と汚れた僕ら」が手を強く握り、トンネルを抜けた先にあるのは「君と僕の心を愛す人」、「君と僕の言葉を愛す人」。本当の心は 本当の心へと届き、汚れた川は 再生の海へと届く…これまた静かだけど、心の真髄にまで届く多幸感ある歌ですよね。

アルバムでも二階堂ふみ吉沢亮の語りパートは健在です。あそこのリリックは口ずさみたくなる不思議さ…良い。

 

⑦「神秘的」 

「流動体について」のカップリングになってた一曲。初披露は2012年の「東京の街は奏でる」なので7年経過していることになっている。すごく心地いい音色ですよね…

 

⑧「高い塔」 

もし、このアルバムで一番好きな曲はと聞かれたら、この曲になるかもしれない。何せ、詩がとんでもない。あれは一回日本を離れた小沢健二だからこそでき得た一曲のように感じる。東京タワーと東京スカイツリーという日本の高い塔たち。あとはバベルの塔も絡んでたりするのだろうか?絶対、我々はまだ歌詞の真髄に気づいてない気がする。でも、その言葉たちが異国風のイントロとリズミカルに乗せられる…これはとんでもない曲だ。とんでもない…ライブでぜひともやって欲しい一曲。

 

⑨「シナモン (都市と家庭)」

もう今年のハロウィンは終わってしまったが、ハロウィンをテーマにした楽曲。「友愛の修辞法は難しい 恋文よりも高等で」っていう歌詞がすごく好きです。

 

⑩「薫る (労働と学業)」

都市と家庭について歌われた後は労働と学業。このアルバム最後の曲であり、見事な締めとなっている。個人的に聴いていて感じたのが脳内でエンドロールが流れてる状態なんですよね…終わるんだ、小沢健二のアルバム終わるんだと思っても歌詞の中身は「ここまで聴いてくれてありがとう。ここからは日常に帰ってその力を労働や学業で見せつけてよ」という歌手としてここまで具体化するかとも言える歌詞の数々だった。

そして、歌はこう締められてゆく…

君が僕の歌を口ずさむ

僕はひそかに泣いちゃうんだよ

それは

男性の中の女性の

あるいは

女性の中の少年の

あるいは

少年の中の老人の

喜びか?

 

ありがとうよ 友よ いてくれて

So kakkoii 宇宙の中に

暗い路地の壁に 森の木に

僕らがいたこと 標してこう

 

君が僕の歌を口ずさむ

約束するよ そばにいると

それは

軟弱の中の硬脈の

あるいは

繊細の中の大胆の

あるいは

プレイボーイの中の初恋の

輝きか?

 

生み出してゆく

笑う目と目が

形のない

新しいもの

 (「薫る (労働と学業)」より)

 

これほど、このアルバムが現したかったものはないんじゃないかな?「So kakkoii 宇宙の中に 暗い路地の壁に 森の木に 僕らがいたこと 標してこう」とか「君が僕の歌を口ずさむ 約束するよ そばにいると」とか。日常に小沢健二はこれからも居続けるよっていうのをちゃんと歌詞にして届けてアルバムの最後に持ってくるって本当にすごい…

 

3.最後に

ボーカル入りは17年ぶりのアルバム、リアルタイムで体感するのは初めてのアルバムだったわけだが、僕はこれは21世紀の、令和のLIFEを彩る一枚であると思いますね。「LIFE」が20世紀、平成のLIFEを彩ったとするなら、それに並ぶ、いや、時代が違うから比較にはならないと思わせる2010年代の小沢健二の集大成が完成したように思えます。 まだまだこのアルバムで味わえると思いますね…というよりこの味が出てくるのはきっとまだまだ先だったりして。20年くらいどういう味がするだろうか。未知数だが、明らかに言えるのは1998年を最後に日本での音楽活動を休止、その間にたくさんの国を周り、結婚、2人の子供の父となられた小沢健二の音楽というのが今になって詰めれたのはとても面白いことだなと感じます。これまでのキャリアと活動を休止した時に蓄えたエネルギーが宇宙を作り出して、我々に届き、日常に還元される…そんな奇跡の塊があるこの世界の日常で小沢健二が奏でてるのを知ってること。これこそ奇跡である。ありがたき幸せ…

さあ、日常に帰ろう。僕たちにはこの宇宙の現実を見つめながら、多幸感で満ちてくれる"小沢健二"というアーティストがそばにいるのだから。

 

So kakkoii 宇宙

So kakkoii 宇宙

 

<週刊興行批評>「IT/イット THE END」が初登場!前作以上のペニーワイズ旋風は起きるのか?

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2週ぶりの更新。先週分を挙げようと思いつつも、余裕がなかったので(特に先週は挙げるトピックもなかったし…)、先週分を挙げずに今週分を挙げることにします(先々週末のランキングはこちら)。

さて、今週は「IT/イット」の続編にして完結編「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」が初登場。果たして、前作以上のスタートを切ることは出来たのだろうか?

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」。土日2日間で動員18万5000人、興収2億7200万円をあげ、初日から4日までの4日間の累計は動員36万人、興収5億円を突破するヒットスタートを切った。

2位は「ジョーカー」。土日2日間で動員14万3000人、興収2億1800万円をあげ、累計では間もなく動員257万人、興収38億円に届く。    

3位は初登場マチネの終わりに」。土日2日間で動員9万5000人、興収1億2900万円をあげ、初日からの4日間の累計では動員20万人、興収2億6000万円を超えるスタートとなった。

4位は「マレフィセント2」。累計で動員80万人、興収10億円を突破している。

5位は「世界から希望が消えたなら。」。

6位は「冴えない彼女の育てかた Fine」。

7位は「映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」。

8位は初登場閉鎖病棟 -それぞれの朝-」。初日からの4日間で動員11万人、興収1億3900万円を突破している。

9位は「ジェミニマン」。

10位は初登場ブラック校則」。

 

2.興収チェック!「マチネの終わりに」

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今週初登場3位にランクインしたのは「マチネの終わりに」。

東京、パリ、ニューヨークを舞台に音楽家とジャーナリストの愛の物語を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラー小説を福山雅治石田ゆり子主演で映画化した作品だ。

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 近年の福山雅治出演の映画で比較するとご覧の通り。最終興収も5〜7億円あたりになるのではと思われる。40代〜50代の女性を中心に集客しているため、平日やレディースデイでどれだけの集客が出来るかに注目だ。

 

3.興収チェック!「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」

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そして、今週初登場1位にランクインしたのは「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」。

スティーブン・キングの小説を映画化し、世界各国で大ヒットを飛ばした「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の続編にして完結編。前作から27年後を舞台にルーザーズクラブとペニーワイズとの最終決戦が繰り広げられる。

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「IT/イット THE END」は前作を上回るオープニングを記録した。前作ではクチコミにより、徐々に現象化。さらには公開後、ネットではペニーワイズのネタが流行し、ペニーワイズが日本でも定着してきた中での公開。本作は前作では行えなかった吹替版の上映やIMAXなどの特殊上映を行い、さらには169分という長尺での上映のため、1日に上映できる回数も少なくなっていく上でのこのオープニング成績というのは非常に優秀と見ていいのではないか。

おそらく、最終興収も20〜30億円はいけるのではないかと予想している。今週2位とまだまだ大ヒット中の「ジョーカー」とともにワーナーの2大ピエロがこの秋、日本を席巻したことは間違い無いだろう。

 

4.今週の注目作

ターミネーター:ニュー・フェイト」(11月8日公開) (PG12)

 

ジェームズ・キャメロンが生み出したSFアクション「ターミネーター」のシリーズ通算6作目で、キャメロンが直接手がけ、名作として人気の高い「ターミネーター2」の正当な続編として描かれる。キャメロンがプロデューサーとなり、「ターミネーター2」以来にシリーズの製作へ復帰。「デッドプール」を大ヒットさせたティム・ミラー監督が新たにメガホンをとった。

人類滅亡の日である「審判の日」は回避されたが、まだ危機は去っていなかった。メキシコシティで父と弟とごく普通の生活を送っていた21歳の女性ダニーのもとに、未来から最新型ターミネーター「REV-9」が現れ、彼女の命を狙う。一方、同じく未来からやってきたという女性戦士グレースが、ダニーを守るためにREV-9と壮絶な戦いを繰り広げる。何度倒しても立ち上がってくるREV-9にダニーとグレースは追いつめられるが、そこへ、かつて人類を滅亡の未来から救ったサラ・コナーが現れる。

リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーも28年ぶりにカムバックし、シリーズの顔であるT-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーも出演。グレース役に「ブレードランナー 2049」のマッケンジーデイビス、ダニー役にコロンビア出身の新鋭女優ナタリア・レイエス

ルパン三世 カリオストロの城」(11月8日公開)

 

1979年に製作・公開された「ルパン三世」劇場用映画のシリーズ第2弾で、宮崎駿監督の劇場初監督作品として知られる名作アニメ。

盗み出した大金がゴート札と呼ばれる偽札であることに気づいたルパンと次元は、ゴート札の秘密を探るため、カリオストロ公国へやって来た。そして謎の男たちに追われていた少女クラリスを助けるのだが……。クラリスの声を演じるのは、宮崎監督の「風の谷のナウシカ」でもヒロイン、ナウシカを担当した島本須美

今回は「MX4D」「4DX」の2タイプの体感上映システムに対応した4D版が公開される。

ひとよ」(11月8日公開) (PG12)

女優で劇作家、演出家の桑原裕子が主宰する「劇団KAKUTA」が2011年に初演した舞台を佐藤健鈴木亮平松岡茉優、田中裕子の出演、「孤狼の血」の白石和彌監督のメガホンで映画化。

タクシー会社を営む稲村家の母こはるが、愛した夫を殺害した。最愛の3人の子どもたちの幸せのためと信じての犯行だった。こはるは子どもたちに15年後の再会を誓い、家を去った。運命を大きく狂わされた次男・雄二、長男・大樹、長女・園子、残された3人の兄妹は、事件のあったあの晩から、心に抱えた傷を隠しながら人生を歩んでいた。そして15年の月日が流れ、3人のもとに母こはるが帰ってきた。

次男役を佐藤健、長男役を鈴木亮平、長女役を松岡茉優、母親役を田中敦子がそれぞれ演じるほか、佐々木蔵之介音尾琢真筒井真理子らが脇を固める。

永遠の門 ゴッホの見た未来」(11月8日公開)

潜水服は蝶の夢を見る」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が画家フィンセント・ファン・ゴッホを描き、2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、ゴッホ役を演じた主演ウィレム・デフォーが男優賞を受賞した伝記ドラマ。

画家としてパリで全く評価されないゴッホは、出会ったばかりの画家ゴーギャンの助言に従い南仏のアルルにやってくるが、地元の人々との間にはトラブルが生じるなど孤独な日々が続く。やがて弟テオの手引きもあり、待ち望んでいたゴーギャンがアルルを訪れ、ゴッホゴーギャンと共同生活をしながら創作活動にのめりこんでいく。しかし、その日々も長くは続かず……。作品が世に理解されずとも筆を握り続けた不器用な生き方を通して、多くの名画を残した天才画家が人生に何を見つめていたのかを描き出していく。

ゴッホ役のウィレム・デフォーのほか、ゴーギャンオスカー・アイザック、生涯の理解者でもあった弟テオをルパート・フレンドが演じるほか、マッツ・ミケルセンマチュー・アマルリックら豪華キャストが共演。

Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」(11月8日公開)

長月達平の同名ライトノベルを原作とするテレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」の新作エピソードとなるOVA第2弾。テレビシリーズ第1期の前日譚となる物語で、ヒロインのエミリアと精霊パックが出会い、エミリアがルグニカ王国の王選に臨むまでを描く。

かつて世界を滅亡の危機に追い込み、400年を過ぎた現在も人々から忌み嫌われ続けている“嫉妬の魔女”。伝説によると、彼女は紫紺の瞳を持つ銀髪のハーフエルフであったという。雪と氷に覆われたエリオール大森林に1人きりで暮らすエミリアは、嫉妬の魔女に瓜二つという理由で、人々から魔女と恐れられていた。誤解され、傷つきながらも小さな希望を持って孤独な日々を送る彼女の前に、小さな猫の姿をした精霊が現れる。

生理ちゃん」(11月8日公開)

 

女性の生理をポップに擬人化し、多くの共感を呼んだ小山健の短編コミック「生理ちゃん」を、二階堂ふみ主演で実写映画化。

あまね出版の編集部で働く米田青子は、仕事もプライベートも充実した毎日を送っていた。そんな青子の恋人・久保勇輔は2年前に妻を亡くしており、1人娘のかりんと暮らしている。11歳のかりんは同年代の女の子よりも少しマセていて、亡くなったお母さんのことをとても大切に思っている。ある日、青子のもとに月に1回のものがやって来て……。

共演は岡田義徳伊藤沙莉ら。

グレタ GRETA」(11月8日公開)

 

初共演となるイザベル・ユペールクロエ・グレース・モレッツがダブル主演を果たし、「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン監督が描いたスリラー。

ニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシスは、帰宅中の地下鉄で誰かが置き忘れたバッグを見つける。そのバッグの持ち主は、都会の片隅でひっそりと暮らす未亡人グレタのもので、グレタの家までバッグを届けたフランシスは、彼女に今は亡き母への愛情を重ねていく。年の離れた友人としての親密な付き合うようになる2人だったが、グレタのフランシスへの行動は日に日にエスカレートし、ストーカーのようなつきまといへと発展していく。グレタの奇行におびえるフランシスは親友のエリカとともに恐ろしい出来事に巻き込まれていく。

グレタ役をイザベル・ユペール、フランシス役をクロエ・グレース・モレッツが演じるほか、エリカ役で「イット・フォローズ」のマイカ・モンローが出演。

残された者 -北の極地-」(11月8日公開)

テレビシリーズ「ハンニバル」や「ドクター・ストレンジ」「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」などハリウッド大作でも活躍するデンマークの人気俳優マッツ・ミケルセンが主演を務め、飛行機が墜落し北極にたった1人で取り残された男を描いたサバイバルドラマ。

飛行機事故で北極地帯に不時着したパイロットのオボァガードは、壊れた飛行機をシェルター代わりにしながら、白銀の荒野を毎日歩き回り、魚を釣り、救難信号を出すというルーティーンをこなして生き延びていた。しかし、ようやく救助に来たヘリコプターが強風のために墜落し、女性パイロットが大怪我を負ってしまう。これまで目の前の確実な“生”を手に入れてきたオボァガードだったが、瀕死の彼女を前に、ついに自らの足で窮地を脱することを決意。現状の安住を捨て、危険を承知で勇気ある一歩を踏み出すが……。

国家が破産する日」(11月8日公開)

 

1997年に韓国で実際におこった通貨危機の裏側を描いた社会派ドラマ。

1997年、韓国経済は急成長を遂げ、いつまでも好景気が続くと多くの国民が信じて疑わなかった。そんな中、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは通貨危機を予測していた。政府は非公開の対策チームを招集するが、国家破産まで残された時間はわずか7日間しか残されていなかった。独自に危機の兆候をキャッチし、これを好機と見た金融コンサルタントのユン・ジョンハクがある大勝負に出る。その一方で、経済情勢に明るくない町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を手形決済という条件で受けてしまう。

シヒョン役をキム・ヘス、ジョンハク役をユ・アイン、ガプス役をホ・ジュノ、IMF専務理事役を韓国映画初出演となるバンサン・カッセルがそれぞれ演じる。

アースクエイクバード」(11月8日公開) (R15+)

 

リリーのすべて」「トゥームレイダー ファースト・ミッション」のアリシア・ヴィキャンデルが主演、1980年代の日本を舞台に描いたNetflixオリジナル映画。原作は、日本在住経験のあるイギリス人作家スザンナ・ジョーンズの同名小説。

日本人の写真家と恋に落ちた外国人女性が、三角関係に悩まされ、行方不明の末に殺された友人の殺人容疑をかけられてしまう様子を描いたサスペンスミステリー。ある時、日本で暮らしていた外国人女性リリーが行方不明になり、やがて死体となって発見される。友人であるルーシーに容疑がかけられるが、2人の女性の間にはミステリアスな日本人カメラマン、禎司の存在があった。

主人公ルーシー役をアリシア・ヴィキャンデル、友人リリー役に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のライリー・キーオ、鍵を握る日本人カメラマンの禎司役に「EXILE」「三代目 J Soul Brothers」の小林直己。監督は「アリスのままで」のウォッシュ・ウエストモアランド、製作総指揮にリドリー・スコット

Netflixで2019年11月15日から配信。日本では配信に先立つ11月8日から劇場にて先行公開。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

<週刊興行批評>マレフィセントvsジョーカー ヴィラン対決を制したのは?

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今週は「マレフィセント2」が初登場。しかし、立ちはだかるのは現在大ヒット中の「ジョーカー」。果たして結果は?

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「ジョーカー」。土日2日間で動員23万4000人、興収3億5300万円と台風19号が直撃し荒天だった先週(21万7000人・3億3200万円)を上回る成績を上げ、累計では動員184万人、興収27億円を突破した。

2位は初登場マレフィセント2」。土日2日間で動員15万8000人、興収2億2200万円をあげ、初日から3日間の累計では動員20万人を突破し、興収3億円に迫るスタートとなった。

3位は初登場映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」。土日2日間で動員14万1000人、興収1億6000万円をあげた。近年のプリキュア映画では低いスタートとなった。

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4位は初登場世界から希望が消えたなら。」。初日からの3日間で動員13万7800人、興収1億7300万円を突破した。

5位は「最高の人生の見つけ方」。累計興収は4億3000万円を突破。

6位は「記憶にございません!」。累計で動員254万人、興収32億円を突破。

7位は「空の青さを知る人よ」。累計で動員22万4800人、興収3億110万円を突破。

8位は「エスタデイ」。

9位は「HiGH&LOW THE WORST」。累計興収は6億5900万円を突破した。

10位は初登場楽園」。初日からの3日間で動員6万2700人、興収8100万円を突破した。

 

2.興収チェック!「マレフィセント2」

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今週初登場2位にランクインしたのは「マレフィセント2」。前作で日本でも興収65.4億円と大ヒットしたアンジェリーナ・ジョリー主演の「マレフィセント」の続編だ。

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しかし、オープニング成績は前作の3割程度という微妙なスタートとなった。これは「アリス・イン・ワンダーランド」→「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」のオープニング成績の変化と同程度だ。

前作は「アナと雪の女王」というメガヒット作品の直後に公開されたことや夏休みの時期での公開ということもあっての大ヒットだったが、今回はそれを響かせることは出来なかった。確かに宣伝も近作(「アラジン」や「ライオン・キング」)に比べると控えめだったりとディズニー側もアンジーの来日までが手一杯だったか…?

また、同時期に同じくヴィラン映画である「ジョーカー」が公開されたことも微妙なスタートになってしまった原因だろう。ヴィラン映画が関係してるかは定かではないが、「マレフィセント2」がメインにしてるティーンやOL層の話題をジョーカーが掻っ攫った一面もある。

この時期に日米同時公開という遅れなし公開にならなかったのは素晴らしいことだが、「ジョーカー」という大ヒット作にぶつかったことやディズニー側も「アナと雪の女王2」や「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」に宣伝を手を回してるなどなかなか時期的にも厳しかったのではないか(そもそも前作の評判というのもあるかもしれないが…)?しかし、10〜20億円の興収は稼ぎ出すと思われる。

 

3.今週の注目作

ジェミニマン」(10月25日公開)

ウィル・スミスが現在の自分と若い自分の2役を演じ、「ブロークバック・マウンテン」「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」の名匠アン・リーがメガホンをとった近未来アクション。

史上最強とうたわれるスナイパーのヘンリーは政府に依頼されたミッションを遂行中、何者かに襲撃される。自分の動きをすべて把握し、神出鬼没な謎の襲撃者の正体は、秘密裏に作られた若い頃のヘンリーのクローンだった。その衝撃の事実を知ったヘンリーは、アメリカ国防情報局の捜査官ダニーの協力を得ながら、政府を巻き込む巨大な陰謀の渦中へと身を投じていく。

主演のウィル・スミスは現在のヘンリーのほか、クローンである若いヘンリーも演じ、クローンのヘンリーは最新のデジタル技術によってスミスの外見を若返らせている。ダニー役はメアリー・エリザベス・ウィンスレット。製作に「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジェリー・ブラッカイマー

108〜海馬五郎の復讐と冒険〜」(10月25日公開) (R18+)


 

2018年には自身が主宰する劇団「大人計画」が創立30周年を迎えた松尾スズキが監督・脚本に加えて主演も務め、妻の不貞に対して108人の女性を抱くという手段で復讐に出る男の姿を、R18+指定で描いたオリジナル作品。

名脚本家として成功を収めている海馬五郎は、妻で元女優の綾子がダンサーの男と浮気をしていることをSNSの投稿から知ってしまう。ショックから綾子との離婚を考えるが、離婚時の財産分与により資産の半分を支払わなければならないことを知り、怒りに燃える海馬は、妻の不貞に支払わなくてはならない資産1000万円を、自らの不貞で使い切ることで綾子に復讐することを決意。彼女がSNSに投稿した写真についた108もの「いいね!」によってさらに怒りの炎が増した海馬は、「いいね!」の数だけ女を買いまくる復讐劇をはじめる。

主人公の海馬役を松尾スズキが演じ、自身の監督・脚本作品で初めて主演も務める。妻・綾子役を中山美穂が演じるほか、岩井秀人秋山菜津子、坂井真紀らが顔をそろえる。

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第二章」(10月25日公開)

田中芳樹の大長編SF小説銀河英雄伝説」を、Production I.Gの制作で新たにアニメ化した「銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)」のセカンドシーズン第2章。2018年放送のファーストシーズン「邂逅」(第1~12話)に続くセカンドシーズン「星乱」(第13~24話)は、全12話を4話ずつ全3章にわけて劇場上映する。

皇帝の急死によって巻き起こった門閥貴族による権力闘争に揺れる銀河帝国と、大規模な軍事クデーターが勃発した自由惑星同盟。それぞれの国を揺るがす2つの内乱は、ラインハルトとヤン・ウェンリーの行く末をも左右していく。

2人の主人公、ラインハルト役の宮野真守、ヤン役の鈴村建一をはじめ、梅原裕一郎梶裕貴諏訪部順一ら豪華人気声優陣が出演。セカンドシーズンからの新キャラクターのキャストとして花澤香菜古谷徹二又一成らが出演する。

ロボット2.0」(10月25日公開)

ムトゥ 踊るマハラジャ」のラジニカーントが1人2役で主演し、大ヒットを記録したインド製SFアクションコメディ「ロボット」のシリーズ第2弾。

インドの町からスマートフォンが消え、携帯業者や通信大臣がスマホに殺されるという謎の殺人事件が発生した。消えたスマホの行方を追っていたバシー博士と助手のニラーは、おびただしい数のスマホが合体して巨大な怪鳥に変身していることを突き止める。人々を襲いだした巨大怪鳥を目の当たりにしたバシー博士は人類を守るため、封印された伝説のロボット「チッテイ」復活を思い立つ。

ラジニカーントがバシー博士とチッテイの2役を演じるほか、「パッドマン 5億人の女性を救った男」のアクシャイ・クマールが宿敵のスマホロボを演じる。監督は前作から続投のシャンカール、音楽を「スラムドッグ$ミリオネア」の A・R・ラフマーンが担当。特殊メイク&アニマトロニクスを「アベンジャーズ」「ジュラシック・ワールド」のレガシー・エフェクツが手がけるなど、ハリウッド映画のスタッフも参加している。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー」(10月25日公開)

 

第2次世界大戦時、ナチスの捕虜になったソ連兵が、たった4人の味方と一台の戦車で敵の軍勢に立ち向かう姿を描いたロシア製戦争アクション。「太陽に灼かれて」の名匠ニキータ・ミハルコフが製作を務め、撮影にはT-34の本物の機体を使用した。

第2次世界大戦下、ソ連の新米士官イヴシュキンは初めて出た前線の戦いで敗れ、ナチス・ドイツ軍の捕虜となってしまう。イヴシュキンが戦車の指揮をしていたことを知った敵軍は、収容所で行われているナチスの戦車戦演習のため、ソ連軍の戦車T-34の操縦をイヴシュキンに命じる。しかし、与えられたT-34は実弾を装備せず、演習では敵の砲火から逃げ惑うことしかできない。確実に死が待ち受ける演習を前に、T-34の整備を命じられたイヴシュキンは、仲間とともに無謀な脱出計画を立て、実行に移す。

キミだけにモテたいんだ。」(10月25日公開)

秋元康が企画・原案、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「さよならの朝に約束の花をかざろう」の岡田麿里が脚本を手がけ、5人の不器用な男子高校生たちが空回りしながらも1人の少女との出会いをきっかけに成長していく姿をコミカルに描いたオリジナルアニメ映画。

見た目は良いが中身が惜しい残念な男子高校生・時夫とアシモは、同じ学校の後藤田によって、お嬢様として知られるホリコこと堀ノ宮早紀子のもとへ連れて行かれる。ホリコは時夫たちを「モテメン甲子園」に出場させ、その賞金で借金を返済しようとしていたのだった。5人1組の学校代表メンバーに無理やり選出された時夫たちは、優勝を目指して奮闘する中で、周囲や自分自身の変化、そしてホリコへの恋心を自覚するようになるが……。

動画投稿サイトで注目を集めるクリエイターユニット「HoneyWorks」のイラストレーター、ヤマコがキャラクターデザインを手がけ、「バースデー・ワンダーランド」のSIGNAL.MDがアニメーション制作を担当。

キング」(10月25日公開) (R15+)

君の名前で僕を呼んで」「ビューティフル・ボーイ」のティモシー・シャラメイングランド王ヘンリー5世に扮して主演を務めたNetflixオリジナル映画。

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」2部作や「ヘンリー五世」に着想を得た物語で、自由気ままな王子が宮廷内のさまざまな問題や戦争など、混乱する時代を生きることで国王として成長していく姿を描く。

若き日のヘンリー5世をティモシー・シャラメが演じるほか、ジョエル・エドガートン、ジョーン・ハリス、リリー=ローズ・デップ、ロバート・パティンソンベン・メンデルソーンら豪華キャストが共演。監督は「アニマル・キングダム」「ウォー・マシーン 戦争は話術だ!」のデビッド・ミショッド。2019年11月1日からNETFLIXで配信されるが、日本では10月25日から配信に先立って劇場で先行公開。 

冴えない彼女の育てかた Fine」(10月26日公開)

 

丸戸史明の同名ライトノベルを原作とするテレビアニメ「冴えない彼女の育てかた」の劇場版。

高校生の安芸倫也は、桜の舞う坂道で加藤恵と運命的な出会いを果たす。彼女をメインヒロインにした同人ゲームを制作することにした倫也は、美術部に所属しながら同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、ライトノベル作家として活躍する優等生の霞ヶ丘詩羽を誘って「blessing softeware」を結成し、苦労の末に1作目を発表する。その後、英梨々と詩羽は大作ゲーム「フィールズ・クロニクル」を開発するため、人気クリエイター紅坂朱音のもとへ。blessing softeware代表の倫也は副代表の恵とサークル活動を継続し、イラストレーターに後輩の波島出海を起用、出海の兄・伊織にプロデュースを依頼し、永堂美智留と彼女のバンドicy tailと共に新作の開発に乗り出す。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

<週刊映画批評>「ジョーカー」V2に潜む宣伝の強み

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台風19号による甚大な被害が出た先週末は各映画館も事前に閉館する対応も見られた。そんな中でも「ジョーカー」がV2を記録。今週は本作の宣伝について見ていくことにする。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「ジョーカー」。土日2日間で動員21万7000人、興収3億3200万円をあげ、14日までの累計では、動員135万人を突破し、興収20億円に届く勢いだ。

2位は初登場最高の人生の見つけ方」。土日2日間で動員6万1000人、興収7500万円をあげ、初日から4日間の累計では動員16万人、興収1億9300万円をあげた。

3位は「記憶にございません!」。累計で動員242万人、興収31億円を突破。

4位は初登場空の青さを知る人よ」。初日から4日間の累計で動員12万6000人、興収1億6600万円をあげた。

5位は「HiGH&LOW THE WORST」。累計で動員37万人、興収5億4300万円を突破。

6位は「蜜蜂と遠雷」。累計で動員35万人、興収4億5300万円を突破。

7位は初登場エスタデイ」。初日からの4日間の累計で動員9万6500人、興収1億2900万円をあげた。

8位は「天気の子」。累計で動員1022万人、興収136億円を突破。

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先週に引き続き、歴代興収は13位のまま。最終興収137億円をあげた歴代12位の「ラスト・サムライ」まであと1億円足らずといった状況だ。

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9位は「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」。累計で動員166万人、興収20億円を突破した。

10位は「ジョン・ウィック:パラベラム」。累計興収は3億3100万円を突破した。

 

2.興収チェック!「ジョーカー」

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今週1位となったのは「ジョーカー」。先週に引き続き、V2となった。週末2日間の成績は動員21万7000人、興収3億3200万円。2位の「最高の人生の見つけ方」が動員6万1000人、興収7500万円であることを考えると圧倒的な強さを見せつけた。しかも、10月という夏休みも終わって比較的に閑散ともいえる時期、台風19号により多くの映画館が閉館になったというハンデつきでこの結果だ。

既に累計興収は20億円を突破し*1、アメコミ映画が2週連続で首位に輝くのは2012年の「アメイジングスパイダーマン」以来7年ぶりというから「ジョーカー」の快進撃のすごさが分かる。

先週は2010年代のアメコミ映画やR指定映画の興収を本作と比較して素晴らしいオープニング成績だったことを取り上げたが、今週はなぜこのようなヒットをしたのかという点に迫っていこうと思う。

ヒットの大きな要因となったのはやはり宣伝と言っていいだろう。

まず、本国とほぼ変わらないポスター。

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時として大きく変更されると叩かれがちなポスターも本作に関してはほぼ変えなかった。

そして、CMに関しては劇団ひとりを出演させたものがあるものの、ほぼ放送されているのは遠藤憲一ナレーションの「心優しい男はなぜ、悪のカリスマになったのか。本物の悪を観る覚悟はあるか。」などといったCMである。本作に関してはこのCMを見て観にいこうと思った方もいらっしゃるのではなかろうか。15秒で見事に観客の心を掴んだCMに感じた。

 

他にも、吹替版を公開しないといった態勢を作るなど我々、映画ファンからみれば、宣伝に対してここまで問題がないと思える作品もない。

宣伝の強みを感じざるを得ないが、やはりそこには本国の最初の予告で使われた「Smile」に全てはあるように感じる。

 

あの予告は我々の目に留まるものがあり、それは日本の宣伝スタッフもそうだったのではないか。

映画もそうだが、宣伝というのは「1を2にする作業ではなく、0から1にする作業」と思っている。いかにして、人々の目に触れて、覚えてもらえるか。それは洋画をそのまま宣伝していても、1から2にする作業(ファンがさらに盛り上がる)しかできないと思う。だから、日本独自の宣伝は必要だ。

しかし、それは時としてやりすぎると2から1、0から-1にすらなる行為だ。だから、本国のやりたいことといかに距離をとらないか。「ジョーカー」に関しては米国の強烈なまでに惹きつけた宣伝と距離など取る必要はなかったのだ。そのおかげで「ジョーカー」は0から1どころでは収まらない様相を帯び始めた。

アカデミー賞最有力やSNSでの賛否両論などといった熱い盛り上がりとともに今後も「ジョーカー」が大ヒットしていくことは間違いないだろう。

 

3.今週の注目作

マレフィセント2」(10月18日公開)

 

名作ディズニーアニメ「眠れる森の美女」でオーロラ姫に永遠の眠りの呪いをかけたマレフィセントを主人公に、アンジェリーナ・ジョリー主演で実写化した「マレフィセント」の続編。前作に続き、マレフィセントをジョリー、オーロラ姫をエル・ファニングが演じる。

マレフィセントがオーロラ姫との間に、恋愛でも血の繋がりでもない“真実の愛”を見つけてから数年後。オーロラ姫とフィリップ王子は、めでたく結婚することに。しかし婚礼の日、フィリップ王子の母イングリス王妃が仕かけた罠によってマレフィセントとオーロラ姫の絆は引き裂かれ、究極の愛が試されることになる。

イングリス役に「アントマン&ワスプ」のミシェル・ファイファー。「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のヨアヒム・ローニングが監督を務める。

楽園」(10月18日公開)

「悪人」「怒り」など数々の著作が映画化されてきたベストセラー作家・吉田修一の短編集「犯罪小説集」を、「64 ロクヨン」の瀬々敬久監督が映画化。綾野剛杉咲花佐藤浩市ら豪華キャストが集結し、犯罪をめぐる喪失と再生を描き出す。

ある夏の日、青田に囲まれたY字路で少女誘拐事件が起こる。事件は解決されないまま、直前まで被害者と一緒にいた親友・紡は心に深い傷を負う。それから12年後、かつてと同じY字路で再び少女が行方不明になり、町営住宅で暮らす孤独な男・豪士が犯人として疑われる。追い詰められた豪士は街へと逃れ、そこである行動に出る。さらに1年後、Y字路に続く限界集落で愛犬と暮らす養蜂家の善次郎は、村おこし事業を巡る話のこじれから村八分にされてしまう。追い込まれた善次郎は、ある事件を起こす。

フッド:ザ・ビギニング」(10月18日公開)

 

キングスマン」「ロケットマン」のタロン・エガートンが主演し、これまでにも何度も映画化されてきた、中世イングランドの伝説的英雄ロビン・フッドの誕生秘話を描いたアクション。

イングランドの広大な屋敷に暮らす若き領主ロビン・ロクスリーは、何の苦労も知らずに生きてきた。しかし、十字軍に徴兵され遠い異国で戦い、4年を過ごして帰ってくると、ロビンは戦死したものとして領地も財産も没収されていた。どん底に落ちたロビンだったが、戦地では敵だった最強の戦士ジョンに導かれ、腐敗した政府に対して反逆を開始する。頭巾(フッド)で顔を隠したロビンは、政府から盗んだ金を領主として献上し、次第に権力のトップに近づいていく。そんなロビンは、貧しき者たちの代弁者として民衆の心をつかんでいくのだが……。

共演にオスカー俳優のジェイミー・フォックスら。監督はこれが長編映画初挑戦となるオットー・バサースト。製作にレオナルド・ディカプリオ

ガリーボーイ」(10月18日公開)

インドで活躍するアーティスト・Naezyの実話をもとに、スラムで生まれ育った青年がラップとの出会いによって人生を一変させる姿を描いた青春サクセスストーリー。

ムンバイの貧しい家庭で生まれ育った青年ムラード。両親は彼を大学へ通わせるため一生懸命に働いているが、そんな親の思いを知る由もなく、ムラードは悪友と車上荒らしに手を染め、医者の父を持つ身分違いの彼女と内緒で付き合っている。自分の人生を半ば諦めて生きてきたムラードだったが、大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生MC Sherとの出会いをきっかけに、ラップの世界にのめり込んでいく。親からの反対や友情、恋など様々な葛藤を抱えながらも、フリースタイルラップの大会で優勝を目指すムラードだったが……。

「パドマーワト 女神の誕生」などボリウッドで注目を集めるランビール・シンが主演を務め、「チャンスをつかめ!」のゾーヤー・アクタルがメガホンをとった。作家・クリエイターのいとうせいこうが日本語字幕を監修。

スペシャルアクターズ」(10月18日公開)

 

カメラを止めるな!」で社会現象を巻き起こした上田慎一郎監督の劇場長編第2弾。プロアマ問わず1500人のオーディションから選ばれた15人のキャストが出演し、脚本は「カメ止め」同様に上田監督がキャストたちのあて書きで執筆した。

役者としてまったく芽が出ない和人は数年ぶりに再会した弟から俳優事務所「スペシャル・アクターズ」に誘われる。その事務所は映画やドラマといった仕事以外に、日常で演じることを要求される仕事も請け負う、何でも屋的な側面を持っていた。そんな中、カルト集団から旅館を守ってほしいという依頼がスペアクに飛び込んでくる。スペアクの役者たちは、旅館乗っ取りをもくろむ集団への対策のために計画を練り、演技の練習を重ねていく。和人はこのミッションの中心メンバーとなるが、彼には誰にも話していない秘密があった。それは緊張が極限まで達すると気絶してしまうというものだった。

アダムズ・アップル」(10月18日公開) (PG12)

しあわせな孤独」「真夜中のゆりかご」の脚本家アナス・トーマス・イェンセンが監督・脚本を手がけ、「偽りなき者」のマッツ・ミケルセンが出演したヒューマンドラマ。

旧約聖書の「ヨブ記」とアダムのリンゴの寓話をモチーフに、草原の教会で繰り広げられる奇妙な人間模様をブラックユーモアたっぷりに描く。仮釈放されたスキンヘッドの男アダムが、更生施設を兼ねた田舎の教会へ送り込まれる。ネオナチ思想に染まっている彼は、指導役の聖職者イバンから目標を問われ「庭のリンゴを収穫してアップルケーキを作る」と適当な返事をする。この教会に集まる人々はどこか変で、聖職者のイバンでさえ過酷な現実から逃避し、神を妄信することで自分を守ろうとしていた。イバンの自己欺瞞を執拗に暴こうとするアダムだったが、そんな彼に奇怪な災いが次々と降りかかる。

「未来を生きる君たちへ」のウルリッヒ・トムセンがアダム、マッツ・ミケルセンがイバンを演じる。

世界から希望が消えたなら。」(10月18日公開)

 

宗教家の大川隆法が製作総指揮と原案を手がけた、医師から余命宣告を受けた男が体験した奇跡を描いたドラマ。

ベストセラー作家で、自身で出版社を経営している御祖真(みおやまこと)は、妻と3人の子どもに囲まれ、幸せな日々を送っていた。しかし、彼には誰にも話すことができない秘密があった。ある日の移動中に胸の苦しみを覚えた真は、外の空気を吸うために車から降り、庭園を散歩する。庭園で行われていた結婚式をながめ、娘がいつか着るであろう花嫁姿を思い浮かべた瞬間、激しい心臓発作が真を襲う。その場に倒れ込み、意識を失いかけた真の手に握られていたのはトルストイの小説「復活」だった。緊急搬送された病院で、真は医師から死の宣告を告げられてしまう。

主人公の真役を本作が映画初主演となる竹内久顕が務めるほか、千眼美子さとう珠緒らが脇を固める。

映画スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて」(10月19日公開)

人気アニメ「プリキュア」劇場版シリーズの通算27作目。2019年2月から放送開始され、シリーズ史上初めて宇宙がテーマになった「プリキュア」として話題を集める「スター☆トゥインクルプリキュア」の劇場版。

プリキュアたちのもとにある日、不思議な生き物ユーマがやってくる。言葉が通じないユーマにひかるとララは振り回されてばかりだったが、やがて「うた」でユーマと気持ちを通じ合わせることができるようになり、ひかるたちとユーマは絆を育んでいく。しかし、そこへユーマを狙う謎の宇宙人ハンターが出現。さらに、ユーマとはいずれ離れ離れにならなければならないということを知らされたひかるたちは、ユーマとみんなの思いを守るために立ち上がる。

 

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

*1:各媒体ではDC映画で最高記録を保持したのは「ダークナイト ライジング」(19.8億円)であると書いているが、実際は1978年公開の「スーパーマン」(配給収入:28億円、推定興収:51億円)が最高である。また、「ダークナイト ライジング」は「バットマン」(配給収入:19.08億円、推定興収:34.7億円)、「コンスタンティン」(27.1億円)、本作に続き、日本ではDC映画で歴代5位の記録となる。

<週刊興行批評>「ジョーカー」初登場から見る2010年代のアメコミとR指定映画

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今週は「ジョーカー」が初登場。そこで2010年代のアメコミ映画やR指定映画を振り返っていくことにします。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は初登場ジョーカー」。土日2日間で動員35万6000人、興収5億4800万円をあげ、初日から3日間の累計では動員50万人、興収7億5600万円をあげる好スタートを切った。

2位は「記憶にございません!」。土日2日間で動員12万9000人、興収1億7400万円をあげ、累計では動員217万人、興収27億円を突破している。

3位は初登場HiGH&LOW THE WORST」。土日2日間で動員12万1000人、興収1億6400万円をあげ、初日からの3日間で動員19万6800人、興収3億1000万円をあげた。10億円を超えるのは難しいスタートとなった。

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4位は初登場蜜蜂と遠雷」。土日2日間で動員9万6000人、興収1億2700万円をあげ、初日からの3日間で動員13万4400人、興収1億7600万円をあげた。

5位は初登場ジョン・ウィック:パラベラム」。土日2日間で動員8万4000人、興収1億2600万円、初日からの3日間で動員12万3100人、興収1億8100万円をあげ、シリーズで最高のスタートとなった。

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6位は「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」。累計で動員157万人、興収19億円を突破。

7位は「天気の子」。累計で動員1011万人、興収135億円を突破。

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E.T.」「アルマゲドン」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」を抜き歴代興収13位となっている。

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8位は「人間失格 太宰治と3人の女たち」。累計で動員83万人、興収11億円を突破。

9位は「HELLO WORLD」。累計で動員34万人、興収4億7000万円を突破。

10位は「アナベル 死霊博物館」。累計興収は3億3700万円を突破した。

 

2.興収チェック!「ジョーカー」

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今週初登場1位となったのは「ジョーカー」。公開からわずか5日で興収10億円を超えるなど予想以上の話題となっている本作。

世界でも最大の映画祭の一つでもあるヴェネツィア国際映画祭でアメコミ映画史上初の金獅子賞を受賞したという作品そのもののクオリティ、本国でも日本でも隙を見せない完成度を見せた予告や宣伝の数々に興味を持ったという方も多いのではないだろうか。

そんな今作を通じて、2010年代の日本でのアメコミ映画とR指定映画という観点を絡めて見ていこうと思う。

まずは2010年代のアメコミ映画から。2010年代の映画というのはすなわちアメコミ映画の台頭の時代。実際問題、今年、「アベンジャーズ/エンドゲーム」で世界興収歴代1位を記録するなど今やアメコミ映画は欠かせない存在になってきている。

ということで、まずは「ジョーカー」を同じコミックブランドであるDCの映画たちとともに比較していこう。

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一目瞭然。宣伝の記憶も新しい「アクアマン」や「スーサイド・スクワッド」を大きく上回る成績となった。

では、マーベルと比較とどうなるのだろうか。MCUスパイダーマンX-MENシリーズで見ていくことにしよう。

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「ジョーカー」は土日2日間で動員35万6000人、興収5億4800万円。これは「シビル・ウォー」や1作目の「アベンジャーズ」のオープニング成績を上回る記録。いかに本作が2010年代のアメコミ映画の中でも抜きん出ているかが分かるだろう。

続いて、2010年代のR指定映画という観点で見てみよう。2010年代は2000年代に比べると娯楽作でもR指定映画の面白さが現れた作品が日本でも増えてきたように思える。ちなみに2010年代R指定映画で10億円を超えたのは22作品。その中で15億円を超えた作品とともに本作を比較。

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「告白」や「テッド」といったR指定の代表作のオープニングを上回る成績となっている。

 

といった感じで「ジョーカー」のオープニングは近年稀に見るオープニング成績の高さであり、2週目以降の成績がどうなるのか。特に本作はクチコミ効果も十二分にあるので、来週以降の成績も気になるところだが、今のペースなら30億円以上は稼ぎそうだ。40〜50億円までいくととてつもない成績と言っていいだろう。

3.今週の注目作

イエスタデイ」(10月11日公開)

トレインスポッティング」「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督と「ラブ・アクチュアリー」の脚本家リチャード・カーティスがタッグを組み、「ザ・ビートルズ」の名曲の数々に乗せて描くコメディドラマ。

イギリスの小さな海辺の町で暮らすシンガーソングライターのジャックは、幼なじみの親友エリーから献身的に支えられているものの全く売れず、音楽で有名になる夢を諦めかけていた。そんなある日、世界規模の瞬間的な停電が発生し、ジャックは交通事故で昏睡状態に陥ってしまう。目を覚ますとそこは、史上最も有名なはずのバンド「ザ・ビートルズ」が存在しない世界になっていた。彼らの名曲を覚えているのは世界でただひとり、ジャックだけで……。

イギリスの人気テレビドラマ「イーストエンダーズ」のヒメーシュ・パテルが主演を務め、「マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー」のリリー・ジェームズ、「ゴーストバスターズ」のケイト・マッキノンが共演。シンガーソングライターのエド・シーランが本人役で出演する。

空の青さを知る人よ」(10月11日公開)

埼玉県・秩父を舞台に描いた「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」の監督・長井龍雪、脚本家・岡田麿里、キャラクターデザイン&総作画監督田中将賀が再結集し、前2作同様に秩父を舞台にオリジナルストーリーで描いた長編アニメ映画。

秩父の町に暮らす高校生の相生あおいは、進路を決める大事な時期なのに受験勉強もせず、東京へ出てバンドをやることを目指して大好きなベースを弾いて毎日を過ごしていた。あおいには唯一の家族である姉のあかねがいるが、2人は13年前に事故で両親を亡くしており、当時高校3年生だったあかねは恋人・金室慎之介との上京を断念して地元で就職し、妹の親代わりを務めてきた。あおいは自分を育てるために多くのことを諦めた姉に対し、負い目を感じていた。そんなある日、町の音楽祭に大物歌手の新渡戸団吉が出演することになり、そのバックミュージシャンとして、あかねと別れたきり音信不通になっていた慎之介が町へ帰ってくる。時を同じくして、まだあかねと別れる前の慎之介が、13年前の過去から時を超えてあおいの前に現れる。

吉沢亮が慎之介、吉岡里帆があかね、松平健が新渡戸団吉の声を演じるなど豪華俳優陣が声の出演。

ボーダー 二つの世界」(10月11日公開) (R18+)

ぼくのエリ 200歳の少女」の原作者ヨン・アイビデ・リンドクビストが自身の原作をもとに共同脚本を手がけ、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門でグランプリを受賞した北欧ミステリー。

醜い容姿のせいで孤独と疎外感を抱える税関職員ティーナには、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分けるという特殊能力があった。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ボーレと出会う。ボーレに対し本能的に何かを感じたティーナは彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にボーレに惹かれていくティーナだったが、ボーレにはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった。

真実」(10月11日公開)

万引き家族」で第71回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、初めて国際共同製作で手がけた長編作品。母と娘の間に隠された真実をめぐる物語を、フランスを代表する女優カトリーヌ・ドヌーブジュリエット・ビノシュの共演で描く。

フランスの国民的大女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを祝うためという理由で、アメリカに暮らす脚本家の娘リュミールが、夫でテレビ俳優のハンクや娘のシャルロットを連れて母のもとを訪れる。早速、母の自伝を読んだリュミールだったが、そこにはありもしないエピソードが書かれており、憤慨した彼女は母を問いただすが、ファビエンヌは意に介さない。しかし、その自伝をきっかけに、母と娘の間に隠されていた愛憎渦巻く真実が次第に明らかになっていく。

女優として優れていることを何よりも優先するファビエンヌカトリーヌ・ドヌーブ、娘のリュミールをジュリエット・ビノシュが演じた。そのほかリュミールの夫ハンク役でイーサン・ホークファビエンヌの共演女優役でリュディビーヌ・サニエら実力派キャストが顔をそろえる。

2019年・第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品。日本人監督の作品として初めて、同映画祭のオープニング作品として上映される。

最高の人生の見つけ方」(10月11日公開)

ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンが共演したロブ・ライナー監督による同名映画を原案に、吉永小百合天海祐希が共演したハートフルドラマ。

人生のほとんどを家庭のために捧げてきた主婦・幸枝と、仕事だけに生きてきた大金持ちの女社長・マ子。余命宣告を受けた2人は病院で偶然に出会う。初めて人生に空しさを感じていた彼女たちがたまたま手にしたのは、入院中の少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」だった。幸枝とマ子は、残された時間をこのリストに書かれたすべてを実行するために費やす決断をし、自らの殻を破っていく。これまでの人生で決してやらなかったことを体験していく中で、彼女たちは今まで気づくことのなかった生きる楽しさと幸せをかみしめていく。そして、そんな彼女たちに待っていたのは、ある奇跡だった。

監督は「ジョゼと虎と魚たち」「眉山」「のぼうの城」などで知られる犬童一心

クロール -凶暴領域-」(10月11日公開) (PG12)

最大級のハリケーンに見舞われたフロリダを舞台に、凶暴なワニの巣窟と化した家に閉じ込められた父娘の運命を描いたサバイバルスリラー。

大学競泳選手のヘイリーは、疎遠になっていた父が、巨大ハリケーンに襲われた故郷フロリダで連絡が取れなくなっていることを知る。父を捜しに実家へ向かったヘイリーは、地下室で重傷を負って気絶している父を発見。しかしその瞬間、背後から何者かに襲われ、地下室の奥へと引きずり込まれてしまう。浸水のタイムリミットが迫る中、大量発生したワニのテリトリーとなった思い出の我が家から、負傷した父とともに脱出を図るヘイリーだったが……。

主人公ヘイリーを「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のカヤ・スコデラーリオ、彼女の父を「プライベート・ライアン」のバリー・ペッパーが演じる。「ドント・ブリーズ」のサム・ライミ製作のもと、「ヒルズ・ハブ・アイズ」のアレクサンドル・アジャ監督がメガホンをとった。

ブルーアワーにぶっ飛ばす」(10月11日公開)

若手映像作家の発掘を目的とした「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM FILM 2016」で審査員特別賞を受賞した企画の映画化で、夏帆とシム・ウンギョンという日韓の実力派女優が共演したオリジナルストーリー。

30歳でCMディレクターをしている砂田は、東京で日々仕事に明け暮れ、理解ある優しい夫もいて、充実した人生を送っているように見える。しかし最近は、口を開けば毒づいてばかりで、すっかり心が荒んでしまっていた。そんなある日、病気の祖母を見舞うため、親友の清浦とともに大嫌いな地元の茨城に帰ることになった砂田は、いつものように清浦と他愛ない会話をしながら茨城に向かうが、実は今回の帰省に清浦がついてくるのには、ある理由があった。

アップグレード」(10月11日公開) (PG12)

パラノーマル・アクティビティ」のジェイソン・ブラムが製作、「インシディアス」シリーズで脚本や監督を務めたリー・ワネルがメガホンを取ったSFアクション。

近未来、妻と平和な日々を送っていたグレイは、突如現れた謎の組織によって妻を殺され、自身も全身麻痺となってしまうが、巨大企業の科学者によって実験的に埋め込まれたAIチップ「STEM」の力によって麻痺を克服し、人間を超越した身体能力を手に入れる。グレイは脳内で会話する相棒的存在である「STEM」と協力し、最愛の妻を殺害した謎の組織への復讐を誓う。

主人公グレイ役を「プロメテウス」「スパイダーマン:ホームカミング」のローガン・マーシャル=グリーンが演じる。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。

<週刊興行批評>今さらながら2019年夏休み映画総括!

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今週は夏休み映画の興行総括です。既に10月に入って今更感がありますが、今週は特に扱う作品もないので、やってみたいと思います。

 

 

1.先週末のランキング

まずは、先週末のランキングを見てみましょう。

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1位は「記憶にございません!」。土日2日間で動員18万5000人、興収2億4700万円をあげ、累計では動員179万人を突破し、まもなく興収23億円に届く。

2位は「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」。土日2日間で動員10万6000人、興収1億3000万円をあげ、累計では動員142万人、興収17億円を突破した。

3位は「天気の子」。土日2日間で動員8万5000人、興収1億3300万円をあげた。

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累計では動員997万人、興収132億円を突破。昨年の公開以降未だロングランを続けるメガヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」を抜いて、歴代興収ランキング16位まで順位をあげている。

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4位は「人間失格 太宰治と3人の女たち」。累計では動員69万人、興収9億3600万円を突破した。

5位は「アド・アストラ」。累計興収は4億8700万円を突破。

6位は「HELLO WORLD」。累計で動員26万人、興収3億6000万円を突破。

7位は「劇場版おっさんずラブ −LOVE or DEAD−」。累計で動員175万人、興収23億円を突破。

8位は「アナベル 死霊博物館」。累計興収は2億4600万円を突破。

9位は初登場任侠学園」。

10位は「ライオン・キング」。累計で動員460万人、興収65億円を突破している。

 

2.2019年夏休み映画興行総括!

今週は今更だけど、2019年に夏休み映画の興行を振り返っていこうと思います。まずは2019年夏休み映画興行ランキングトップ10を。

↓夏休み映画の興収予想をしていたので、参考程度に。↓

 

1位 「天気の子」 132.9億円

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2019年の夏休み映画のトップは新海誠監督の新作。10月現在もトップ3に居続けており、まだまだ大ヒット中。「アラジン」(121.4億円)や「ボヘミアン・ラプソディ」(130.7億円)を超えて今年No.1となった。

未だにTVCMを打ったりとまだまだ上映を続ける姿勢だが、150億円は難しい…か?

2位 「トイ・ストーリー4」 100.4億円

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ディズニー/ピクサーの名作シリーズも100億円という大台を突破。ただ、前作「3」の108億円には惜しくも届かない結果となった。

3位 「ライオン・キング」 65.4億円

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ディズニーからはもう1作。「超実写版」と銘打った「ライオン・キング」のフルCGリメイク作品がランクイン。60億円を突破と大健闘。

4位 「ONE PIECE STAMPEDE」 53.7億円

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「ワンピース」のテレビアニメ放送20周年を祝した作品は前作「ONE PIECE FILM GOLD」(51.8億円)を上回る結果となった。「ワンピース」の人気も衰え知らずだ。

5位 「ワイルド・スピード スーパーコンボ」 29.8億円

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ワイスピのスピンオフは30億円近く稼いだ。来年にはシリーズ9作目の最新作も公開。こちらもどれくらい稼ぐかに注目だ。

6位 「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」 28.7億円

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ミュウツーの逆襲」の3DCGリメイクは28億円を超えたが、昨年公開された「みんなの物語」(30.9億円)や5月に公開された「名探偵ピカチュウ」(30.0億円)をわずかに下回る結果となった。

7位 「劇場版おっさんずラブ −LOVE or DEAD−」 23.7億円

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おっさんずラブ」の劇場版は20億円を超え、大ヒット。

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11月からはテレビドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」として違った形で帰ってくる。こちらも注目だ。

8位 「ペット2」 20.5億円

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こちらも20億円を突破したが、前作(42.3億円)に比べると半分以上の落ち込み。イルミネーションもなかなか厳しい状況。

9位 「アルキメデスの大戦」 18.9億円

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山崎貴監督の評判が高いほうは18億円を突破した。

10位 「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」 13.8億円

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山崎貴監督の賛否両論起きたほうは14億円近い成績に。

これが12月公開の「ルパン三世 THE FIRST」に響いてくるのかどうか…

 

その他、「Diner ダイナー」は12.2億円、「引っ越し大名!」は10.5億円、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は10億円、「ロケットマン」は5.1億円、「二ノ国」が3億円を突破した。

2019年の夏休み映画は50億円を突破した作品が4本も誕生するなど、ヒット作にも恵まれていた。2020年の夏休み映画は果たしてどんなことになるのか。

 

3.今週の注目作

ジョーカー」(10月4日公開) (R15+)

バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。

「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。

これまでジャック・ニコルソンヒース・レジャー、ジャレット・レトが演じてきたジョーカーを、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たに演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、DCコミックスの映画化作品としては史上初めて、最高賞の金獅子賞を受賞した。

ジョン・ウィック:パラベラム」(10月4日公開) (R15+)

キアヌ・リーブスが伝説の元殺し屋に扮し、銃とカンフーを融合させた「ガン・フー」や車とカンフーを合わせた「カー・フー」など、これまでにないアクション要素を盛り込みヒットした「ジョン・ウィック」シリーズの第3弾。

前作で怒りのあまりに、一流殺し屋が集う「コンチネンタルホテル」の掟である「ホテル内で殺しはおこなってはいけない」を破ってしまったジョン。聖域から追放された彼を待っていたのは、組織による粛清の包囲網だった。刺客たちがさまざまな殺しのスキルを駆使し、賞金首となったジョンに襲いかかる。傷だらけとなったジョンは、かつて「血の契約」を交わしたソフィアに協力を求め、カサブランカへと飛ぶが……。

監督は前2作から続投のチャド・スタエルスキが担当。イアン・マクシェーンローレンス・フィッシュバーンら前作からのキャストに加え、オスカー女優のハル・ベリーが謎の女ソフィア役で出演。

蜜蜂と遠雷」(10月4日公開)

直木賞本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の同名小説を、松岡茉優松坂桃李、「レディ・プレイヤー1」の森崎ウィンら共演で実写映画化。

ピアノの天才たちが集う芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたち。母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜は、7年の時を経て再びコンクールへの出場を決意する。音大出身だが現在は楽器店で働くコンクール年齢制限ギリギリの高島明石は、家族の応援を背に最後の挑戦に臨む。名門ジュリアード音楽院在籍中で完璧な演奏技術と感性を併せ持つマサル・C・レビ=アナトールは、優勝候補として注目されている。そして、パリで行われたオーディションに突如現れた謎の少年・風間塵は、先ごろ亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っており、そのすさまじい演奏で見る者すべてを圧倒していく。熱い戦いの中で互いに刺激しあい、それぞれ葛藤しながらも成長していく4人だったが……。

松岡茉優が亜夜を演じるほか、松坂桃李が明石、森崎ウィンマサルに扮し、映画初出演の新星・鈴鹿央士が塵に抜てきされた。監督・脚本は「愚行録」の石川慶。

HiGH&LOW THE WORST」(10月4日公開)

男たちの熱い友情と闘いをメディアミックスで描く「HiGH&LOW」シリーズと高橋ヒロシ原作による不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」のクロスオーバー作品。

SWORD地区の「漆黒の凶悪高校」鬼邪高校は定時制の番長・村山良樹が鬼邪高の頭を張っていた。鬼邪高の全日制に転入した花岡楓士雄は、いつの日か村山にタイマン勝負を挑むべく、全日制の天下をとる野望を抱いていた。均衡が保たれていた鬼邪高全日制だったが、その均衡は崩れ去り、各派が覇権を競い合う一大戦国時代を迎えていた。一方、SWORD地区の隣町・戸亜留市では、リーダーの上田佐智雄を筆頭に過去最強と名高い新世代の鳳仙学園が勢力を強めていた。そんな中、鳳仙の生徒が鬼邪高を名乗る者たちから襲撃され、鬼邪高の生徒も鳳仙を名乗る者たちに襲われる事件が発生する。一連の襲撃事件を契機に互いに敵対心を抱いた鬼邪高と鳳仙が次第に殺気立っていく。

ヒキタさん! ご懐妊ですよ」(10月4日公開)

作家のヒキタクニオが自身の体験をもとにつづった同名エッセイを映画化。本作が映画初主演となる名バイプレイヤーの松重豊が主人公となるヒキタクニオに扮し、妻サチ役の北川景子と年の差夫婦を演じた。「ぱいかじ南海作戦」「オケ老人!」の細川徹監督が、男性不妊に直面しながらも明るく前向きに乗り越えようとするヒキタ夫妻の姿をユーモラスかつ叙情的に描く。

49歳の作家ヒキタクニオは、年下の妻サチと2人で仲良く暮らしている。子どもは作らず2人だけで生きていこうと考えていたが、サチの言葉をきっかけに妊活を始めることに。しかしなかなか結果は出ず、クリニックで検査してみると、不妊の原因がクニオにあることが判明する。2人はショックを受けながらも現実を受け止め、夫婦で力を合わせて全力で妊活に取り組んでいく。

“樹木希林”を生きる」(10月4日公開)

2018年9月15日に逝去した女優・樹木希林の最後の日々を追ったドキュメンタリー。樹木に初めて長期密着取材し、18年9月26日に放送されたNHKの同名ドキュメンタリー番組に未公開映像を加えて再編集した。

57年の役者人生の中で多くのドラマや歌番組、CMに出演し、日本映画界にとって欠かせない存在となった樹木希林。歯に衣着せぬ物言いと周囲への細やかな心遣い、あふれでるユーモアで日本中から愛された彼女は、多忙な中でも日々の暮らしを大切にし、人生なりゆきと語りながらも独自のスタイルを持っていた。そんな彼女の最後の日々を捉え、“なりゆき人生”と心に響く言葉の数々から生きるヒントを学ぶ。

 

というわけで、今週は以上。閲覧ありがとうございました。